楽天ポイント利息を提供開始

皆さん、こんにちは。Gazです。

2021年10月18日、楽天ポイントに利息を提供することを楽天グループが発表しました。


上記に書かれている内容をまとめると、以下の通りです。

  • 楽天会員なら誰でも利用可能
  • 楽天PointClubの預入期間とポイント数でポイントが増加
  • 利率は年0.108%(月0.009%)
  • 毎月末日(23時59分59秒時点)で預け入れているポイントに対して、月0.009%のポイントを翌月5日に進呈
  • 通常ポイントが対象
  • 預入は100ポイント以上から1ポイント単位で追加可能
  • 追加上限額は1回30,000ポイント(ダイヤモンド会員:500,000ポイント)
  • 1ポイント単位で通常ポイントとして引き出し可能(1日10回まで)
  • 本サービスは金融サービスではない

楽天銀行の普通預金は0.02%でマネーブリッジを設定すれば0.10%(税引後0.079%)の利息が発生しますが、これよりも利息が高い今回のポイント利息サービスはとても魅力的に感じる人もいるかもしれません。


楽天ポイントのデメリットは?

楽天ポイントを貯めるためには楽天市場、楽天カード、楽天トラベルなど楽天経済圏と言われるサービスの利用頻度や金額に応じて加算されていく仕組みです。

貯めたポイントは投資信託を購入したり、楽天モバイルや楽天でんきなどの毎月の支払いにも利用することができます。

それらのポイントを使用せずに楽天PointClubに貯金をしておけば、利息が普通預金よりも高いというメリットが生まれるわけですが、はたしてメリットだけなのでしょうか。

私なり考えるデメリットは2つあります。


デフォルトリスク

デメリットの1つ目はデフォルトリスクになります。

銀行の普通預金であれば、会社が倒産した場合でも最低1,000万円までなら預金が保証され、顧客に返金されます。

しかし、金融サービスでもなく利用規約には運営側の都合でポイントの廃止を行うことができると明記されています。

【楽天ポイント利用規約 第15条】
    楽天は、本規約を運営上の都合によりいつでも改定することができるものとし、本規約、本プログラムの内容もしくは本プログラム提供の条件の変更(ポイントの廃止、ポイント付与の停止、ポイント付与対象サービス、ポイント利用対象サービスもしくは対象取引の変更またはポイント付与率もしくは利用率の変更を含みますが、これらに限られません。)を行うことまたは本プログラムを終了もしくは停止することがあり、会員はこれをあらかじめ承諾するものとします。ただし、楽天は、本プログラムの終了、変更又は停止を行う場合、その影響及び本プログラムの運営状況などに照らし、適切な時期及び適切な方法により、会員に情報提供を行うものとします。

高額の楽天ポイントを保有し続ける人は稀かもしれませんが、銀行預金と楽天ポイントを比較した場合に利息は楽天ポイントの方が高くなるものの、リスクを考えるとポイントが廃止される、返金されないなどのデメリットが発生する場合もあると考えられます。

万が一に備えると、高額の資産を楽天ポイントで保有する場合は気をつけておきたい部分です。


流動性、換金性

2つ目のデメリットは「流動性、換金性」です。

ご存知の方も多いかもしれませんが、楽天ポイントは現金に換金することができません。

支払い先は全て楽天経済圏である必要があります。

つまり、支払い先が限定された資産になるということです。

支払い先が楽天証券で投資信託や楽天ウォレットで仮想通貨を買うことが決まっているのであれば、それもいいかもしれません。

ただし、欲しいものが楽天市場で売ってない場合、アマゾンの方が圧倒的に安い場合は困ります。

ギフトカードに変更するという方法もあるかもしれませんが、1,000円のギフトカードを1,000ポイントで購入できるわけではありません。

換金レートは当然不利になります。

このようなデメリットを踏まえた上で楽天PointClubでポイント貯金をするかどうかを考えてみてはいかがでしょうか。