皆さん、こんにちは。Gazです。

最近では米国インデックス投資や米国のハイテク銘柄を狙った個別株投資が賑わっています。TwitterやYouTubeを見ても米国株の解説をする方が多く、投資初心者の方でさえも米国株投資に興味を持っている方は多いと思います。

今回は、なぜ日本人が自国の株式よりも米国株を選択肢に入れるのか。その理由をたった3つの理由にわけて説明をしていきます。今後の投資判断の材料になれば嬉しいので、是非最後までご覧ください。


理由1:日本より経済成長が期待できるから

まず1つ目の理由は米国という国の経済成長が日本よりも大きく成長できると期待されているからです。2021年4月にIMFが発表した世界の経済見通しでは日本の経済成長率に比べて米国の経済成長率は大きく上回っています。

2021年だけ見ても日本のGDP成長率が3.3%なのに対して、米国の成長率は6.4%も上昇する見通しです。

GDP(国内総生産)は簡単に言えば、国内で消費された商品やサービスの取引量のことです。数字が大きいほど国内で多くのビジネスが成り立っていくことになるので、企業は儲かりやすくなりますし、会社員は給料を国内でたくさん消費しているということになります。このサイクルが早ければ早いほど、国民や企業、国が儲かっていくスピードが速くなるわけです。

そしてGDPと株価というのはとても似た相関関係を示しています。以下のグラフは米国のGDPとS&P500という米国を代表する株式指数のグラフを同時に並べたグラフです。

S&P500 vs GDP
参照元:longtermtrends

GDPは株価ほど激しくは動きませんが、どちらも停滞したり上がったりするタイミングや回数がとてもよく似ていることがわかるはずです。株価というのは企業の業績やGDPに影響するというのは株式投資の中では割と有名な話となります。


理由1-1:人口減少リスクが少ない米国

米国が日本よりも高い経済成長が期待されている要因は人口推移にもあります。

皆さんもご存知の通り日本は「少子高齢化」という社会問題を抱えており、2009年の1億2,707万人をピークにして2020年には人口が280万人も減少しています。さらに高齢化が進み経済活動に参加できる若者が少ないという問題をさらに加速させています。

しかし、世界ではアフリカや北米、南米、オーストラリア、インドなどを筆頭にまだまだ人口が増えている国が多いです。人口が多くなれば当然経済規模は大きくなりやすく、企業や株価も成長しやすくなります。もちろん、人口が減っている国でもGDPを成長させる国はありますが、人口が少なくなる国が経済成長しやすいということではありません。人口部分にフォーカスしても日本株より米国株の方が成長しやすいことがわかります。


理由2:過去の暴落相場を乗り越えているから

日本株よりも米国株が良いと思える理由の2つ目は過去の暴落相場を何度も乗り越えているということです。米国株は過去100年間の歴史の中で何度も暴落相場を経験しています。世界恐慌、オイルショック、ITバブル、リーマンショックなど詳しい株価暴落の原因や騰落率はYouTubeでも紹介しているので、時間がある時にでも覗いてみてください。

そんな暴落が何度も起きた米国株ですが、米国の株式指数であるダウ平均株価、S&P500は過去100年間において、ずっと右肩上がりで成長し続けています。(上:ダウ平均株価、下:S&P500)

ダウ平均株価
S&P500
参照元:macrotrends

これに対して日本の株価指数である日経平均株価は1990年のバブルから最高値を未だに乗り越えられていない状況です。

日経平均株価
参照元:tradingeconomics

乗り越えられないのは先ほど説明した経済成長が期待できないことや人口減少リスクもありますが、国民の過剰な貯金体質(株式投資を嫌う性格)や金融リテラシー、政治や企業のガバナンスが米国ほどスマートではないことも挙げられます。

労働基準法を見ても日本は簡単に従業員をリストラすることができませんが、米国では株主の利益のためなら企業側から社員を解雇することができてしまいます。そういう制度の違いが株式市場の成長にも影響してきます。

金融リテラシーのある方なら暴落はチャンスと理解しますが、日本人の多くは株価は暴落するので怖いと思っている人が多数いるのも市場が成長しない要因にもなっているはずです。


理由3:魅力的な個別銘柄が多いから

United States

日本株よりも米国株が良いと思える理由の最後、3つ目は個別銘柄の違いです。

日本の時価総額1位はトヨタ自動車(28兆円)ですが、米国株では時価総額が28兆円以上の企業がたくさんあります。S&P500だけを見てもBerkshire、ペイパル、ディズニーなどを含めて18社もあります。

また連続増配企業として日本で最も配当の増配期間が長い企業は「花王」で31年間ですが、米国では連続増配期間が31年以上ある企業はP&Gやコカ・コーラを筆頭に80社以上存在します。最も増配期間が長い企業は60年以上配当金を減らしたことがありません。

売上も財産もキャッシュフローなど、ほどんどの財務項目において日本株を上回る実績を出している企業がたくさん存在するのが米国株です。しかも日本株は1単元(100株)から購入しますが、米国株は1株から購入することができるため銘柄によっては買いやすいものが多くなっています。

同じ金額を投資に回すのであれば、より成長が期待できる(もしくは倒産リスクの少ない)企業にお金を預けたいと思うのが投資家心理です。


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