ソーシャルレンディングの平均利回り

ソーシャルレンディングとは資金の貸付先から利子を回収することによって利益を増やす資産運用方法で、貸付先企業や事業リスクによって設定される利回りには大きな変動率があります。

一般的には、ソーシャルレンディングの平均利回りは「4〜15%」程度と言われています。

不動産ファンドの利回り

ソーシャルレンディングの中でも特に人気なのが不動産関連のファンド。平均利回りは3%〜6%とソーシャルレンディングの中では低く設定されていますが、比較的リスクが低く利益を回収しやすいビジネスモデルとなっています。

不動産関連のファンドは建設費用として資金を借り、その後の賃貸料や売却費用で利子を含めた返済金を返金していくビジネスモデルです。不動産賃貸は比較的安定的に回収可能で、貸し倒れリスクが少ないため利回りも低く設定されているというカラクリです。

特に注目するべきは不動産に特化したソーシャルレンディング事業者「オーナーズブック」。これまで貸し倒れは1件も発生しておらず、参加した投資家すべてがプラス成長という貴重なサービスを展開しています。


海外支援ファンドの利回り

SBIソーシャルレンディング

SBIソーシャルレンディングが展開するカンボジア技能実習生支援ファンドの利回りは10%とかなり高く設定されています。

日本で働くカンボジア人技能実習生向けのローンファンドでこれまで貸し倒れとなったことはありませんが、デフォルトリスクは低くはありません。


海外企業支援ファンドの利回り

クラウドクレジット

クラウドクレジットなどが展開する海外の金融事業を支援するファンドは10%以上の利回りが設定されています。為替リスクや中間業者の信用リスクが乗るため、国内のソーシャルレンディングよりも貸し倒れや延滞りスクが高いため、平均利回りもかなり高く設定さています。


ソーシャルレンディングの利回りを比較

ソーシャルレンディングの利回りは他の資産運用や投資方法と比較することによって、平均利回りの高さを理解することができるはずです。いくつかの投資方法において、平均的な利回りを比較してみましょう。


国債や預金の利回り

超低リスクと言われる資産運用方法は「国債」と「銀行預金」元本が保証されており、基本的にマイナスとなることがないローリスクな資産運用ですが、平均利回りは0.001%〜0.2%程度。

利回り0.001%は100万円を10年間預けても100円しか増えないという意味です。利回り0.2%なら同じ期間で2万円のプラスとなりますが、もはや預ける意味があるのかというレベルです。資産が1億円以上ある場合に初めて考えられる投資方法かもしれません。


投資信託の利回り

NISAなどで利用することができる投資方法で日本でもかなり人気となっている投資信託。平均的な利回りは5%から10%程度と言われています。

日本で人気の投資信託と言われる「ひふみ投信」の実績(2019年5月時点)の実績は以下の通りです。

ひふみ投信の実績
開始時期 利回り
1ヶ月前-5.9%
3ヶ月前-2.8%
6ヶ月前-6.1%
1年前-15%
3年前30%
設定来342%

直近でひふみ投信は不調となっているものの、3年以上継続している投資は30%と大きな利回りを実現しています。リスクが大きい投資方法ほど利回りは安定しません。


FX、仮想通貨投資の利回り

ハイリスク・ハイリターンと言われるFXや仮想通貨投資にはもはや平均的な利回りという概念はありません。実績のある投資家であれば数万円から数億円といった実績を稼ぎ出すこともあれば、逆に数千万円の損失を被ることも珍しくはありません。ビットコイン価格の年間の価格変動率を参考にすれば以下のような利回りを出すことができます。

ビットコインの価格変動率
変動率
2017年240%
2018年-89%

ただし、この利回りは全く参考にならないということだけ理解しておいてください。

ソーシャルレンディングの利回りは高い理由

利回り比較
分類 割合
銀行預金0.001%
国債0.2%
投資信託5%〜10%
ソーシャルレンディング4%〜15%
仮想通貨投資未知数

ソーシャルレンディングが他の資産運用や投資方法と比べて平均利回りが高いということは理解いただけたと思います。次はなぜ高い利回りが設定されいるか、その理由を説明します。


延滞や貸し倒れリスクが高い

ソーシャルレンディングは投資家の資金を企業に貸し付けることによって、利子を配当金として回収するビジネスモデルですが、借り手となる企業全てが必ず資金を返済できるわけではありません。

経済状況や事業の進み具合によっては、借り手企業の事業が倒産し返済が難しくなることも十分に考えられるため、ソーシャルレンディングは常に貸し倒れや延滞リスクを背負い続けている資産運用方法です。

貸し倒れや延滞した事案が1つもないソーシャルレンディングサービスもありますが、ほとんどのソーシャルレンディングにおいては100件に1件もしくは50件に1件は資産がなくなるというリスクを覚悟しておかなければいけません。


流動性がない

ソーシャルレンディングは投資資金を貸し付ける相手(借り手)がいる以上、途中解約することができません。貸付期間中は現金化することができないため、万が一他に利回りの高い投資方法があったとしても乗り換えることはできません。

借り手企業のキャッシュフロー次第では配当金も毎月返済されず、1年後などのに一括で返済されることも珍しくはありません。ソーシャルレンディングはとにかく流動性が低く、柔軟に現金を動かすことができないというリスクから高い利回りが設定されています。

信用度が低い

ソーシャルレンディングの平均利回りを押し上げている要因の1つに借り手企業の信用度という要因も含まれます。企業は本来銀行や信用金庫などから融資を受けることが一般的ですが、銀行の審査基準に満たなかったり、過去の実績が乏しい場合は銀行からの融資を受けることが難しくなります。

過去の実績がない企業にとってはソーシャルレンディングは簡単に融資を受けることができる資金調達方法として利用されます。そのため、借り手企業の実績が乏しい場合も珍しくなく、貸し倒れを起こす可能性も高くなるということになります。

ただし、ソーシャルレンディングでも一定の審査基準を満たさなければ融資を受けることができないため、簡単に貸し倒れが起きるわけではありません。最近では匿名化が解除され、状況に応じて担保や連帯保証人をつけるなどの工夫が契約に盛り込まれています。