初心者でも失敗しにくい投資と言われる積立NISAでさえも失敗してしまう人は少なくありません。なぜ失敗する人が多いのか、成功している人と失敗している人では何が違うのか?

それはたった3つのことを気をつけるだけでした。




積立NISAで損や失敗をする人の3つの共通点

先に答えを言ってしまうと、積立NISAで損や失敗をする人の3つの共通点は以下の3つになります。

積立NISAで損や失敗をする人の3つの共通点
    共通点1:銘柄選びを間違えてしまう
    共通点2:投資期間が短すぎる
    共通点3:ポートフォリオ(金融資産の組み合わせ)が間違っている

では、次に「積立NISAで損や失敗をする人の3つの共通点」について詳細を説明していきます。


積立NISA銘柄選択で失敗、損する

ファンドの違いがわからないと失敗する

積立NISAでは「投資信託」と言われる投資の専門家が複数の金融商品をまとめて販売している金融商品(ファンド)しか購入することができません。

そしてファンドには以下のような種類があり、投資先の地域によって分けられます。

    日本株式ファンド
  • 東証一部上場企業225社の株価指数やTOPIXに値動きを合わせたファンド。
  • 日本を代表する企業「ファーストリテイリング(ユニクロ)」や「ソフトバンクG」などの株価が大きく影響されます。

    先進国株式ファンド
  • モルガンスタンレーが選出した先進国銘柄の株価に連動したファンド
  • 銘柄のほとんどが北米系企業で構成され「Apple」「Microsoft」「Amazon」「Facebook」などの株価が大きく影響されます。
  • アメリカ以外の銘柄でいえばスイスの食品飲料メーカーであるの「ネスレ」などが組み入れられることがあります。

    新興国株式ファンド
  • 中国系企業やインド、アフリカなどの銘柄で構成されるファンド
  • テンセントやアリババG、サムスンなどの株価に影響されます。


上記以外にも北米系企業だけに絞った米国株式ファンドや日本を含む世界中の株式に連動した全世界株式ファンドという投資信託のジャンルが存在します。それぞれの特色を見極めることが大切で、どのファンドも同じと思うと失敗につながります。


ファンドの成長差はかなり大きい

日経平均株価とダウ平均株価(アメリカの代表的な企業で構成される株価指数)を比較すると、日本市場とアメリカ市場の成長率の差がどれほど大きいのかが理解できます。

日経平均株価

2019年5月10日の日経へ于禁株価(21,344円)は約28年前となる1991年の日経平均株価 (24,069円)と比べると後退していますが、ダウ平均は同じ期間で約10倍の規模に成長しています。

ダウ平均株価

そして年間のGDP(国内総生産)成長率は世界的には中国やインドが常にトップクラスを維持しており、日本はアメリカの成長率を追い越すことはほとんどありません。

GDP成長率推移

この事実からわかるように、日本のような伸び悩んでいる市場に投資するよりもアメリカや中国、インド市場に投資をする方が過去30年間の歴史を見ても平均利回りが高いということは明らかです。

投資経験が浅い方ほど身近な銘柄に投資しがちですが、世界市場と日本を比較した場合はそうでもありません。失敗しにくい投資をするには市場選択を間違わないこと、銘柄選定を間違わないことが重要です。


ファンドの信託報酬を見極める

積立NISAの銘柄選びで値動き(実績)の次に大切なことは「信託報酬」という手数料です。信託報酬は積立NISAを保有し続けている間1日単位で発生する手数料なので、長期間保有し続ける場合は相当な手数料を投資信託側に支払うことになります。

たとえば信託報酬率1%の投資信託で100万円分の資産を10年間保有した場合の手数料は10万円となります。仮に信託報酬率が5%の場合であれば半分の5万円です。たった0.5%の違いでこれほど大きな手数料が発生するため、信託報酬は決してバカになりません。

信託報酬について比較する場合は「積立NISAの手数料「信託報酬」の相場を学ぼう」の記事をご覧ください。


積立NISAの投資期間で失敗、損する

ハイリスク好きな投資家が多い

リスクを好んで取りに来る投資家などほとんどいませんが、結果として大きなリスクをとらされている投資家が多いのは事実です。

なぜリスクを取り過ぎてしまうかというと、大きなリスクをとってしまうのは投資信託の平均的な利回り相場や過去の値動きを把握せずに短期的に利益を回収しようと考えるからです。

投資経験があまりない方は100万円を1年間運用し続けた場合に10万円の利益が出る(利回り10%)と言った場合、大抵の方々がそれしか儲からないの?感じるはずです。しかし、投資の世界で利回り10%はかなり優秀です。それ以上の利回りを狙う場合は元本割れするリスクを高くしなければいけません。

スーパーの買い物に例えるなら「もやし1袋」が50円で売られていた場合躊躇せず購入する人の心理と一緒です。買い物に慣れている主婦の方は「もやし1袋」が35円くらいで買えることを知っているので50円の値段ではほとんど買いません。しかし、値段に疎い方であればもやしが50円でも値段を気にせず買い物かごに入れてしまい、次の日には半額程度で買えることを知って損をしたと後悔するはずです。

もやしを50円で購入するような現象が投資でも日常的に行われているのが悲しい現実です。このようなことに陥らないためには値段に慣れるしかありません。日経平均やダウ平均などの推移を確認しつつ、相場がどのくらいのスピードでいくらくらい動くのかを把握しておく必要があります。


複利や再投資の効果を考えない

短期で利益を回収しようとしている方のほとんどは「複利」や「再投資」の仕組みを活用していません。

複利とは投資で得た利益を再投資することで得られる利益のこと。利回り10%の金融商品を10万円で10年間持つ続けた場合のシュミレーションは以下のようになります。

詐欺被害の分類
期間 複利を利用しない場合の利益額 複利を利用した場合の利益額
1年目10,000円10,000円
2年目10,000円11,000円
3年目10,000円12,100円
4年目10,000円13,310円
5年目10,000円14,641円
6年目10,000円16,105円
7年目10,000円17,716円
8年目10,000円19,487円
9年目10,000円21,436円
10年目10,000円23,579円

複利を利用すると同じ投資方法で10万円を運用しているにも関わらず、10年後には1年間で得られる利益額は倍以上に変わっていることがわかります。最初の1年目でたった千円しか変わらないとバカにしていると、10年後には1.3万万円以上の利益を毎年生み続けていくため決してバカになりません。

資産運用は長期的に考えれば大きなメリットになる傾向にあります。

積立NISAのポートフォリオで失敗、損する

ポートフォリオとは様々な意味がありますが、ここでは「金融資産比率」という意味で使っています。金融資産比率とは貯金が○%あって、株式で○%、保険で○%というようなお金に変えることができる資産の種類を複数保有している状態でわかる資産の保有割合のことです。

投資経験の浅い方はポートフォリオを考えずに投資してしまうケースが多いのですが、事例としては貯金金額よりも大きな金額を投資資産に回してしまったり、1度に大きな金額を投資してしまう行為です。なぜこのような事例が積立NISAで失敗する要因につながるのかを次で説明していきます。


精神攻撃するポートフォリオ

例えば月収30万円で貯金額500万円ある会社員が400万円分の投資をしたことを想定してみてください。おそらく投資した金融資産の値動きは毎日複数回チェックするでしょうし、価格が購入金額よりも下がった場合は慌てて損切りしてしまうことも少なくありません。

投資経験が浅い方が本来売らなくてもいいタイミングで金融資産を手放してしまうことを「狼狽(ろうばい)売り」といいます。投資では素人ほど狼狽売りしやすいという定説があり、大きすぎる投資金額は損失した時の不安を煽るだけでなく、絶対に損をしたくないという思いが強くなり冷静な取引(売却や買い増し)がほぼできなくなるのが当たり前です。

反対に月収30万円で貯金額500万円ある会社員が1万円分投資をした場合、価格が下がっても精神的なダメージは受けないので、価格が購入時より下がった場合でも冷静に損ぎりするタイミングを見極めるか、市場価値が本来の価値よりも低いと判断できる場合は買いましすることができます。


貯金額がなければ投資せず、節約する

ベストな投資金額というのは世の中には存在しません。年収1,000万円の方の投資資金100万円と年収400万円の投資資金40万円が同じ価値かというとそう単純に判断できるものではないからです。投資家にもそれぞれ人生があり、生活費にかけるコストや旅行、結婚など人生のイベントにかけるお金など様々です。

投資金額を決める際は投資した資金が明日ゼロになっても生活や人生を圧迫しない、失っても諦めがつく金額を投資家自らで判断する必要があります。

その金額を超えて投資をしてしまうと身を滅ぼす危険がましてしまうので決して無理はしないでください。お金がないのであれば、投資をせずにまずは節約から始めることをおすすめします。当ブログでもふるさと納税格安SIMなどの節約術を掲載しているので参考にしてみてください。


少額分散投資

積立NISAで失敗しずらくするためには2つの投資方法を覚えることをおすすめします。

  • 同じような銘柄ばかりに投資しないこと
  • 投資金額は出来るだけ少額に抑えること

仮に米中貿易戦争のような事件が起きると、北米企業や中国系企業の株価は大きな影響を受けることになります。積立NISAの場合は米国株式ファンドや新興国株式ファンドなどを購入している投資家が少なからず影響を受けることになりますが、日本株式ファンドに投資している投資家はそのリスクを回避できるでしょう。

反対に日本で経済的な危機が起きれば日本株式ファンドの株価が暴落するわけなので、1つの系統のファンドに集中して投資するのではなく、米国株式、新興国株式、日本株式をそれぞれもつことがポートフォリオの考え方としては最善でリスクの低い資産運用が可能です。


また投資金額はできるだけ抑えることをおすすめします。投資は必ず成功するわけではありません。時には資産が減ってしまうこともあれば、現状よりも有利な金融商品が登場したりもするものです。常に余裕を持たせておくことが投資で成功するコツとなります。

その時にいいと思った金融商品に全力投資してしまうと、万が一の場合が起きた場合に再投資できる資金すら残っていない状態となってしまうので注意してください。