グロース株 VS バリュー株という対立構造はよく起こりますが、自分に合う投資方法を見つけるためには状況を正しく認識することが大切です。

以下は米国株におけるグロース株とバリュー株の時価総額を割って求めた数値をチャート化したものであり、数字が1以上であればグロース株の時価総額がバリュー株より優位であることを意味します。

MSCI Grosth:Value
出所:longtermtrends

長期的にはグロース株がバリュー株に対して優位となりますが、2000年に起きたITバブルからリーマンショックが始まる2007年頃までと、2022年の1年間においてはバリュー株が優位となった相場があります。

過去10年間の指数を比較すると、グロース株は4倍以上に成長し、バリュー株は約2倍。

MCSI Growth&Value


資産成長率でいうとグロース株の方が長期的に大きな成長となりましたが、途中では大きく株価が下落するなど長期保有が難しくなる局面もあります。


グロース株とバリュー株の最適なバランス

米国大型株だけで構成されるS&P500のバリュー株ETFとグロース株ETFで年間パフォーマンスおよび資産推移を比較しても先ほどと同じような結果が出ます。

VOOVとVOOG
VOOVとVOOG


投資家のライフステージを考えた上でも大きな下落相場に耐えられるのであれば、グロース株の成長力は大きな魅力となるはず。

ただし、2010年から今日までの相場が「たまたま」恵まれていただけで今後10年間の相場がどうなるかはわかりませんし、最悪の状況を考えた上でのリスクヘッジを考えておくことを私はおすすめします。


リスク許容度によってリスク資産と無リスク資産のバランス、グロース株とバリュー株の割合は異なると思いますが、1つの戦略としては最適な現金比率を保った上でS&P5001つに投資をするという考え方です。

S&P500は時価総額加重平均型なので成長力が高まるほど組み入れ比率は大きくなりますし、逆に衰退していく銘柄に関してはウエイトが小さくなるなど自動的にバランスを調整してくれます。

次の時代はバリューか?グロースか?と予想するよりも効率的に資産成長を取り込めるはずです。


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