お金はどのぐらい必要?

人生で必要になるお金ってどれぐらいだろう?

以下の計算式で人生で必要になるお金の総額を計算してみました。

【人生に必要なお金の計算式】
    人生に必要なお金 = 年収 - 支出 + 年金

細かい条件で言えば、年収は23歳から65歳までの生涯平均年収、支出は生活費だけでなく住宅ローンなども全て込み込みで計算。年金は一般的な基礎年金と厚生年金の合算金額(今後年金額が下がることを考慮せずに)でざっくり計算することにします(控除や財政検証などによって数字は余裕でズレるので、あくまで目安としてご覧ください)。

上記の計算式で、年収と支出別での一生涯に必要金額を算出してみると、以下のようになっていきます。

人生で必要になるお金


たとえば、表の一番右上にある生涯年収100万円で月額支出が10万円の場合は一生涯で1,330万円もお金が足りなくなるという計算になります。

毎月の支出額が30万円の家庭であれば、500万円近い年収がなければ、生活費は足りなくなる計算です。

そんな人はいないと思いますが、見方を変えれば、衣食住すべての生活費を10万円以内で収めることができる方であれば、200万円以上の年収を稼ぐ必要はないかもしれないということです。


生活にかかる費用

日本人がどの程度のお金を毎月の生活費に充てているかは、総務省が発表している家計支出を見るとわかります。

家計支出(2021年12月)
出典:総務省

2021年12月時点での住宅費用を含まない月間支出額(世帯あたり)は27.8万円。

勤労者世帯に絞ると30.9万円、単身世帯では16.1万円という結果でした。

住宅ローンを含めるなら、+10万円、15万円程度の月間支出となるのではないでしょうか。


住宅ローンにかかる費用

住宅ローンにかる費用は国土交通省が発表している住宅市場動向調査が参考になります。

住宅ローン返済額
出典:国土交通省

令和2年度(2020年)時点では、年間返済金額が124.7万円(月間10万円程度)。

ただし、住宅ローンは一生涯を通して払うのではなく、30年から35年程度で完済させることが多いので、一生涯(23歳から90歳までの人生)で考えると月間支出額への影響は5〜6万円程度になるでしょう。


もらえる年金額

今回もらえる年金額の計算は以下の式で対応しました。

【年金額の計算式】
    もらえる年金額
    = 基礎年金 + 厚生年金
    =(780,900円 ÷ 12ヶ月) + (平均標準報酬月額 × 5.769 ÷ 1,000 × 加入月数480か月)

年収400万円なら、もらえる年金額は約14万円になります。

一覧で見ると、以下の通りです。


もらえる年金額(ざっくり計算)
生涯年収 年金(月額)
100万円84,305円
200万円103,535円
300万円122,765円
400万円141,995円
500万円161,225円
600万円180,455円
700万円199,685円
800万円218,915円
900万円238,145円
1,000万円257,375円

ほどんどいませんが、年収800万円以上あれば、年金だけで月20万円になるのでそれまでの貯金額と合わせれば、毎月50万円ぐらい使っても余裕で暮らせるということですね。

日本人の平均年収は400万円に近くなので、今後もらえる年金額は14万円以下というのが現実なんだと思います。

この現実を見ると、副業や投資なしに人生の必要金額を確保するのは難しいと言わざるえません。