今回は米国ETFの中でも人気の高いVYMのデメリットや使い方について話をしてみようと思います。

投資で毎日の生活をリッチにしたい。

配当金生活を実現してみたいと思われる方は、是非最後までご覧になっていただけると嬉しいです。


VYMの過去の実績

VYMはバンガード社によって2006年から開始した高配当ETFです。

高配当ETFと言われる通り、保有しているだけで年4回の分配金が配られますが、年間配当利回りが3%を下回ったのは最初の2年だけでその後は3%以上の配当利回りを実現しながら、基準価格の年間平均利回りは設定来で7.61%という実績があります(2023年3月末時点)。

VYM
出典:vanguard

仮に2007年から2023年3月までの16年間で毎年120万円ずつ投資した場合のシミュレーション結果を以下のグラフにまとめてみました。

VYM
※年間配当金は税引き後の金額となります

16年目となる2022年での年間配当は100万円を超えており、資産評価額は当時の為替を参考にすると4,748万円まで到達します。

投資額2,040万円に対して含み益が2,708万円(+132.7%)となるので、とても良い投資結果です。

上記のシミュレーションは配当金を再投資していませんので再投資を実行すればもっと資産は増えていますし、毎年100万円のキャッシュフローがあれば美味しいご飯を月数回行くなど生活の質をあげることも可能な範囲です。


VYMのデメリット

VYMの分配金が年4回実施されることは大きな投資メリットですが、VYMから配られる分配金を全て再投資しながら長期で運用する場合はS&P500やNASDAQ100に連動するようなETFと比べて、以下の点によりパフォーマンスが劣る可能性があります。

  • 組入銘柄はバリュー比率が高い
  • 税金により投資効率が悪くなる

VYMはS&P500やNASDAQ100指数と比べてバリュー株比率が高くなるため、GAFAMなどが好調だった相場においては投資効率が劣後する場合があります。

以下のグラフは2011年1月から2023年3月までの間、1万ドルずつ3銘柄に投資をした場合のバックテストです。

バックテスト


VYMの年間成長率が10.66%なのに対して、VOOとQQQはそれを大きく上回る結果となっています。

今後グロース株にとって不利な相場が続けばVYMの投資効率が良くなりますが、未来は誰にもわかりませんし、途中で「VOOやQQQに投資をすれば良かった」と後悔がないよう判断する必要があります。


上記のバックテストでは税金が考慮されていませんが、VYMは年4回の配当金が支払われるごとに日本と米国での二重課税が発生します

他の二つも分配金はありますが、VYMの分配金額が多いことを考えると長期での投資効果は上記バックテストよりも悪い結果となることは確実です。

極端な言い方をすれば、分配金を全て再投資に回して長期で運用しようと考える投資家にとって、VYMという投資先は最適解にならない可能性が高いです。


VYMの使い方

VYMを有効的に使うには、毎回の分配金を生活のために使うことです。

最初は携帯料金の支払いでも良いと思います。

資産運用がうまくいけば外食の回数を増やすなど、ちょっとリッチな思いができるかもしれません。

以前、同じような内容でツイートしたことがあります。

特に4番目の画像がわかりやすいと思うので、再度掲載します。

VYM


今後の資産推移が右肩上がりになれば、分配金でできることも徐々に増えていきます。

生活を補填するのに十分な分配金額となれば投資額を減らしていくことも可能ですし、老後など長期での楽しみも増えるはず。

VYMの使い方は分配金を毎回楽しく使うこと、お金を使うことで生活の質を上げたり、家族や友達にプレゼントを買うなどで現時点での生活を楽しむことだと思います。


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