為替FXと仮想通貨FXの違い

為替FXと仮想通貨FXの違いについて解説しています。

これからFXを始めようとしている方に向けて、あなたにあったFXを見つけてもらえるよう記事を書いています。


もくじ(コンテンツ)






為替FXと仮想通貨FXの違い(全体像)

まずは為替FXと仮想通貨FXの違いを一覧で確認してみましょう。


下記の表は仮想通貨FXのメリットとデメリットに分けてリスト化してみました。

仮想通貨FXのデメリットが為替FXのメリットと認識してください。

仮想通貨FXのメリットとデメリット
メリット デメリット
1.土日も取引可能1.ハイリスク
2.値動きが激しい2.銘柄が少ない
3.少額で始められる3.取引所のリスクがある
4.税金が安い4.分離課税が適応されない
5.参考指標が少ない-

仮想通貨FXの違い(メリット編)

仮想通貨FXと為替FXを比較した場合を前提に仮想通貨FXのメリットを紹介していきます。

仮想通貨FXのメリットは「為替FXのデメリット」を意味するということをご留意ください。


仮想通貨FXは土日も取引可能

仮想痛はFXは365日24時間いつでも取引をすることが可能です。

取引ができない時間がなく、世界中どこにいても常に価格動いているため時間に制限されることはありません。

土日であれ平日であれ、投資家の好きな時間に投資を開始することができます。


為替FXでは土日に取引をすることができません。

平日では24時間取引をすることが可能ですが、土日は外国為替市場が休場するために取引ができない仕組みになっています。


取引できない時間(土日)でも為替FXは価格が動くので、金曜日終わりの価格と月曜日の始まりの価格が大きく変わる可能性もあります。

万が一、金曜日に取引中のまま為替市場が休場した場合、月曜日の朝になって価格が急落し大損を被るリスクが発生します。


為替FXの注意点としては週末は取引を全て終了させてから土日を迎えることが重要です。

ちなみに祝日も為替FXは取引可能です。


仮想通貨FXは値動きが激しい

ビットコインチャート

仮想通貨は2017年1月から2019年3月までのビットコイン相場を見ると、わずか2年で2400%の価格上昇と

83%もの下落率を記録し、金融商品の中でもかなり価格変動が高いことがわかります。


FXのいいところは価格が下落している局面でも利益を出せるという点にあります。

為替FXでは1998年に最高値140円を記録、2012年には1ドル76円となり下落率は14年かけて45%となっています。

値動きはが激しいほど利益を出せるチャンスが増えるFXにおいては、過去の相場をみると仮想通貨FXにチャンスがたくさんあり、今後もそれが変わらず続く可能性が高いという見方ができます。



仮想通貨FXは少額でも始められる

為替FXでは最低取引量が1万通貨と決めれらている商品がほとんどです。

例えば1ドル = 110円のレートで取引する場合、レバレッジ倍率を5倍に設定すると最低取引金額は22万円となります。

レバレッジ倍率を25倍に調整した場合は44,000円の投資金が最低必要金額となります。


仮想通貨FXでは最低投資金額が0.01〜0.001BTC程度です。

1BTC = 40万円のレートで取引する場合、レバレッジ倍率を5倍にすると最低取引金額はたった80円です。

少額投資を考えた場合、仮想通貨FXの方が金額を細かく設定可能で自由度が高いというメリットがあります。


仮想通貨FXは税金が安い

為替FXの場合は分離課税といって、年間利益に対して「20.315%」の税金がかかります。

例えば為替FXで100万円の利益が発生した場合、翌年税金として203,150円を国税庁に収める必要があります。

税率は金額に一律20.315%が適応されるため、1,000万円儲けても1億円儲けても税率は変わりません。


仮想通貨FXは年間の利益額に応じて支払う税金額が変化するのが特徴です。

利益額に応じた税額は以下の通りです。

仮想通貨FXの税額
利益額 税率
195万円以下利益額 × 15%
195万円〜330万円以下利益額 × 20% - 97,500円
330万円~695万円以下利益額 × 30% - 427,500円
695万円~900万円以下利益額 × 33% - 636,000円
900万円~1,800万円以下利益額 × 43% - 1,536,000円
1,800万円~4,000万円以下利益額 × 50% - 2,796,000円
4,000万円以上利益額 × 55% - 4,796,000円

為替FXと仮想通貨FXの税金を計算した場合、330万円までの年間利益に関しては仮想通貨FXの方が支払う税金が少ないというメリットがあります。

逆に利益額が330万円より大きくなるほど、為替FXの方が税率が安くなる傾向にあります。


仮想通貨FXは参考指標が少ない

為替FXは各国の金融政策に大きく左右されます。

国が発表する貿易収支や金利政策など、把握しておかなければいけないファダメンタル指標がたくさんあります。

情報が多い方が価格を予測しやすいという方もいるかもしれません。

ただし大抵の方は調べる時間が面倒だったり、投資素人から見ればどの情報がどう価格に影響するかを予測するのは難しく思われるはずです。


ビットコインなどの仮想通貨は国の政策や政治への影響度合いが為替FXと比べると大きくありません。

仮想通貨を取り締まる規制組織や法律がほとんどないため、ビットコインの価格は投資家感情に左右されることがほとんどです。


仮想通貨FXの違い(デメリット編)

ここからは仮想通貨FXのデメリットについて説明していきます。

為替FXとの違いを前提にまとめていますので、仮想通貨FXのデメリットは為替FXのメリットにもなるということをご理解いただけると幸いです。


仮想通貨FXはハイリスク

仮想通貨FXは為替FXと比べて値動きが激しいため、ハイリスクです。

予想した値動きと反対方向に価格が動くと、投資資金がなくなりやすいのは間違えなく仮想通貨FXです。


生存確率が低い仮想通貨FXでは、可能な限り少額で分散した投資を心がける必要があります。

投資資金が10万円ある場合は、1万円分ずつ投資するなど一気にすべてをかけるよりも少しずつ投資する方法や効率的な損切り方法をすることで、大きな利益を狙っていく必要があります。


仮想通貨FXは銘柄が少ない

仮想通貨FXの取引銘柄を多く取り扱っているGMOコインでも取引商品数は以下の種類しかありません。

  • ビットコイン(BTC/円)
  • イーサリアム(ETH/円)
  • ビットコインキャッシュ(BCH/円)
  • ライトコイン(LTC/円)
  • リップル(XRP/円)

為替FXを提供する日本の大手企業(外為オンランや楽天証券など)の取扱通貨ペアは24種類(2019年3月時点)となっており、国によってはもっと多くの種類を取り扱っている取引所もあります。


ハッキングリスクもある仮想通貨FX

仮想通貨FXサービスも提供するコインチェックとZaifが2018年にハッキング被害に遭遇し、巨額資金を流出させました。

2社とも顧客資産への補償対応を進めており、コインチェック側は全額負担が完了しています。

関連記事:コインチェックNEM流出事件まとめ

今後も日本の仮想通貨取引所がハッキングを受ける可能性は否定できませんが、

万が一ハッキングが起こったとしても顧客資産を保証できる可能性は極めて高くなっています。


2019年3月時点のLiquidの月間取引量は5,000億円を超えています。ビットフライヤーは480億円、コインチェックは240億円となっています。

取引手数料やスプレッドから入る取引所の収入が1%でもあった場合、月間売上は2〜50億円程度あるということになります。

相当の利益を発生させている取引所なので、数十億円単位のハッキングであれば顧客資産は簡単に補償できてしまうほどビジネスとしては急成長している業態です。

GMOコインやコインチェックなどは東証一部上場企業のグループ傘下となっているため、経営体制も経済的な支援も心配する要素がかなり少ないと言えます。


補足ですが、FXは差金決済と言われる手法で取引をしており、ビットコインがハッキング被害にあったとしても顧客資産が盗まれる行為とは別です。


仮想通貨FXは分離課税が適応されない

為替FXの課税方式は「分離課税」といって、3年間分の損益を繰り越して計算することができます


例えばFXで昨年100万円分損失し、今年は100万円の利益を得たとします。

仮想通貨FXでは100万円の利益を出した場合、約15万円分の税金を支払う必要があります。


しかし為替FXでは過去2年間の利益も合算されるため、今年100万円儲けた場合でも昨年100万円分損失を報告していれば(利益がゼロと計算されるので)税金を支払う必要がなくなります。

課税方式の違い
投資手法 課税方式 特徴
仮想通貨FX総合課税年間収支で税額を計算
為替FX分離課税過去3年間の収支で税額を計算

結論:少額投資なら仮想通貨FXがおすすめ

為替FXと仮想通貨FXの違いについて説明していきました。

当ブログの結論としては「少額投資なら仮想通貨FX」をおすすめします。


関連記事:【2019年最新版】日本のおすすめ仮想通貨取引所ランキング

平日忙しい会社員は土日で仮想通貨FX

仮想通貨FXは土日でも深夜の時間帯でも価格が動いており、

世界中の投資家が時間を気にすることなく市場に参加することができます。


平日仕事で忙しいサラリーマンやOLの方でも土日や祝日などの時間を利用して投資できるのは仮想通貨FXです。

短い時間で価格が変動するため短期間で収益進捗を確認することが可能ですし、何より土日なら無理なく自由に使える時間を作れます。


余剰金で無理なく仮想通貨FX

これから投資を始められる方には、少額を分散して投資することをおすすめします。

時期や商品を分散させて投資をすることによって、1つのマイナスを他の投資で補うことができるからです。


1度に大金を投資してしまうと経験値が上がらない状態で投資資金が底をついてしまうことがあります。

仮想通貨FXでは数千円から無理なく投資を開始することができるため、まずは少額から始めて十分に投資経験を積んでいきましょう。

仮想通貨FXのやり方について知りたい方は以下の記事がおすすめです。

関連記事:仮想通貨FXのやり方