仮想通貨関連英語(初級編)


仮想通貨英語1「Crypto Currency(クリプト・カレンシー)」

海外では仮想通貨のこと「virtual currency(バーチャル・カレンシー)」や「digital currency(デジタル・カレンシー)」というような言い方はほとんどしません。

ビットコインやイーサリアムは暗号技術を駆使して作られた暗号通貨という認識が強いため「Crypto Currency(クリプト・カレンシー)」という言葉を使うのが一般的です。


さて、これから簡単な仮想通貨関連の英語をいくつか出題していきます。

あなたはいくつわかりますでしょうか。早速チャレンジしてみてください。


仮想通貨英語2「Wallet(ウォレット)」

Wallet(ウォレット)とは、仮想通貨を保管するためのもの。

日本円に例えるなら銀行口座やお財布のようなものを意味します。


仮想通貨ウォレットにもハードウォレットやペーパーウォレットなど様々なウォレットが存在します。

主にオフライン上で保管できるウォレットをコールドウォレットと呼び、オンライン上にあるウォレットをホットウォレットと呼びます。


仮想通貨英語3「Exchange(エクスチェンジ)」

Exchange(エクスチェンジ)は交換所という意味もありますが、主に仮想通貨取引所のことを指します。

仮想通貨取引所はビットコインやイーサリアムなどの複数の仮想通貨を取り扱い、法定通貨との交換ができるサービスです。

日本では金融庁の認可を受けないと運営することができず、GMOコインやビットフライヤーなどが有名です。



仮想通貨英語4「Token(トークン)」

Token(トークン)は仮想通貨の通貨そのものを意味します。

なぜ、通貨を意味する「Currency(カレンシー)」や「Money(マネー)」を利用しないかというと、仮想通貨の全ては決済に利用されるものだけでなないからです。

Token(トークン)は決済に使われる通貨以外にも、引換券、証拠、記念品などといった広義な意味が含まれているため、仮想通貨の通貨を意味する言葉として適切とされています。


仮想通貨英語5「Altcoin(アルトコイン)」

Altcoin(アルトコイン)は仮想通貨を代表するビットコイン以外の仮想通貨を意味します。


仮想通貨英語6「Blockchain(ブロックチェーン)」

Blockchain(ブロックチェーン)とは、仮想通貨の取引データが全て記録された公開台帳です。

取引データをブロック上に保存し、ブロックをいくつもつなぎ合わせていく構造が鎖(チェーン)のように見えるためブロックチェーンと呼ばれています。


仮想通貨関連英語(中級編)


仮想通貨英語1「Transaction(トランザクション)」

Transaction(トランザクション)とは、データ処理を意味する言葉です。

仮想通貨の場合は取引データを処理することをトランザクションと呼んでいます。


仮想通貨英語2「Mining(マイニング)」

Mining(マイニング)とは、もともと「採掘する」という意味で、鉱山や採石場で価値の高い石(金や銀、銅など)を採掘するときに使われる動詞です。

仮想通貨でMining(マイニング)となると、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を得ることを意味します。

仮想通貨では大量のデータ処理(作業)を行いビットコインなどの報酬を得る作業が、鉱山で鉄を採掘する作業と似ているため、マイニングと呼ばれています。


仮想通貨英語3「White Paper(ホワイトペーパー)」

White Paper(ホワイトペーパー)は日本語に直訳すると「白書」という意味になります。

白書は政府が国民に対して国の経済状況などを知らせるための報告書という意味で利用される言葉です。


近年では政府以外でも企業や様々な組織で白書という言葉を利用しています。

利用されるケースは企業が参入する市場の動向や他社製品との比較などを記載した報告書となります。

仮想通貨ブロジェクトにおいても、マーケティング戦略の一環としてホワイトペーパーにプロジェクトの詳細を記載することが主流となっています。


仮想通貨英語4「Initial Coin Offering(イニシャル・コイン・オファリング)」

Initial Coin Offering(イニシャル・コイン・オファリング)とは、ICO(アイ・シー・オー)と略されることもあります。


ICOとは、仮想通貨による資金調達です。

IPO(Initial Public Offering)が新規に株券を発行して資金調達するのと同じように、ICOでは新しい仮想通貨を発行し、世界中のユーザに買ってもらうことによって資金を調達する方法となります。

世界中のユーザが気軽に参加できるため、証券市場と比較しても莫大な資金を調達できる方法として注目されています。


仮想通貨英語5「Money Laundering(マネーロンダリング)」

Money Laundering(マネーロンダリング)とは、麻薬取引、脱税、強盗など犯罪や不正に得た資金を正当に流通している通貨と交換することで、あたかも正当に資金を得たように見せる行為(資金洗浄)です。


仮想通貨英語6「Know Your Customer(ノー・ユア・カスタマー)」

Know Your Customer(ノー・ユア・カスタマー)とは、直訳すると「あなたの顧客を知る」という意味になりますが、わかりやすく説明すると「本人確認手続き」のことを意味します。


銀行や証券会社のサービスを利用する際に本人確認書類を提出するのと同様に、仮想通貨界隈でも取引所などのサービスを利用する際はKYC(本人確認手続き)を求められることが一般的です。


仮想通貨英語7「Burn(バーン)」

Burn(バーン)とは「焼却する」という意味ですが、仮想通貨用語となるとトークン(発行された仮想通貨)の総量を減らすことを意味します。

総発行枚数が減ることによって一枚あたりの価値が上がるなどの効果が期待できるとされています。


仮想通貨英語8「Volatility(ボラティリティ)」

Volatility(ボラティリティ)とは、市場の値動きの激しさを表す表現です。

大きく価格を上げたり下げたりすることを「ボラティリティが高い」という言い方をします。

逆に価格が全く動かない状態は「ボラティリティが低い」という表現になります。


仮想通貨英語9「Decentralized(ディセントライズド)」

Decentralized(ディセントライズド)は非中央集権的なという形容詞です。

中央集権的な組織として「国家」や「中央銀行」がよく例えられますが、非中央集権とはその真逆を意味します。

管理者が存在せず、参加ユーザの決議で運営される組織やネットワークのことを指します。

現在ではブロックチェーンなどの暗号技術により、非中央集権型仮想通貨取引所「Decentralized Exchange」や分散型アプリケーション「Decentralized Applications」が生み出されています。

Decentralizedは仮想通貨を代表する言葉です。


仮想通貨英語10「Hash Function(ハッシュ・ファンクション)」

Hash Function(ハッシュ・ファンクション)とは、暗号技術の一つです。

入力値に対して全く別の値が出力されるという特徴を持った関数のこと意味します。


仮想通貨関連英語(上級編)


仮想通貨英語1「Peer to Peer(ピア・トゥ・ピア)」

Peer to Peer(ピア・トゥ・ピア)とは、複数のコンピュータ端末によって構築されるネットワーク構造のことを意味します。

一般的には「P2P(ピー・ツー・ピー)」と呼ばれます。

仮想通貨英語2「Escrow(エスクロー)」

Escrow(エスクロー)とは、取引の安全を保証する仲介者です。

売り手と買い手の中間に入ることによって取引を安全に実行することができるようになります。

関連記事:エスクロー決済サービスとは?ブロックチェーンの可能性

仮想通貨英語3「Multisig(マルチシグ)」

Multisig(マルチシグ)とは、複数の署名(サイン)で契約や取引が実行される仕組みのことを意味します。

関連記事:マルチシグ(マルチシグネチャ)とは?仕組みを解説

仮想通貨英語4「Arbitrage(アービトラージ)」

Arbitrage(アービトラージ)とは金融商品の一時的な価格差を利用して、価格が安い取引所で商品を購入し、割高な取引所で売る事で利益を得る取引を意味します。

日本語に訳せば「裁定(さいてい)取引」といって、同一の金融商品でも取引所が違えば価格差が生じるため、その価格差を利用した取引ということになります。

関連記事:アービトラージのやり方とリスク

仮想通貨英語5「Atomic swap(アトミック・スワップ)」

Atomic swap(アトミック・スワップ)とは第三者(取引所)を仲介することなく、別々の仮想通貨同士を交換する技術です。


仮想通貨英語6「Replay Attack(リプレイ・アタック)」

Replay Attack(リプレイ・アタック)とは、仮想通貨に限らずコンピュータネットクワークにおいて、データ転送を不正に繰り返される(リプレイさせる)攻撃のことを意味します。