皆さん、こんにちは。Gazです。

投資には色んなスタイル(やり方)があります。

毎日株の売買を繰り返すデイトレード、配当金が出る銘柄だけに投資をする高配当株投資など。

自分にはどのスタイルが最適なのか、今の方法ではあまり儲けられてない気がするなど投資スタイルで悩んでいる方向けに解説をしていきたいと思います。


投資スタイルの種類1

実際には投資家が100人いれば、投資スタイルも100通りあるものです。

ですが、ここではそうも言ってられませんので一般的な投資スタイルを紹介します。

1つは投資の売買タイミング(株を購入してから売るまでのタイミング)で投資スタイルを見ていきましょう。

  • 数秒~数分:スキャルピング
  • 1日(9~15時):デイトレード
  • 2日~1週間:スイングトレード
  • 3ヶ月以上:中長期投資
  • 10年以上:長期投資

数秒から数分で取引を終了させるスキャルピングは為替FXやボラティリティの高い金融商品やレバレッジ倍率を設定できる仮想通貨などで利用されます。



投資初心者が投資家をイメージするときにたくさんのモニター画面を見ながら投資するスタイルは「スキャルピング」「デイトレード」など売買タイミングが短い投資スタイルです。

投資期間が短いほどチャートの動きに合わせて取引回数を重ねていくことが重要になります。

そのため、投資の中でも最も作業業が多いのはスキャルピングやデイトレードです。

一度席に着いたら相場が終わるまで(もしくは一日中)座ったままでチャートを見ながらトレードを繰り返します。

勝つ確率が高い人ほど短い期間で大きく儲けることができますが、勝率が低い人はすぐに資産がなくなり、膨大な時間も失う投資方法です。

会社や育児など投資以外に時間を使う予定がある人には基本的にお勧めできる投資スタイルではありません。


対して、個別株への中長期投資やS&P500などの指数に10年以上の単位で投資をしていく長期投資はデイトレードなどの短期投資に比べると作業量がほとんどありません。

中長期投資は基本的に3ヶ月(四半期)に1回発表される「決算」の確認と競合や業界の分析なので、会社員の方でも土日を使って業界を分析するなど、とにかく毎日チャートを見る必要は全くありません。

つみたてNISAやiDeCoなどを活用したインデックス投資となると、10年以上の長期投資に分類されるため「ほったらかし投資」と言われるほど、証券口座を開設したことを忘れてしまっている人もいるぐらい作業量は少なくなります。

ただし、短期投資と比べてリスクとリターンが小さいため短期的に儲けることはできないというデメリットがあります。

投資初心者ほど時間をかけて大きな資産を作ればいいだけなので、これから投資をする人には短期よりも長期的な投資を選択するのが得策です。


投資スタイルの種類2

次は投資先別に見ていきましょう。

  • 成長株(グロース)
  • 割安株(バリュー)
  • 高配当株
  • 株主優待

もっと細かく分ければ金や石油、仮想通貨など様々ありますが、株式投資の主な投資先のスタイルは上記4つに絞られるかなと思います。

TwitterやYouTubeなどで盛り上がっているのは圧倒的に「成長株(グロース)」ですよね。

GAFAMを筆頭に、テスラ、Zoom、NVIDIAなどハイテク関連のグロース銘柄の情報を見ない日はありません。


グロースとバリュー株どちらがいいのか?以前記事にもまとめたこともありますが、結論から言えば「好きな方」を選べばいいと思っています。

実際に長期的な期間において、グロース株とバリュー株どちらが成長度合いが高いのかを調べることができます。

Growth vs. Value Stocks
参照元:longtermtrends.net

1978年から2021年10月までの長期チャートを見ると、小型のバリュー株が最も成長していることがわかります。

上記グラフがちょっと見づらいので、成長率を以下にリストアップします。

【1978年から2021年10月までの成長率】
  • US Small-Cap Value:+22,794.15%
  • US Mid-Cap Value:+17,331.15%
  • US Large-Cap Value:+12,042.01%

  • US Small-Cap Growth:+12,367.14%
  • US Mid-Cap Growth:+17,755.09%
  • US Large-Cap Growth:+16,055.18%

逆に最も成長し辛かったのは大型のバリュー株です。

たしかに時価総額が大きいバリュー株ほど市場が飽和状態にある可能性が高いので当然と言えば当然ですよね。

ちなみに、直近だと結果が変わります。

リーマンショック後(2009年3月)から2021年までの約12年間の成長率も合わせて見てみましょう。


【2009年3月から2021年10月までの成長率】
  • US Small-Cap Value:+622.78%
  • US Mid-Cap Value:+576.49%
  • US Large-Cap Value:+516.60%

  • US Small-Cap Growth:+776.87%
  • US Mid-Cap Growth:+746.91%
  • US Large-Cap Growth:+889.38%

直近の12年間の成長率を見ると、グロース銘柄は大、中、小型どの場合もバリュー株を上回る結果になります。

とはいえ、バリュー株が全く成長していないわけではなく、どちらも右肩上がりで成長しているので、ここで勝敗を決めるのも何か違う気がします。

投資先の判断については現在グロース株ブームみたいなものがありますが、どこの投資をするかはやっぱり自分の好みで決めて良いと思います。


そう主張する大きな根拠は、投資で大切なのは「調べること」だと思っているからです。

だから興味のある分野、決算やニュースを見て楽しい分野、好きな製品やサービスがある分野を選ぶことで大量の情報を処理できるようになり、結果としていい投資結果を生むと思います。

配当金を出す企業が好き、株主優待を使うのが楽しいと思えば、その企業を調べまくればいいと思いますし、新しいテクノロジーや将来は空飛ぶ車や、不老不死ビジネス、ターミネーターがいる世界が来ると信じれる方はグロース株に投資をすればいいと思います。

とにかく、自分の興味や楽しいという感情に正直になることが投資先の判断において重要だと思います。


最適な投資スタイルとは

ここまで投資スタイルを2つの軸で見てきました。

おさらいをすると、以下の通りです。

    1. 売買タイミングの長さ
    2. 自分が楽しいと思える投資先

1つ目の売買タイミングの長さは短期投資ほど作業量が多く、長期ほどリターンが小さい傾向にありました。

2つ目のグロース株やバリュー株など、様々な投資先がありますが、投資結果は「調査すること」が重要になるため、自分の気持ちに正直になって楽しいと思える分野に挑戦することが最も効率の良い投資方法だと思います。

これらを踏まえると、投資スタイルは以下の4象限にわけることができます。

投資スタイルの判断


縦軸が投資への興味度になっていて、横軸が作業量の多さで4つのセグメントを作ることができます。

投資に許せる時間も投資への興味も人それぞれです。

ですが興味があって作業量が自分のキャパを超えない投資(上記画像の右上部分)が大きな結果を生みやすいのではないかと私は考えます。

仮に適当に投資方法埋めてみると、こんな感じになります。

投資スタイルの判断(例)


昔からあるような日本の大企業やバリュー株投資に興味がるような方は上記のような分布になるのではないでしょうか。

私は成長株が好きなので、成長株投資が右上に入ると思いますが、皆さんなら右上にはどんな投資方法が入りますでしょうか。

相場との距離感や投資結果に悩んだ際は、このグラフを想像して見て頂けると幸いです。