皆さん、こんにちは。Gazです。

これから投資を始める人にとって、有効な投資先の1つとなる投資信託。

人気ランキングを見れば、どんな商品が売れているのか。自分だったらどういう商品に投資すれば良いのかが見えてくるはずです。

今回は日経新聞が集計している投資信託の純資産ランキングを元にして、どんな投資信託があるのかを解説していきます。

早速ですが、2021年10月12日時点でのランキングは以下の通りとなっています。


投資信託の純資産ランキング

投資信託・純資産ランキング
ファンド名 純資産総額 購入手数料 信託報酬 リターン1年
A・バーンスタイン・米国成長株投信D13,233億円3.3%1.727%+34.47%
GESGハイクオリティ成長株式F(H無)11,478億円3.3%1.848%+17.91%
ピクテグローバルインカム株式F(毎月分配)8,852億円3.85%1.81%+12.81%
グローバル・プロスペクティブ・ファンド8,649億円3.3%1.658%+26.14%
GSテクノロジー株式ファンドB(H無)7,563億円3.3%2.09%+35.67%
G・ハイクオリティ成長株式F(ヘッジなし)7,388億円3.3%1.87%+19.31%
eMAXIS Slim米国株S&P5006,796億円0%0.0968%+39.94%
ダイワ・US-REIT・オープンBコース6,624億円3.3%1.672%+44.65%
フィデリティ・USリート・ファンドB6,524億円3.85%1.54%+41.52%
投資のソムリエ6,162億円3.3%1.54%+1.78%

投資信託の純資産総額とは、顧客が投資信託に預けている資産金額のことです。

投資信託を買う人が多いほど純資産総額は増えますし、投資先のパフォーマンスによっても純資産総額は変動していきます。

つまり、純資産総額が増え続ける状況というのは買う人が多いか、もしくはパフォーマンスも右肩上がりである可能性が高いと考えられます。


手数料の安い投信は不人気?

投資信託の純資産ランキングを見ると、多くの投資信託が3%を超える購入手数料がかかるものばかりです。

唯一、購入手数料がゼロはのは「eMAXIS Slim米国株S&P500」の1銘柄のみとなります。

なぜ手数料の高い投資信託が売れるかというと、その理由の1つは販路の違いにあります。

eMAXIS Slim米国株S&P500のような手数料の安い投資信託というのはネット証券でしか販売されていません。

対して、購入手数料3.3%程度の投資信託というのは銀行、郵便局、大手証券窓口などで幅広く販売されています。

購入手数料が高いほど、銀行窓口や郵便局員の利益が大きくなるため営業マンも力を入れて購入手数料の高い商品を勧めます。

すると、ネット証券を扱うことがでいない高齢者や面倒な手続きが嫌いで窓口にいる営業マンに資産運用を任せたい人というのは手数料の高い投資信託を選びがちということになります。

ちなみに、私が良いなと思える手数料が安い投資信託の純資産総額を見ると以下の通りです。

手数料の安い投資信託
ファンド名 純資産総額 購入手数料 信託報酬 リターン1年
eMAXIS Slim米国株S&P5006,796億円0%0.0968%+39.94%
楽天VTI3,676億円0%0.1620%+37.43%
SBIバンガードS&P5003,324億円0%0.0938%+36.11%
eMAXIS Slim全世界株式(オルカン)2,997億円0%0.1144%+32.50%

先ほどのランキング1位の純資産総額と比べると、3分の1以下です。

規模的には全然負けてしまいますが、長期的な資産形成を考えるのであれば優良な投資先かつ低い信託報酬および購入手数料という条件を満たしている上記の投資信託は非常に有効だと思います。


毎月分配型投信が人気

投資信託の純資産総額ランキング上位を占める(1位と3位の銘柄)のは「毎月分配型」と言われる投資信託です。


詳しくは上記記事もしくはYouTube動画を見て頂ければと思います。

簡単に説明すると、持っているだけで毎月配当金が配られる毎月分配型の投資信託は老後の資産運用として最適だと認識されてます。

そして投資信託に限らずにですが、金融資産を持つ割合は年齢が高いほど割合も大きくなる傾向にあります。

2019年全国家計構造調査
参照元:総務省「2019年全国家計構造調査」

年齢の高い人に好まれる投資信託は純資産集めやすいという傾向にあって、決して投資成績が良いというわけではありません

むしろ、毎月分配型の投資信託のパフォーマンスについては良い結果を伴いにくい傾向にあります。

このような商品にハマってしまうと投資信託を販売している銀行や証券会社は大きく設けられますが、投資信託を購入する顧客は損失を被ってしまいやすくなります。


まとめ

日経新聞が集計している投資信託の純資産ランキングを見てきましたが、ランキング上位には銀行や証券会社が売りたい商品(売り手が得をして、顧客が損をしがちな商品)が多いという傾向がありました。

投資信託のランキングを参考にされる方はこのような商品に騙されないためにも、十分な金融知識が必要不可欠だと言えます。