令和3年版犯罪白書

他人からお金を騙しとる詐欺被害はよくニュースになっていますし、騙される人と騙す人というのはいつの時代も絶対になくならないものだと思っていました。

ですが、法務省が公開した「令和3年版 犯罪白書」を見てみると、犯罪件数が減っていることがわかります。

詐欺事件の推移
出典:法務省

今から約30年前となる平成3年(1991年)頃の詐欺認知件数および検挙件数は4万件から5万件弱を推移。

令和2年(2020年)時点では、認知件数が30,468件、検挙件数が15,270件となり、おおよそ7〜8割程度も減っていることがわかります。

SNSでの詐欺アカウントやあり得ない金融商品を見るたびに「詐欺なんて絶対に無くならない」と思っていましたが、現状ではこれだけ犯罪件数が減っているということを知れて、ちょっと安心しました。


金融詐欺は減少傾向

詐欺手口の多くは商品を強引に買わせて金品を騙し取る「売付け」という手法で、有価証券等を利用した犯罪は全体の3.9%(検挙件数は5.9%)にしか満たないそうです。

詐欺事件の構成比
出典:法務省

さらに有価証券等利用も保険も犯罪件数は年々減少傾向にあるとのことでした。

金融詐欺の推移
出典:法務省

これで安心というわけではありませんが、1人でも多くの人が間違った金融商品や詐欺にひっかからない世の中になってくれると良いと思います。

そのためには、詐欺の知識やお金を守るためのスキルを磨き続けておく必要があります。