積立NISAを始めようと考える投資家の中には、取引開始までの手続きや個人情報の入力などが面倒だと考える人も多い。

ほとんどの投資家はネット証券で始めるが、インターネット環境が身近にない、もしくはPC操作が苦手という方なら最寄りの銀行や郵便局での申し込みも選択肢に入ります。

今回はゆうちょ銀行で積立NISAを開始してみたいと考える投資家に向けた記事となります。この記事でわかることは以下の通りです。

この記事でわかること
  • ゆうちょ銀行の良い評判、悪い評判を知ることができる
  • ゆうちょ銀行とネット証券の比較ができる
  • 自分にあった積立NISAの考え方が身につく

では、早速説明をしていきます。





ゆうちょの良い評判(積立NISA)

近くで便利なゆうちょ銀行

銀行窓口

ゆうちょ銀行は全国に約2.4万件の窓口が存在し(2019年3月時点)、民営化されてからも地域密着型の企業として多くの人に利用され続けています。

郵便業務はもちろんのこと、保険や納税手続きも1つの窓口で完結しているため、日本人にとってなくてはならないインフラです。

当然、積立NISAとなった場合もいつも利用している窓口で相談すれば、親身になって話を聞いてもらえる上に、商品の選定から入金作業など全ての作業を1つの窓口で完結できるとあって至れり尽くせりなサービスを考えれば、利用しない手はありません。


ただし、優れた接客や日々の信頼があったとしても、それが本当にあなたにとってベストな選択になるかはまた別の話です。2019年に発覚したかんぽ生命による多すぎる不正営業を考えると、同じようなことがゆうちょ銀行でも起こらないとはいえません。

親身になって相談してくれていると思わせ、自分にとって不利過ぎる契約を迫られることもあるかもしれません。そうならないためには、これから説明する内容を十分に参考にしていただけると幸いです。

手数料はネット証券並みに安い

積立NISAの手数料はネット証券が安く、銀行や証券会社などの窓口で取引をすると高いと考える人がほとんどですが、積立NISAだけの契約を考えた場合は話は別です。


積立NISAは金融庁の取り決めにより販売手数料と解約手数料を取ってはいけない決まりとなってます。そのため、顧客から取れる手数料は運用手数料と言われる「信託報酬」のみです。

信託報酬は販売企業が勝手に決めれるものではなく、投資信託を運用する会社と決めるものなので、これも勝手に金額を釣り上げることはできません。


このような仕組みから積立NISAにおいてはネット証券もゆうちょ銀行でも手数料が完全に一緒という状態となっています。

だからこそ、窓口で手厚い相談サポートを受けたいという投資家はゆうちょ銀行やその他銀行、証券窓口で相談して取引するわけです。

ただし、いくつかの盲点もあるので、その辺りを次の章で解説していきます。


ゆうちょの悪い評判(積立NISA)

取扱商品が圧倒的に少ない

ゆうちょ銀行で積立NISAを購入しようと考える方が、まず第一に妥協しなければいけない点は「取扱商品の少なさです。

積立NISAは2019年8月時点で163種類が金融庁に登録されています。ネット証券であれば163種類のうち150種類もの商品を取り扱っていますが、ゆうちょ銀行になるとその商品数が一気にさがって、わずか8商品のみとなります(うち、2商品はネットのみ。窓口では取扱なし)。


実際に窓口で取引ができる積立NISAの商品一覧は以下の通りです。

ゆうちょ銀行の積立NISA一覧
ファンド名 運用会社 信託報酬
つみたて日本株式(TOPIX)三菱UFJ国際投信0.1944%
つみたて先進国株式0.216%
つみたて新興国株式0.3672%
つみたて8資産均等バランス0.2376%
JP4資産均等バランスJP投信0.2376%
野村6資産均等バランス野村アセットマネジメント0.2376%

積立NISA全163種類の中から投資したい投資信託が上記の6銘柄の中に絞られるのであれば、ゆうちょ銀行での申し込みをしても手数料で差がでることはありません。

しかし、今後の将来性や手数料の高さを考えた場合はいくつかの不安要素が発生してしまいます。


積立NISAの人気商品がない

最近の積立NISAの人気商品は「投資先がアメリカ企業であること」「信託報酬が安い(0.1%台)」という特徴を持っていることが多く、それに当てはまる投資信託をゆうちょ銀行は扱っていません。

銘柄名で言えば、以下のようなファンドが人気となっています。

積立NISAの人気銘柄
人気銘柄 信託報酬率 ゆうちょの取扱
ニッセイ外国株式インデックスファンド0.107892%なし
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)0.162000%なし
ひふみプラス1.058400%なし
eMAXIS Slim先進国株式インデックス0.107892%なし
楽天・全米株式インデックス・ファンド0.159600%なし

なぜ、このようなファンドが人気なのか、どうして将来性が高いとされるのかを知りたい方は以下の記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。


積立NISA以外の投資商品には要注意

かんぽ生命不正営業問題のニュースを見れば明らかですが、日本郵政グループの組織体制やコンプライアンスがまだ未解決の状態のときに、他の投資や保険などの金融商品の営業を受けるのは危険だと思われます。

「いつもお世話になっているから」「日本郵政なら大丈夫」といった根拠のない安心感を持つことが危ないのは過去の事例からも明らかです。


結論

    1.購入したい積立NISA銘柄がある場合は安い手数料で購入できる
    2.ゆうちょ銀行の積立NISAは商品数が少ないので、ネット証券がおすすめ
    3.日本郵政グループは再建中。今関わるのは危険

ゆうちょ銀行で積立NISAを購入する場合は、163種類ある積立NISA銘柄をすべて見た上で購入したい投資信託がどれかを判断する必要があります。そして、購入したい投資信託がゆうちょ銀行の取り扱いファンド3社に入っているのであれば、相談窓口で契約するのも方法の1つです。


しかし、大抵の場合は取り扱っていない場合が多いのでSBI証券などネット証券を利用して希望のファンドを購入するのがおすすめです。

\NISA口座ならSBI証券がおすすめ/

SBI証券[旧イー・トレード証券]


また、窓口営業で相談した場合にはNISA以外の金融商品も進められるはずです。その際は十分に注意しましょう。

高すぎる投資信託や不要な金融商品を選択してしまうと、それだけ資産が減る可能性が高くなるので銘柄選びは営業の話を真に受けず、自分自身の頭で考えるべきです。