これから積立NISAを始めようと思っている方に向けて、積立NISAのデメリットをその解決方法を説明していきます。

最初から回避できる失敗や非効率な投資方法を避けるための工夫を交えて説明していきますので、少しでも参考にしていただけると嬉しいです。




積立NISAデメリット1:元本割れリスクがある

積立NISAのデメリットとして最も多くの方が考えるのが「損をするのが怖い」ということ。

積立NISAは株価の値動きに応じて資産が増減するため、投資した金額よりも多くなることもあれば安くなってしまうこともあるのは事実です。


100%儲かる投資というものはありません。


では、元本割れする積立NISAをどうやって攻略すればいいのかを説明していきます。


投資する市場や業界を見極める

株式投資、FX、不動産など世の中には様々な投資方法がありますが、それぞれ全く異なった特徴があります。

投資は自分の性格やライフスタイルにあった投資方法を見つけることが重要です。

  • 株式投資:会社員や経営者に向いている
  • 為替FX:国際情勢に詳しい方に向いている
  • 仮想通貨投資:新技術に詳しい方に向いている

投資市場の中でも最も多い株式市場は会社に勤めている人や経営者に向いた投資方法です。

自分の関わる業界構造を熟知していれば、成長企業かそうでないかを見極めることが容易になるからです。

自ら関わる業界なら決算発表に書いてある数字以外の部分も読み取ることができるなど、一般的な投資家よりも企業の成長を予想しやすく勝ちやすくなります。


逆に全く畑違いの投資市場に手を出してしまうと、業界に精通している投資家に先読みされてしまい負け戦となることがほとんどです。

投資を始める際は得意分野で勝負ことが有利となるため、自分が有利な市場を見つけることが投資で勝つためのコツになります。


成長している市場に投資する

投資で損をしないためには「得意分野 × 成長市場」を組み合わせると最強です。


成長市場のおすすめは「アメリカ」「中国」「インド」

GDP成長率推移

アメリカと中国は日本とは比べ物にならないくらい大きな市場にも関わらず、日本よりも早いスピードで経済が成長しています。

アメリカの代表的な企業から構成されるダウ平均株価を見てもアメリカ市場の成長が著しいことがわかります。

ダウ平均株価

日経平均株価とダウ平均株価の推移を比較すると、成長スピードが全く違うことは明らかになります。

日経平均株価

1991年(約28年前)の日経平均株価は24,069円に対して、2019年5月10日では21,344円と市場は後退しているからです。

ダウ平均は同じ期間で約10倍の規模に成長しているにもかかわらず、日経平均は1倍以下の成長率となっています。


成長していない市場に投資をすることほど、難しい投資はありません。

可能な限り成長している分野を狙って、投資を始めることが投資で負けないために必要なことです。


利回り相場を把握する

もし、利回り10%を低いと感じている方はかなり危険です。

投資経験が浅いうちは相場感がないため、高いリターンを求めると同時に高すぎるリスクも背負って投資をしてしまうことが少なくありません。


利回りとは1年間投資して得られる利益率です。

100万円を1年間投資し続けて、110万円になった場合は利回り10%と数えることができます。


リスクが低く元本割れのない「日本国債」投資の利回りは0.03%(100万円を1年間投資して300円の利益)で、ミドルリスク・ミドルリターンと言われるソーシャルレンディングの利回りは3%〜10%です。

基本的に10%以上の利回りの投資は投資元本が減る可能性があるのはもちろんのこと、どんな時に資産が減るかを十分に把握しておく必要があります。


リスクを減らす努力を惜しまない

積立NISAの投資対象となる投資信託の利回り相場は±5%程度。

利回り相場を把握すれば、リスクが低い投資ではないことがわかります。

成長著しい投資信託ほど運用成績が落ち込むリスクも高くなるため、投資先の市場予測を投資家視点で分析をしておきましょう。

最近ではアメリカや中国などの国際競争が激しくなり、市場が急落することも珍しくありません。

すべての経済が常に成長し続けるものと考えるのは危険です。

成長産業とそうでない市場を十分に分析し、成長市場だけに投資するようにすることが、リスクや元本割れを回避する方法となります。


積立NISAデメリット2:投資信託しか投資できない

積立NISAは金融庁の認可にある投資信託(162種類)が投資対象となります。

積立NISAではApple社やトヨタなどの個別株など金融庁の登録を受けていない企業への投資はできない決まりです。

投資対象が制限されていることがデメリットだと感じることもありますが、ほとんどの投資家にとって積立NISAの投資先である投資信託は有用な投資銘柄となります。


投資の入り口としておすすめ

投資とは価格の読み合いです。

市場化価格を調べるためには膨大な時間と投資経験が必要です。

投資歴10年以上の投資家と、今日から投資を始める方では市場価格を読みきるスキルが違いすぎるため、投資経験がない投資家ほどどの銘柄を購入すればいいのかわからなくなります。


投資信託は資産のたった1%の金額を年間で払えば、市場調査から株式の売買まで行ってくれます。買い付けや売却のタイミングも素人が行うよりも堅実的に実行してくれるため、資産が大きくマイナスとなることはほとんどありません(「絶対にありえない」というわけではありません)。

投資経験のない投資家が個別株に投資をすると、大抵有名な株や人気銘柄に投資しがちです。

人気銘柄というのはすでに投資履歴の長い投資家が購入した後なので、高い金額で取引を開始することがほとんど、購入後は価格が下がりやすくなります。


つまり、投資とは昨日今日初めて市場価格が読めるほど簡単なものではありません

市場価格を分析できるようになるまでは相当の時間がかかることを覚悟しておきましょう。

投資経験が浅い段階で失敗を回避する方法は、投資信託を選ぶことです。


積立投資は失敗しにくい

積立NISA(投資信託)は毎月一定額を購入する方法(ドル・コスト平均法)が一般的です。

ドル・コスト平均法は購入金額を一定にする事で株価が安い時には購入数量が増え、株価が高い時には購入数量を減らせるというメリットが生まれます。


安い時のたくさん買うことができない投資初心者にとって、ドル・コスト平均法はかなり効率的な投資方法です。

投資経験がある方ならわかるはずですが、上がると思って購入した銘柄が見事に下がってしまった時に、あの時購入数量を減らしておけばと思ったことがあるはずです。

逆に上がった時も然りで、安い時にもっとたくさん購入しておけばよかったと思うこともありますが、ドル・コスト平均法は高値づかみや機会損失リスクを減らしてくれる購入方法のため、失敗しにくい投資方法なのです。


積立NISAデメリット3:損益通算できない

積立NISAは損益通算することができません。

損益通算とは、3年以内の投資利益や損失を合算して納税金額を決める方法です。


たとえば投資1年目で100万円の損失をしたが、2年目で100万円の利益を獲得したとします。損益通算できる場合は1年目の損失と2年目の利益を足すと利益がゼロとなるため、2年目の納税金額はゼロとなります。

しかし損益通算できない場合は1年目の損失と2年目の利益を足すことができないため、2年目の100万円の利益に対して約15万円を翌年に納税しなければいけません。1年目の100万円と合わせると115万円の損失を被ったことになります。


そして、NISA口座は同じ年の損益でも口座が別であれば損益通算することができません。


売る時期が大切

損益通算ができないことをデメリットに感じるのは、大きな損失が発生した場合のみです。


投資は損することを避けるのは不可能ですが、大損を避けることは可能です。

大損を避ける方法は「機械的に損切りをする」こと。

機械的に損切りをするというのは、保有銘柄が取得金額よりも一定ラインを下回った場合はいかなる場合でも機械的に売却することで、一定ライン以上の損失を認めないということです。

損切りするラインを小さくすればするほど、大損するリスクも低くなります。

「機械的に損切りをする」ためには強い意志が必要ですが、慣れれば割と簡単に覚えられるスキルです。


わからないものに投資をしない

2018年仮想通貨に投資をして大損をした方など、その業界のことをよく知らずに投資を開始してしまうと大損を引き起こすことはよくある話です。


AmazonがIPOした当初もインターネットで物を買うなんてありえないと言われていた時代ですが、その時にネット通販の将来性を見抜けるための勉強をしていた投資家は現在巨万の富を築いているはずです。

どんな投資でも徹底的に投資対象に対して勉強する熱がなければ、急激な値動きに対応することができませんし、将来性のないものに大金を投資してしまうミスを起こしてしまいます。

とにかく大損して損益通算できないことに悔やまないようにするためには、知らないものに投資をしないということが大切です。


積立NISAデメリット4:非課税枠が少ない

積立NISAは年間40万円(月換算すると3.3万円)までしか投資をすることができません。

余った分を翌年に繰り越すこともできません。

たった40万円しか投資をできないのであれば、そんなに儲からないと考える方も多くいます。

成功者は小さく失敗する

投資は必ず失敗するものです。10回投資をして10回とも成功する人はいません。

プロの投資家ほど成功率が高く、素人ほど10回投資すればほとんどが損失を被ることは言うまでもありません。

ただ投資のプロも最初からプロだったわけではなく、10回中9回は失敗してしまうような素人から投資を開始しています。成功するスピードは個人差がありますが、成功率を上げていく作業は取引を通してPDCAを繰り返していくしかありません。


ここで重要なのは、最初の投資は少額で行うということです。

はじめは失敗しやすいとわかっているわけですから、成功率の高い投資ができるまでは少額で投資をして、成功率の高い投資を見つけるところから始めるのが、効率的です。

積立NISAの非課税投資枠が少ないと嘆く方は、投資で大きく失敗する可能性が高くなります。投資金額が小さければ、失敗する金額も少なくて済みます。


投資家は続けることが大切

投資は投資し続けることが大切で、投資資金がゼロになるということが最もやってはいけないことです。投資できる機会がなくなると利益を上げるチャンスがゼロになるからです。

投資を長く続けるためには、分散投資という考え方が重要になります。分散投資は投資先を分ける方法と投資時期をわける方法がありますが、投資経験が浅い人ほど投資時期を分けることをしない傾向にあります。


たとえば、投資資金10万円があった場合は同じ月に10万円を投資するのではなく、毎月の投資金額を1万円に設定し10ヶ月かけて投資銘柄を選定していく方が賢明です。

万が一2ヶ月目で値動きが50%下落した場合を想定すると、10万円投資した投資家は5万円分の損失を被ることになりますが、1万円ずつ投資している投資家の損失額はtatta5千円に抑えることができるからです。

そして3ヶ月後、値動きが反転し元の金額に戻った場合10万円投資した投資家は利益ゼロですが、1万円ずつ投資をしている投資家は5千円の損失が相殺されるだけでなく、1万円の利益を得ることができます。


少額で毎月同じ金額を積み立てて投資をするメリットを考えれば、年間40万円の上限金額は決して低くないことがわかります。