テクニカル指標でもあまり知られていない「ストキャスティクス」
仮想通貨のような値動きが激しい相場では重宝されることも多く、是非覚えておきたいテクニカル分析です。
ビットコインの値動きが読みづらい、大きく損をしてしまうのが怖いという方にとってストキャスティクスは大きな武器となるはずです。
さっそく、ストキャスティクスについて詳しく説明していきます。
仮想通貨でよく使うストキャスティクスとは
ストキャスティクスとは、株価やFXなどの値動きを分析するテクニカル指標
値動きが上がり過ぎている、下がり過ぎているという相場の加熱度を数値で表した指標となります。
上記はGMOコインアプリで表示したビットコインチャート
値動き(ローソク)チャートの下ににストキャスティクスが表示されます。
ストキャスティクスは通常%K、%D、Slow%Dの3本、もしくは%D、Slow%Dの2本で表示されることが一般的です。
ストキャスティクスの計算式
1950年代にアメリカの投資家ジョージ・レーンによって考案されたストキャスティクスの値(%K、%D)は以下の計算式で算出することができます。
%Kを求める計算式 |
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%Dを求める計算式 |
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通常nの値は5、9、14日間で設定し、mの値は3日間で設定するのが一般的です。
SD(SLOW%D)も%Dの単純移動平均で設定期間は3日間と設定します。
ストキャスティクスとRSIの違い
ストキャスティクスとオシレーター系テクニカル分析のひとつである「RSI」はほぼ同じ性質を持っており、テクニカル指標の兄弟みたいなものです。
ストキャスティクスとRSIの違いは【感度】です。
ストキャスティクスの方がRSIよりも大きく反応するため、ボックス相場など相場がより硬直している状態に効力を発揮します。
逆に言えば、相場の値動きが激しい時は無駄に反応してしまうため騙しや判断ミスにつながりやすいというデメリットももった指標となります。
仮想通貨でよく使うストキャスティクスの使い方
ストキャスティクスの売買サイン
トレンドラインが上から下(もしくは下から上に)に変わる際は、ストキャスティクスもかならず交差するのが特徴です。
この特徴を活かせば、トレンドが変わるタイミングが読みやすくなります。
トレンドが変わったと同時に取引を開始すると利益が取りやすくなるということです。
ただし、ストキャスティクスは感度が高すぎる場合があるため、短いトレンドの変化を拾ってしまうと損をしてしまう可能性もあるので注意しましょう。
ストキャスティクスの暴落サイン
上記のグラフはGMOコインで「RSI」と「ストキャスティクス」を同時に表示させています。
2018年11月のビットコイン相場は14日を境に大きく暴落しているのですが、暴落前にしっかりとストキャスティクスが指標として暴落の合図を出していることがわかります。
同じ「買われすぎ」という指標を示すRSIの数値は60%前後しか反応していませんが、ストキャスティクスは暴落直前に80%の反応を示していることがわかります。
同じボックス相場でも暴落前だけ80%に到達し、それ以前は60%前後になっていることが判断できれば、暴落前に注文(ショート)を入れることで莫大な利益を発生させることができた相場となります。
ストキャスティクスの使い方まとめ
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