毎年末、12月31日になると年間の投資成績が確定します。

少しでも税金の支払いを減らすために含み損を確定させたり、1年の振り返りとしてポートフォリオを見直す人も多いはずです。


ポートフォリオ整理術

ポートフォリオを整理するやり方は十人十色。

投資は未来予知ができない世界ですから、正解はありません。

保有銘柄数が多すぎるという理由で細かい銘柄を手放す人もいれば、想像以上に株価が成長しすぎた銘柄をリバランスしていく投資家もいると思います。

短期トレードと長期投資など投資スパンによっても銘柄選定の基準は大きく変わりますので、どういうやり方を参考にするかは、自分の判断が重要です。


長期で考える

長期投資の目線で言えば、損失が大きい or 株価が成長しなかった銘柄ほど手放すべきで、利益が大きい or 想像以上に株価が成長した銘柄ほど今後も長く付き合っていくべきだと思います。

    「成長しすぎた銘柄は、いつか売られる」
    「割安銘柄に乗り換えた方が損失が少ない」
    「市場サイクルでは◯◯セクターが今後は熱い」

このような考えによって、大きく利益が取れた銘柄を手放してしまうこともあると思います。


しかし、長期投資においては得策ではない可能性があります。

良いタイミングで保有できて利益も乗っている銘柄は今後も大きな利益を生んでくれる可能性もあります。

「ここまでの利益しか見込めない」と想像していても、売った途端さらに上がるかもしれません。

株価が上がる銘柄には上がる理由があるのと同じで、株価が割安な銘柄にも割安な理由があると思います。

逆張り投資家の都合通りに割安な銘柄の株価が上がり、割高な銘柄の株価が下がることは多くはありません。


テスラは割高?

たとえば、米国株で割高感の強いテスラは2020年にARK社とともに注目され、株価が急騰。

その後、2021年2月以降から株価が下落し「テスラは割高だった」と叫ぶ声がより多くありました。

テスラ株価
参照元:Google Finance

しかし、多くの投資家の期待とは反対に今年10月以降、テスラ株は最高値を更新し、急騰しています。

将来は誰にも予測できないし、うまくいっている銘柄が「もう天井だ!」と思われても、今後さらにうまくいく可能性がある場合もあります。

自分のポーオトフォリオの中で一番うまくいっている銘柄を手放すというのは、そういうリスクもあるということです。


損出しで節税

年末にポートフォリを整理するなら「損出し」だけで十分だと思います。

長期投資をされている方の中には、配当収入で利益確定させている方もいれば、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)やドル、円、ポンドなどの為替や短期的な投資で思わぬ利益が出ている方もいるはずです。


仮に年間100万円の利益が出ている場合には、分離課税なら約20万円、総合課税なら15万円の税金を翌年に支払う必要があります。

ですが、年末(年をまたぐ前)に100万円以上の含み損を抱えている銘柄を売れば、翌年の税金支払いはゼロになります。

これが損出し(含み損の損失を確定させること)の効果です。

ポートフォリオを整理する際に含み損が大きい銘柄を損出しすれば、翌年の税金を節税できると当時に投資の種銭を増やすことにもなります。

その種銭を使って、うまくいっている銘柄に再投資したり、新しい将来性のある銘柄に投資するチャンスが生まれるはずです。