親や会社の上司から「少額投資なんて意味がない」「若いうちは自分に投資をするべきだ」という主張を受けることがよくあると思います。

たしかに親の世代や自分より上の年齢の方々の意見が正しいこともありますが、今の時代では本当にそれが正しいのかわかりませんよね。

今回は「少額投資は意味がない理由」と「少額投資をやるべき理由」をそれぞれ3つずつにまとめてみました。この内容を読んだ後、あなたがどう判断するかを試してみてください。

この記事を読むことによって、あなた自身が少額投資を始めるべきなのか、そうではないのかがわかります





少額投資は意味がない理由

自己投資

少額投資は意味がない理由1

少額投資は意味がないと判断する人の大きな理由の1つ目。

それは、「投資コスト対効果が悪い」という主張です。


少額投資に意味がないと考える人のほとんどが「投資は大きな資産を運用するから意味があるのであって、少額投資は微々たるる金額しか増えない」と主張します。

実際に毎月1万円を30年間投資し続けた場合と毎月50万円を投資し続けた場合の効果を以下の表で見ていきましょう。

詐欺被害の分類
毎月1万円投資 毎月50万円投資
投資期間30年間
投資元本360万円1億8,000万円
利回り3%想定の利益額222万円1億1,113万円
利回り5%想定の利益額472万円2億3,612万円
利回り7%想定の利益額860万円4億2,998万円

「利回り」とは、1年間投資し続けた際に得られる利益割合のことです。

たとえば、「利回り3%」とは10万円を1年間運用し続けると3万円( = 10万円 × 利回り3%)の利益を得られる期待値がることを意味します。(言い換えれば、運用資産の3%分の利益が1年間で稼げることになります。)


一般的に投資初心者が目指す利回りは3%〜5%の程度と考えられ、5%以上となると相当な投資リスクが強いられることになります。


上記の表では月1万円の投資で利回り7%と相当高いリスクをとったとしても、得られる利益は30年間でわずか860万円程度という計算です。(ぶっちゃけ、860万円を大きいか少ないかは個人次第です。)


対して、全く同じ手法(かつ同じ労力、同じ投資コスト)で毎月50万円を運用した場合の利益は4億円を超えてきます。同じような投資知識やスキルにも関わらず、運用額が違うだけでこれほどの利益さがでてしまうというのが投資の本質です。

つまり、「どんなに金融知識や投資経験があったとしても、大きな資産がないと大きな利益は出せない」というのが、少額投資は意味がないと言われる理由です


少額投資は意味がない理由2

少額投資は意味がないと判断する人の大きな理由の2つ目。

それは、「少額投資もリスクは高い」という主張です。


「投資はお金が増えるチャンスがあるのと同時に、お金が減るリスクもある」というのが投資の絶対的なお約束です。

ハイリスク・ローリターンな投資商品(ぼったくり商品、詐欺金融)は世の中にはたくさんありますが、ローリスク・ハイリターンな投資など存在しません、まともな投資商品はリスクとリターンの割合がほぼ一緒です。


少額投資であっても、高額投資であってもこの投資ルールは絶対に変わりません。

そして、少額投資を反対する側の主張としては「少額投資で得られる利益が少ないにも関わらず、値動きで精神的なストレスを受けるのは割に合わない」「だったら投資しない方がマシ」ということになります。


少額投資は意味がない理由3

少額投資は意味がないと判断する人の大きな理由の3つ目。

それは、「若いうちは自己投資を優先するべき」という主張です。


若いうちは仕事スキルの習得や副業など自己投資することにお金を使うことで、将来の労働収入を上げていくことの方が優先するべきだという考え方です。

(年功序列型企業が多い日本ではあまり感じないかもしれませんが、、)若いうちからプログラミングや異文化交流、起業などを経験しておくことによって、将来の仕事に活かされることも少なくありません。


どの分野に投資するのかは個人の自由ですが、少額投資に意味がないと主張する側の意見は「金融資産に投資するよりも、自分自身に投資する方が将来性が高い(将来的な見返りが大きい)」と考えるからです。

この考え方に間違いも正しいもありません。

年齢が若く実力主義のような社会制度の中で生活できるのであれば、自己投資の費用対効果が高くなる傾向にあります。しかし、年齢が高く年功序列型や既得権益が蔓延する社会にいるのであれば金融資産の成長率の方が高くなるかもしれません。


少額投資は意味がない理由【まとめ】

少額投資は意味がない理由を3つ紹介してきました。それをまとめると以下の通りとなります。

少額投資は意味がない理由
  • 結局、大きな資産がないと利益は出せない
  • 小さい利益のために精神的ストレスを受けるのは非効率的
  • 若いうちは自己投資を優先するべき

上記の主張をまとめると、金融資産に投資をするよりも自己投資の方が効率がいいという考え方に他なりません。


少額投資をやるべき理由

少額投資

少額投資をやるべき理由1

ここからは少額投資をやるべきだと考える人の主張を紹介してきます。

1つ目は「お金に強くなる」ということです。


少額投資をすることによって、自分が投資する金融商品の事柄を調べるようになります。

ファイナンス知識や投資スキルを身につけること以下のようなことが起こることは珍しくありません。

  • 時間給の高い仕事を選ぶようになる
  • 無駄な浪費がなくなり、節約上手になる
  • 必要な自己投資を惜しまないようになる
  • 銀行などの金融機関に騙されないようになる

投資をするためには、まず労働収入で投資資金を稼ぐところから始まります。

労働収入を効率的に得ていくことが最も大切な要素となるからです。だからこそ、労働収入の効率性を意識し始め、長い時間働いて安い給料しか得られない仕事よりも短い時間である程度の給料を得られる企業を選択していくことは珍しくはありません。


また金融知識をつけることによって、意味のあるお金の使い方を考えるキッカケにもなります。無駄遣いはもちろんのこと、節税対策や保険の見直しなどをすることで本当にお金をかけたいところにたくさんお金がをかけれるようになるのも少額投資のおかげです。


よくある話ですが、退職金を銀行員が言う投資商品に投資をしたら資産が半分になってしまったという話を聞いたことはないでしょうか。この手の話は日本人あるあるです。

金融知識がないばかりに、銀行や証券会社の口車に乗せられて資産を溶かしてしまうのは情報弱者だからに他なりません。

若いうちからお金に強くなる勉強を続けておくことによって、ひっかからなくてもいい罠を避けることができるのも少額投資のメリットだと言えます。


少額投資をやるべき理由2

少額投資をやるべき理由の2つ目。

それは、「今は自己投資だけでは生きることができない時代」だからです。


経団連やトヨタ社長が終身雇用制度が難しいと公表しているように日本経済はどんどん衰退しています。年金の代替率は確実に減少していくのに対して、消費税や社会保険料などの税金はどんどん上がっていくばかりです。


国の補償がどんどん受けられない時代では、自分の頭で考えて金融資産(もしくは老後資産)を作っていくしかありません。

言い換えれば、自己投資だけで年収1,000万円レベルを目指しても、9割以上の方は現実にはなりません。日本の労働人口のうち年収1,000万円を超える人口割合はわずか4.48%しか存在せず、もっとも多いのは年収200万円から400万円の人口です。

これらの方々が老後まで自由に生活するためには投資(資産運用)は必要不可欠であることは間違えありません。


少額投資をやるべき理由3

少額投資をやるべき理由の3つ目。

それは、「時間や体力に依存せずお金が増える仕組み」だからです。


デイトレードのような一日中チャートを見ているような投資ではない限り、投資は自分が働いた時間に関係なく収入を生み出すことが可能です。

配当所得や不動産所得にしかり、自分が遊んでいても収入は継続して入りますし、体が衰えていっても収入が衰えることはほとんどありません。


労働収入のメリットは月20万円などまとまったお金がスタートした直後(初月)から手に入るという点です。ただし、身体や脳が衰えてきてしまうと生産性とともに収入も下がってしまいます。

投資に関しては初めから大きなお金を稼ぐことはほぼ不可能です。しかし、長く続けることによって労働収入では稼げないような金額を稼げる時がきます。(もちろんやり方次第なので、必ず来るわけではありません。)


労働収入と投資からの収入はそれぞれメリットとデメリットが交差している状態で、どちらもに長所があり短所もあります。

ここで大切な考え方としては、どちらか一方にお金をかけるのではなく、どちらも並行してやることによってリスクを回避しやすくしておくということです。

「将来的に労働時間を減らしていきたい」「老後は遊びながら暮らしていきたい」と考える方は、労働収入を得ながら少額投資も早いうちから実践していくべきでしょう。


少額投資をやるべき理由【まとめ】

少額投資をやるべき理由を3つ紹介してきました。それをまとめると以下の通りとなります。

少額投資をやるべき理由
  • お金に強くなる
  • 今の時代に合った働き方を選択できる
  • 時間や体力に依存しない収入を作ることができる

少額投資をするべき理由は上記の通りですが決して自己投資をするなという主張ではなく、資産が増える可能性がある方にお金を使えというのが少額投資を勧める理由となります。


【結論】少額投資は意味がないのか?

少額投資も自己投資も並行するべき

ここまでに「少額投資は意味がない理由」「少額投資をやるべき理由」を3つずつ紹介してきましたが、総じて言えることは自己投資するべきか、金融資産に投資するべきかという違いだけでした。


この答えは「どちらもやるべき」ということ。

そして、可能性が高い方がどちらかわかった時点で資金の分配律を調整していくことで将来の金融資産を最大化できるはずです。


投資をしない人は要注意

一般的な人間の特徴として、「重要かつ緊急なこと」についてはすぐに取り掛かる傾向にあります。

しかし、投資のように「重要だけで緊急ではないこと」は後回しにしてしまうものです。


重要だけで緊急ではないことの例は以下のようなものです。

  • 将来的に海外で生活したいので、英会話を勉強したい
  • 来年までにダイエットをして、魅力的な体を作りたい

このような目標を後回しにしてしまう性格の方はすぐに直すべきです。お正月に誓った今年の目標がなかなか達成しない人、もしくは投資は絶対にやりたくないと言い切る人は要注意です。

まずは投資の本を手に取ったり、金融知識を身につけられるブログやメディアを参考にするところから始めてみてください。