つみたてNISA制度開始とともに米国株インデックス投資がブームとなっている日本ですが、中でも人気No1銘柄である「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は設定来のパフォーマンスが+123.03%となり、ハイスピードで株価が上昇している最中です。

S&P500投資信託
出典:三菱UFJ国際投信

これだけ上がり続けると、そろそろ株価が暴落するのではないだろうか?と不安になるかもしれません。

ですが、私は今からS&P500へ投資する場合でも20年以上投資期間があるのであれば全く遅くないと思っています。

その理由を今回は解説していきます。


米国株が上がり続ける理由1

S&P500(株価)は組み入れられている企業の利益額と連動すると言われています。

以下のグラフはS&P500企業の利益額(オレンジ線)とS&P500の株価(青線)ですが、二つの線は同じタイミングで上がったり、下がったりを繰り返していることがわかります。

S&P500
出典:macrotrends

1870年から現在までのPER(企業の利益が何倍の株価で評価されているか)は10倍から25倍付近で推移しており、それ以上株価が上がると株価が25倍以下に戻されていることがわはるはずです。

S&P500PER
出典:multpl

S&P500に組み入れられている企業はiPhoneで有名なApple社であったり、最近話題のChatGPT(OpenAI)を持つMicrosoftだったりしますので、彼らの業績が今後も続く限り利益額が長期で停滞する可能性は低いですし、利益額が上がっていけば株価も同時に上がる仕組みとなっているため、長期的な株価は上向きになる可能性が高くなります。


それにGAFAMがダメでもNVIDIAやTeslaなど次の世代を作る米国企業はどんどん出てきて、S&P500に組み入れられていきます。


米国株が上がり続ける理由2

S&P500が長期的に成長し続ける理由の2つ目は、どの国においても市場に流通するお金の量が長期的に増え続けるからです。

以下は米国の通貨供給量(現金通貨や各種預金、個人向けMMFなど)ですが、長期的に増え続けていることがわかります。

M2
出典:FRED

お金が増え続けるということは、家計消費で余ったお金を株式市場へ投資して資産を増やす金額も増え続けます。お金が余るほど株式市場は成長し続けますし、お金の総量は長期的に成長し続けることは普遍的なトレンドなので、今後お金の量が減っていくことはまず考えられません。

もちろん現在行われている金融引き締めのように一時的に減らすことは今後もありますが、お金が増え続ける限り株式市場は成長します。


米国株が上がり続ける理由3

最後に紹介するS&P500への投資が遅過ぎない理由は、S&P500の平均利回りです。

平均利回りとは長期間の株価成長率を1年間平均で表した株価リターンです。

以下は1928年から2022年までの約96年間において、投資期間別の平均リターンとなります。

1928年以降の継続期間別リターン
関連記事:つみたてNISAいつやめる?最低投資期間と継続期間別リターン

1928年から2022年のどこかでS&P500に1年間だけ投資した場合は最高リターンが47%、最低リターンがマイナス47%の間の結果が得られますが、投資を40年間続けると最低リターンは3%となり、40年投資を続けた全投資家の資産がプラスになっていることを証明しています。


集計期間を2000年以降に絞ってみると、15年以上投資をしている人の資産はマイナスになっていません。

2000年以降の継続期間別リターン


これらのサンプルデータは将来の株価を約束するものではありませんが、おそらくは今後も同じような結果になる可能性が高いと思われます。

言い換えれば、20年後の今日にもう一度S&P500の株価を見直してもらうと、過去と同じように株価が成長している可能性があるということです(繰り返しになりますが、投資は自己責任ですのでご注意ください)。


人によっては株価が暴落するタイミングでS&P500に投資をしようと考える人もいますが、そもそも暴落がいつくるのかを知っている人はいません。暴落を待っている間に株価がどんどん上がっていく可能性もあるため、投資予算が限られてる場合は毎月一定額を積立投資していく方が最適解になりやすいはず。


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