この記事では以下の悩みや疑問を解決していきます。
「ポンジスキームとは?違法?」
「ポンジスキームは仮想通貨に多い?」
「ポンジスキームに騙されないためにはどうすれば?」
仮想通貨詐欺に多いポンジスキームとは?
ポンジスキームとは、第一次世界大戦後の金融秩序が混乱する中で詐欺を起こしたチャールズ・ポンジという人物名から由来する詐欺手法です。
その手法は「架空金融商品への出資を募り、顧客資金を持ち逃げ」する方法です。
ポンジスキームの流れ
ポンジスキームの流れ |
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ポンジスキームは人間の心理を巧みに利用することで、一人の顧客に対して2度3度騙されてしまう可能性があります。
昔からポンジスキームがなくならないのは、それほど巧妙なテクニックがあるということです。
これから細かい手口を解説していきますので、是非詐欺に遭遇しないよう知識をつけていきましょう。
ポンジスキームは違法
ポンジスキームは確実に違法です。
日本の法律では刑法第246条にある詐欺罪に該当し、10年以下の懲役が課せられます。
仮想通貨詐欺に多いポンジスキームの手口
ポンジスキームには特徴があります。
以下の様な金融商品を勧められたらポンジスキームを疑いましょう。
ポンジスキームのよくある勧誘方法 |
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ポンジスキームは確実に儲かると断言される
ポンジスキームでは、セミナーやイベントを通して「他では絶対にありえない、魅力的な金融商品がある」ということを説明するところから始まります。
ポンジスキームは相手を騙しやすいよう独自のロジックを用いて、架空の金融商品を本当のことのように説明します。
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ここで冷静に考えていただきたいのは、美味しすぎる投資は絶対に存在しないということ。
必ず儲かる投資なら借金をしてでも自分で投資し、資産運用していけばいいはずです。
にも関わらず不特定多数の人間にその投資を勧めるということは、大きなリスクがあるということを行動で言っているということになります。
ポンジスキームは保証や高額配当があると説明される
元本保証のある投資の金利は0.001%〜0.05%/年程度が相場です。
しかし、ポンジスキームでは元本保証かつ、金利は30%程度とありえない高利回りを提案されるケースが多くあります。
ポンジスキームは最低購入金額がある
一般的に仮想通貨は10円から購入することができますし、株やソーシャルレンディングでも高くて1万円程度から投資できるのがあたりまえです。
しかし、ポンジスキームでは1口100万円など最低購入金額が高く設定されています。
数回で多くのお金を騙し取る詐欺の典型的な手法です。
さらに、ポンジスキームでは金融庁の認可のある法人を通して入金することはありません。
聞いたことのない様な会社名の銀行口座などへの振込が一般的です。
ポンジスキームから抜け出せなくなる仕組み
ポンジスキームには顧客に高額な投資金額を出させてしまう仕組みがあります。
ポンジスキームは自転車操業
ポンジスキームは自転車操業と見ることも可能です。
顧客からお金を搾り取ることができなくなった時点で詐欺が成立しないため、常に新しい顧客を発掘していかなければなりません。
そして注目するべきは図内にある「②受け取った資金の一部を配当金として返金する」という行為です。
ここには様々な心理的テクニックが隠されています。
ポンジスキームは配当金で騙される
ポンジスキームが悪質なのは、実際に配当金を渡して高利回りが真実であるということを信じさせるところにあります。
たとえば300万円投資した方に年利30%と営業した場合は、はじめの半年で50万円を顧客の口座に振り込みます。
実際に年利30%ペースで金額が還元された顧客はポンジスキームを正当な投資と信じ込んでしまい、さらに高額な金額を投資してしまいます。
ポンジスキームはイベントで騙される
ポンジスキームでは、投資した方を対象に豪華食事会や有名人のコンサートなどのイベントが行われる傾向にあります。
週刊文春:83億円集めた詐欺集団が利用した「中村雅俊」と「ビットコイン」
これらのイベントの本来の目的は顧客から再度投資金額を集めることです。
イベントに参加した顧客は豪華なイベントに無料で招待されることで、主催者を信じてしまい間違った信頼関係が構築されていきます。
ポンジスキームはSNSで騙される
ポンジスキームでは海外にエンジニアを装った外国人のインタービュー動画をYoutubeにアップし、事業の正当性を信じさせたり、不正にフォロワー数を集めたSNSアカウントを見せつけて、あたかも信頼性の高い情報を常に発信していることを顧客に信じさせます。
ポンジスキームに騙されない方法
ポンジスキームに騙されないためには以下の認識を徹底することです。
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金融庁の認可がない事業者と取引しない
ポンジスキームに騙されないために最も重要な方法は「金融庁の認可がない事業者と取引しない」ということです。
まずは投資先の企業が金融庁のHPに記載されているかを必ず確認しましょう。
登録番号や社長、役員名を確認したら、過去に業務改善命令などを受けているかどうかも確認してください。
この作業だけで大部分の詐欺をスクリーニングすることができます。
当ブログでも金融庁の認可がある金融事業者しか紹介していません。
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最低金額が高額すぎる投資は詐欺
金融庁から認可された事業者を確認すれば、高額な投資資金を必要とする事業者は1つもありません。
高くても1万円程度です。
投資は少額かつ、余剰金のみが基本です。
間違っても退職金やボーナス一括なんて使い方はやめましょう。
海外ブロジェクトは要注意
正当な投資にも言えることですが、海外を拠点にしているブロジェクトには要注意です。
投資先が海外となると、実際にチーム活動しているかどうかを確認するのが困難になります。
さらに法律や税制、人種、社会環境などあらゆる条件が日本と異なるため同じ物差しで測るのは危険です。
投資の基本は少額投資
これから投資をする場合、どんなに大きなお金を持っていたとしても少額投資を基本とすることをおすすめします。
投資は資産を分散させたり、長期投資することで可能性が広がります。
投資はギャンブルではありません。