皆さん、こんにちは。Gazです。

フェイクニュースは今、私たちの日常に当たり前に存在します。

国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの准教授である山口真一氏によれば、日本では年間2,615件(1日平均7.1件)ものフェイクニュースが拡散されていると言います。

フェイクニュースの状況
参照元:わが国における誹謗中傷・フェイクニュースの実態と社会的対処

スマホやパソコンから情報が手に取りやすくなった今、私たちは真実とフェイクを見極める力が必要です。


経済のフェイクニュース

2021年9月13日、世界最大のスーパーマーケットチェーンであるウォルマートが仮想通貨の1つLitecoinを決済に導入するというニュースが報道され、Litecoinの価格は一時的に30%以上上昇しました。

その後、ウォルマートが公式サイトにて一連の報道を否定すると、フェイクニュースであることが確定したということになります。

以下はウォルマートの公式サイトに掲載された文章となります。

    Walmart was the subject of a fake news release issued on Monday, Sept. 13, that falsely stated Walmart announced a partnership with Litecoin (LTC). Walmart had no knowledge of the press release issued by GlobeNewswire, and it is incorrect. Walmart has no relationship with Litecoin.

参照元:Walmart

文中にもあるように「Walmart has no relationship with Litecoin.(ウォルマートはライトコインと関係を持っていない)」と明確に記されています。

このようにフェイクニュースに騙されて投資をしてしまうと、思わぬ損失を被ったり、その後の投資判断が間違ってしまうケースが出てきます。

今後、投資で失敗しないためにはフェイクニュースの理解を十分に高めておくことが必要です。


フェイクニュースとは

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フェイクニュースとは、配信される内容が虚偽(フェイク、Fake)であるニュースのこと。

今の時代、当たり前に一人一台のスマホを持つようになり、SNSや掲示板、大手メディアなどから多くの情報を誰でも簡単に手に入れられる時代です。

言い換えれば、インターネット上で多くの人にアクセスしてもらえるメディアやSNSアカウントを持っている人が強い時代とも言えます。

そんな中でフェイクニュースを使う目的は「多くの人に拡散してもらうことによって得られる広告収入だったり、知名度、ブランディング」です。

配信される内容が虚偽であろうが、読者に真実であると思わせたり、共感を得られる内容を配信したいという人はいくらでも存在します。


フェイクニュースの見極め方

フェイクニュースを見極める方法は以下の通りです。

  • 誰が言っているのかを確認
  • 複数メディアで表現方法の違いを確認


情報発信者を確認

今回、ウォルマートがLTC(ライトコイン)決済を導入すると報道したのは「GlobeNewswire」というプレスリリール配信サービスでした。

偽アカウントを使った犯行とのことで多くのメディアも気付きにくく、ロイター、CNBC、Yahoo!ファイナンスなどのメディアでも同様の報道がされていたため、フェイクだと気づかない投資家や関係者が多くいたはずです。

ここで重要なのは、企業のプレスリリース(ウォルマートのHP)を確認していなかったという事実です。

企業が情報を正式発表する際、ほどんどは企業の公式サイトに掲載されることがほとんどです。

大手経済メディアが情報を間違って扱うことといううのは極めて稀です。

だからこそ、私たちは大手メディアの信用力を過信してしまいます。

そういう状態に陥ってしまうと「ロイターやCNBCが報道しているのだから間違えない」と考えてしまった後で、年に何回かフェイクニュースをつかまされる可能性が高くなります。

大手メディアで報道されたとしても、どこからの情報なのか、情報源は1つだけなのか、複数あるのか、公式の見解は発表されているのかを十分に確認しなくてはいけません。


表現方法の違いに要注意

フェイクニュースに騙されてないためには、報道の表現方法にも注意を配る必要があります。

「〜らしい。」「〜の可能性。」などの表現はこれから想定される出来事の話をしており、実際に起きた過去の事実を話しているわけではりません。

そういう細かい表現にも注意することによって、将来の可能性の話なのか、確定している過去の話なのかを見極めることができます。

ただし、上記の方法を駆使したとしもて見分けられないこともあるので、日々見極める方法については模索していく必要があると思います。