楽天証券が新サービス開始

楽天証券は「楽天証券で扱うすべての米国株式を楽天ポイントで購入できるサービス」と「米国株(ETFを含む)を積立で購入できるサービス」を2021年12月26日(日)より開始する発表しました。


今回サービス拡充される内容は以下の通りです。

1. 米株取引に楽天ポイントが使えるサービス
  • 2021年12月26日(日)よりサービス開始
  • 円貨決済時1ポイント = 1円として利用可能
  • 対象口座は一般、特定、NISA口座
  • ジュニアNISA口座は対象外
  • 約4,500銘柄の個別株とETFが対象
  • 期間限定ポイントは利用不可
  • 楽天証券ポイントも利用不可
  • SPUプログラムも対象外

2. 米株積立サービス
  • 2021年12月26日(日)よりサービス開始
  • 自動積立額は株数 or 金額で設定可能
  • 買付間隔は毎週もしくは毎月
  • 年2回、ボーナス月(6月,12月)設定可能
  • 決済は外貨と円貨から選択できる
  • 日本時間23時30分に発注
  • 現地休場日の場合は翌営業日に発注
  • 対象口座は一般、特定、NISA口座
  • ジュニアNISA口座は対象外
  • 約4,500銘柄の個別株とETFが対象



ポイント購入すべき銘柄

米国株は日本株のように1単元(100株)単位での購入ではなく、1株ずつ購入できるというメリットがあります。

だから日本株を購入するよりも小さいロットで買い付けすることが可能ですので、ポイント投資にはもってこいなわけです。

しかし、有名な企業の株価を見ると(2021年12月15日時点)、Appleが179ドル(約2万円)、マイクロソフトが334ドル(約3.8万円)となっており、、、楽天の通常ポイントを2万ポイント貯めるのは、至難の技です。

期間限定ポイントは簡単に貯まるのですが、通常ポイントは中々たまらないんですよね。。。


そこで、私の独断と偏見で1株単価の安い有名銘柄を並べてみました。

以下の銘柄ならポイントで投資するのに丁度良いかもしれません。

取得単価が安い米国銘柄(12月15日時点)
銘柄名 株価(ドル) 株価(円)
AT&T$22.292,543円
Bank of America$44.135,036円
Comcast$48.765,564円
Wells Fargo$48.895,579円
Verizon$50.655,780円
Pfizer$55.546,338円
Coca-Cola$57.806,596円
Exxon Mobil$22.297,023円
Oracle$99.8911,399円
Starbucks$114.7113,090円

上記銘柄の中だと圧倒的に買いやすいのがAT&Tですね。

1株あたりの単価が安いだけでなく、バリュー株&高配当株としても有名なので、比較的長期保有しやすい銘柄だと思います。

ウォーレンバフェットも大好きなコカコーラなども買いやすいと思います。


あとは投資経験が豊富な方向けにはなりますが、まだまだ成長期に入ってない銘柄や上場まもない銘柄を小さいポイントで投資をしておくという方法もあるかもしれません。

2022年以降はテーパリングが開始され、お金ジャブジャブではなくなってくるので、市場トレンドも意識しつつ、決算が良くなる銘柄に集中する必要があると思います。


やっと米国ETFが積立できる

次は「米株積立サービス」ついて解説します。

正直、楽天証券での「米株積立サービス」を心待ちにしていた方はポイント投資よりも圧倒的に多いのではないでしょうか。

SBI証券ではかなり前から導入されていたサービスで「なぜ楽天証券では米国ETFを定額で積立できるサービスがないのか」「毎月、自分で購入するのが面倒」という声が多かったように思えます。

中には米国ETFの積立サービスがないからSBI証券を選択したという方もいるはず。

ですが、今月より楽天証券でも米国ETFの定額積立ができることによって、以下のようなメリットが発生すると思います。

  • 毎月ログインする手間が省ける
  • 高配当ETFで配当金を自動で受け取れる
  • QQQやBNDにも積立できる

つみたてNISAのようにドルコスト平均法で投資する方は最近増えていると思いますが、定額積立設定が出来ないと毎月ログインして、パスワードや暗証番号を入力する手間が地味にストレスだったりします。

そのストレスから解放され、完全に投資していることを忘れられるのが定額積立の良いところだと思います。


米国ETFの定額積立は神

さらに定額積立では米国ETFが対象となることが、超、超、超大きなメリットです。

まず、VYMやSPYDのような投資商品が日本ではありません。

実際にはVYMの投資信託があるのですが、それらは自動再投資型で分配金を配当収入のように生活費として使うことができないので、役割としては役不足です。


また成長著しいQQQや米国債券ETFのBND、AGGにも定額投資ができるとなれば、バランス型の投資信託よりも信託報酬を安くして安定したポートフォリオを組むことが可能です。

ちなみにバランス型の投資信託で有名なeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の信託報酬は年率0.154%に対して、米国ETFの経費率は以下のように安くなっています。

米国ETFの経費率
ETF 経費率 メモ
VYM0.06%高配当ETF
SPYD0.07%高配当ETF
HDV0.08%高配当ETF
QQQ0.20%Nasdaq100に連動
VGT0.08%情報技術セクター
BND0.04%米国債券ETF
AGG0.05%米国債券ETF

米国ETFは買付手数料(約定手数料)が20ドルを上限して0.45%かかりますが、それを加味しても自分でポートフォリオを組んだ方が私はコストを抑えられると思います。

若い時はS&P500やQQQのような株式100%のポートフォリオでも大丈夫かもしれませんが、年齢を重ねるとBNDやAGGのような堅牢な銘柄をポートフォリオに加えることで少しでも株価大暴落のダメージを抑えようとするのが資産運用の定説です。

そういう堅牢なポートフォリオを運用コスト(経費率や信託報酬)を抑えて、自分の好きな配分で投資できるというのは、投資家として本当に嬉しい限りです。