セリングクライマックスとは

大暴落している状況

セリングクライマックスとは文字通り「売り注文が最高潮に達している状態」のことを意味します。一時的な下落相場と違う点は、下落率の高さです。市場全体がパニックになるような大暴落を起こしている状態に使われることが多く、略称ではセリクラとも呼ばれます。


セリクラ後は急回復

セリングクライマックスは個人投資家の狼狽売りなども重なり、本来の市場価値よりも過小評価されるほどの大暴落が発生している状態です。つまり、大暴落後にはあまりにも市場価格が安いことに気づいて、その後急回復することが少なくありません。


セリングクライマックスの過去事例

ビットコイン相場の過去事例

セリングクライマックス・ビットコイン

2018年1月に史上最高値をつけたビットコインは同月に大きなセリングクライマックスを起こしています。しかも同じ月に何度も重なったことによって最高値240万円を記録したビットコインはわずか1ヶ月間で100万円まで価格が下がった過去があります。

チャートを見れば明らかですが、セリングクライマックスが起きた後は価格が上がっている局面がほとんどで、市場の売られすぎという相場感からその後買い相場へと反転することが確認できるはずです。


NEM相場の過去事例

セリングクライマックス・NEM

コインチェックNEM流出事件もきっかけとなったNEM相場は2018年1月から4月までの4ヶ月間で90%以上の下落率を記録。200円あったNEMの価格は20円台まで下がり、その後40円まで回復しますが、さらに下落相場は続いていきました。


セリングクライマックスの見極め方

RSIで見極める

ボックス相場

セリングクライマックスが起きる予兆を見極めるにはオシレーター系テクニカル分析である「RSI」や「ストキャスティクス」を使った分析が有効です。大暴落の前に「買われすぎ」や「売られすぎ」のサインがでるため、そのサインを判断することでセリングクライマックスを予想します。


ファンダ情報で見極める

仮想通貨市場もファンダメンタル情報によって大きく値動きが変化するため、様々な情報に目を向けておく必要があります。アメリカや中国など主要国の規制緩和や金利政策、先物市場や機関投資家の動向など株式市場と似た情報はもちろんのこと、ビットコインのハッシュレートや取引件数などのデータを分析することによってセリングクライマックスが起きるタイミングを予測することもできるはずです。上がりすぎる傾向にあるビットコインではセリングクライマックスが起きる頻度も高くなります。