こんにちは。Gazです。

先日、Twitterで以下の内容を発信しました✨

アンケートに回答頂いた皆様、ありがとうございました。

本記事では【 セールスフォースの銘柄分析と株価予想 】について解説していきます。


セールスフォースの銘柄分析

customer

セールスフォース(Salesforce)を分析する時のポイントは以下のとおり。

  • 売上進捗
  • サブスク比率と粗利率
  • 競合と株価

セールスフォースは四半期ごとに常に最高売上を更新しており、2020年3Q時点では約5,009億円(前年比 +33%)を売り上げる巨大企業です。

Salesforce Announces Record Third Quarter Fiscal 2020 Results
※参照元:Salesforce Announces Record Third Quarter Fiscal 2020 Results

さらに売上のサブスク比率94%、粗利率75%ともう笑いが止まらないほど好成績を出し続けているSaaS企業です。

本記事ではセールスフォースを知らない方にもわかるように銘柄分析を説明していきます。


セールスフォースとはどんな会社?

セールスフォースの概要
項目 詳細
本社所在地米国カリフォルニア州
設立日1999年3月8日
創業者マーク・ベニオフ
ティッカーCRM
四半期売上$4,513 M(約5,009億円)
売上サブスク比率94%(約4,705億円)
粗利率75%(約3,750億円)
株価189.50 USD
年間成長率(直近1年)17.48%(2020年2月)
時価総額$168 B(約18兆円)
PSR9.55倍(2020年2月)
※参照元:Salesforce Announces Record Third Quarter Fiscal 2020 Results, bloomberg

セールスフォースは世界一の顧客管理ソフトウェアを提供するSaaS企業です。


主なサービスは法人営業で利用されます。

顧客との接触回数やプレゼン内容、購入履歴などの顧客情報をセールスフォースに入力することによって営業活動の進捗や売上状況を把握しやすくなり、営業活動の結果を利用しながら次の事業戦略を立てるなどのマーケティングに利用していくクラウドソフトウェアがセールスフォースです。


セールスフォースのサービスはそれぞれの企業にカスタマイズされて提供されており、営業や経営の効率化を図る上で欠かせないプラットフォームになっています。

現在では15万社の企業に採用され、FORTUNE 100(米国における「働きがいのある会社」ランキング)では99社(2018年時点)がセールスフォースを導入している状況です。

有名なところでは以下のような企業がセールスフォースが導入されています。

  • トヨタ自動車
  • アディダス
  • キャノン
  • Amazon Web Services
  • T-Mobile
  • Intuit
  • PHILIPS
  • vodafone
  • spotify

アメリカを中心アジアやヨーロッパにも展開しており、2000年4月より日本事業も開始。

法人営業されている方であれば、業務中にセールスフォースを利用している方もいるはずです。


高いサブスク比率と粗利率

セールスフォースの概要が理解できましたら、次は財務を見ていきましょう。

2020年度第3四半期の「売上高」を見ると、以下のように記載されています。

  • Subscription and support:94%
  • Professional services and other:6%

上記は約5,009億円の売上のうち、約4,705億円がサブスクリプションによって生み出されているという結果です。

ちなみに2018年のサブスク比率は93%で、2017年は92%と1年ごとに1%改善しているという驚異っぷり。

サブスクリプションとは、月額課金サービスのように1度契約したユーザから毎月一定額を支払ってもらうことによって成り立つ売上のこと。

一般的な企業の売上に比べて、継続的に積み上がっていく可能性が高いサブスク売上は「上質な売上」ということになります。

またサブスク比率が7割以上を占めていれば優良企業と判断することができるはずです。

セールスフォースはまさかの9割超えをしているので超優良企業と言えるでしょう。


サブスク比率に次いで、驚かされる数字は「粗利率」です。

粗利とは売上高から原価を引いた営業利益のこと。

  • Total cost of revenues:25%
  • Gross profit:75%

セールスフォースの売上原価はたった25%しかありません。

100万円の売上がたつと75万円が利益になる計算です。

まるで空気でも売っているかのようですね(笑)

一般底な企業の営業利益は30%程度、原価率の低いIT企業となると50%もあれば優秀です。

セールスフォースはその数字も簡単に超えて、75%という驚異的な粗利率を叩き出しています。

そして、75%の営業利益のうち74%はマーケティングや広告宣伝費、開発費用に充てられます。

超効率的な営業戦略により高い売上成長と利益率を出している企業ということがおわかりいただけますでしょうか。


市場シェア圧倒的No1

セールスフォースに欠点ができるとすれば、以下の2点です。

  • 市場シェアを奪われる可能性
  • 景気の影響を受けやすい

しかし、セールスフォースは顧客管理(CRM、Customer Relationship Management)ソフトウェア市場で圧倒的No1のシェアを確立しています。

2019年10月時点での市場シェア比率は以下のとおり。

Salesforce Announces Record Third Quarter Fiscal 2020 Results
※参照元:Salesforce Announces Record Third Quarter Fiscal 2020 Results

市場シェア2以下にいるOracle(オラクル)やSAP(エスエイピー)を大きく突き放し、現在も市場シェアを拡大しつつあります。

セールスフォースから市場シェアを奪うのは相当困難と言えそうです。(つまり欠点ではない。)


セールスフォースのエンドユーザには中小企業が多く含まれており、彼らのビジネスがうまくいかなければセールスフォースも月額費用を徴収することができなくなってしまいます。(言い換えれば、景気に弱いということ)

しかし、セールスフォースのエンドユーザが身を置いている市場を見れば、効率よく分散されていることがわかります。

Salesforce Announces Record Third Quarter Fiscal 2020 Results
※参照元:Salesforce Announces Record Third Quarter Fiscal 2020 Results

そして市場が分散されているだけではなく、成長性も申し分がありません。

欠点があるとすれば、あとは「株価」となってくるでしょう。


セールスフォースの株価予想

セールスフォース株価の概要
項目 CRM S&P500
株価(2020年2月25日)185.94USD3,225.89 USD
トータル・リターン(2014年9月22日〜)217.73%64.63%
年平均成長率(CAGR)24.31%9.84%
直近1年のリターン15.27%15.37%
年初来リターン14.33%-0.98%
PER319.66倍-
PSR9.37倍-

セールスフォースの株価は5年間で2倍以上の成長を遂げてきました。

世の中に企業の営業活動がなくならない限りセールスフォースの業績は拡大していくと容易に予測できますし、株価もそれに合わせて上昇してくと見るべきでしょう。


競合分析(ベンチマーク)

競合比較
項目 Salesforce Oracle SAP Microsoft
株価(2020年2月25日)185.9452.65131.32170.89
時価総額$164 B$168 B$161 B$1,300 B
直近1年のリターン15.27%2.08%29.23%56.04%
PER319.6616.7643.1831.70
PSR9.374.485.229.73
※参照元:bloomberg

最も重要な指標ともなるPSR(株価売上高倍率)を見ると、セールスフォースの株価はOracleやSAPに比べて割高傾向にあります。

SaaS全体の中央値は10〜12倍程度かと予測できるので全体を見れば割安感は多少あるものの、時価総額トップクラスとの企業と比べると割高となるため現時点で積極的に投資ができるかというとそうでもないのかなという印象です。


セールスフォースの買い時はいつ?

最後にセールスフォースはどんなタイミングで購入するべきなのかを考えてきましょう。


セールスフォースの株がに大きく影響する要因は「PSR」です。

PSRが今よりも下がれば株価は大きく上がるはずですし、反対にPSRが10倍を超えてくると株価の成長はゆっくりになっていくと考えられます。

では、どんな時にPSRが下がるのか。

  • シナジー効果が高い企業を買収するとき
  • 価格設定を引き上げるとき

2020年2月にTモバイルがスプリントを買収したことによって株価が77%も上昇しました。

これと同じようにセールスフォースも同じSaaS企業を買収することによって株価が高騰する可能性があります。

あるメディアではGoogleが27兆円でセールスフォース買収を検討しているなどというニュースもありますが、現実となれば企業価値が高騰することは間違えありません。


もうひとつ、セールスフォースの株価が上昇する要因となるのは「料金設定」です。

セールスフォースは日々提供サービスの改善を行っており、サービスクオリティはどんどん上がっていきます。

どの地点で変更するかは不明ですが、いずれ現状よりも高い価格設定になるという流れが自然です。

仮に提供価格を10%値上げすれば、セールスフォースの売上の9割以上が月額課金となるので年間売上が単純に10%程度上乗せされることになります。(解約率が変わらない前提)

セールスフォースの顧客管理プラットフォームは、人件費を削減する対策にもなります。

人件費が今後高騰していく世の中にとっては、よりセールスフォースの需要が高まっていくでしょう。


タイミングを読むのが難しいため、ドルコスト平均法で買い足していくのか。

それとも、買収や料金改定のタイミングを見計らって一気に買い付けるのかは投資家次第ですが、投資は「自己責任」でお願いいたします。


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