だいたいの投資は、リスクとリターンが同じぐらいの割合で存在します。

大きな利益を出せる投資商品は、大きな損失を出すこともあるということです。

名前も知らないようなマイナーな仮想通貨やイケハヤ氏が「マジで錬金術が発明された歴史的なイベント」と豪語した仮想通貨の出来事を振り返れば、その意味の理解も深まるはずです。

詳しい内容は以下にまとめておりましたので、宜しければ、ご覧下さい。


これらの事例を踏まえれば、投資で一時的に大きな金額を儲ける事ができたとしても、最終的に損失を被れば、全て水の泡です。

リスクの高い投資をし続ければ、最終的にゼロになる確率は高いわけですから、投資は「勝ち続ける」もしくは「引き際を見極める」ことが大事だと言えます。


勝ち続ける投資

長い間投資で勝ち続けるということは、相当難易度が高い話で、天才トレーダーでもない限り、一般投資家には不可能に近い話だと思います。

なので「勝ち続ける ≒ 負けない」投資を目指すのが良いでしょう。

インデックス投資の名著である「敗者のゲーム(著者:チャールズ・エリス氏)」にも書かれている内容ですが、85%のアクティブ投信は市場平均リターンを上回ることができません。

投資のプロでさえ9割近い確率で負けてしまうのですから、投資初心者が挑戦すれば、より100%に近い確率で負ける事になるのは火を見るより明らかです。


世界の株式市場を代表する株式指数S&P500の年間リターン(過去50年間)の単純平均は9.3%(幾何平均では8%程度)でした。

S&P500年間リターン3


年間8%ずつ資産が増えれば、50年後の資産は約46.7倍になります。

これでも十分なリターンだと言えますが、これに満足できない投資家が「もっと儲けたい」「早くお金持ちになりたい」という欲求に駆られてしまい、市場平均を下回るリターンになってしまいます。


投資をやめる時期

「終わりよければ全て吉」ではないですが、投資は出口戦略も重要です。

一度に資産を切り崩すことはないですが、投資銘柄が大きく下がった時に資産を引き出してしまうと、長い時間をかけて育てた利益を受け取る事ができなくなります。

先ほどのグラフで言えば、2008年リーマンショックや2000年以降に起きたITバブルです。

S&P500年間リターン2


株価が下がるということは、それだけ株式資産を手放している人が多いということなので「下落相場で株式資産を売るな」という方が無理があるかもしれません。

しかし、そのようなタイミングで資産を手放してしまうと、繰り返しになりますが、今までの利益は水の泡になり、手元に利益が残りません。

出来ることなら、株価は高い時に売るべきです。

高い時だけでなくても、満遍なく毎年定額ずつ切り崩す事ができれば、手元に残る利益は株価暴落時に売るよりも大きくなるはずです。


まとめ

一般的に「儲かる話(本当は儲からない投資方法)」ほど多くの人に伝わりますし、簡単に情報収集できる事が多いです。

ですが、そのような投資はハイリスクになりやすく、勝ち続ける投資とはかけ離れたところにあります。

投資で利益を残して、最後も良く終わるためには以下のことが重要だと思います。

【今回のまとめ】
  • 大きなリターンを狙う投資をしない
  • 負けない投資を心がける
  • 暴落時に資産を売らない