ロックアップとは

ロックアップとは企業が株式公開(IPO)する際、株式公開後の一定期間中に保有している株を売却しないという(契約)制度を意味します。そもそも、鍵をかけるという意味で使われる「ロックアップ」は仮想通貨の専門用語ではなく、もともと株式投資市場で用いられていた用語になります。


ロックアップのメリット

IPO後の株式価格は買いの需要が大きくなることが多いため、株式をロックアップすることで高騰している相場を維持もしくは、大株主が大量売却する事によって相場を撹乱させることを抑制する効果が生まれます。株式公開後ロックアップの期間として180日(3ヶ月)程度の期間を設ける企業が一般的です。


リップルのロックアップ放出

リップルがロックアップを決めた2017年12月においてリップル社はXRPの総発行量1,000億XRPのうち、630億XRPを保有していました。全体の6割以上の資産を保有しているということは、実質リップル社が保有資産を売買することによって価格や相場を左右する権限を持っているのと等しく、最悪の場合リップリ社がすべてのXRPを売り抜けて事業を終了させるシナリオも想定されます。


ロックアップは信用のため

リップルがロックアップを決めた理由の1つは、リップル社によって価格操作をしたり全資産の売却という選択肢がないということを仮想通貨投資家に理解してもらうためです。仮想通貨投資家の中にはリップルが中央集権的な考え方のもとに成り立っており、自社の都合によって利益を操作することができるという不安からXRPを持てないという考えをもった人が一定数存在します。

そのような考え方の投資家にも安心してXRPが使える環境を整えるため、リップル社は公にロックアップを公表しました。


ロックアップされたリップルの放出

リップル社は保有している660億XRPの9割にあたる550億XRPを2017年12月にロックアップし、翌月の2018年1月から毎月の上限を10億XRPに設定して、XRPを市場に放出する計画を実行しています。ロックアップされた550億XRPは最短で55ヶ月で市場に放出される予定ですが、単月の放出量が10億XRPに満たない場合は未放出分のXRPを再度55ヶ月間ロックアップし、その後市場に放出される予定となっています。


リップルのロックアップはいつまでか

約14年間かかる予想

リップル社から発表された平均単月放出量(過去18ヶ月間のデータ)は3億XRPだったと発表しています。放出量のペースに変化がなければ毎月7億XRPが再度55ヶ月間ロッックアップされることになり、全てのXRPを放出し終わるには165ヶ月間(約14年)かかると予測されます。

2032年のリップル

仮に現状のペースでXRPが放出され続けると、全てのXRPが放出され終わるのは今から12年後の2032年となります。リップル社がほとんどのXRP資産を手放した場合にXRPの価格は市場の需要によって価格が決定されやすくなるわけですが、その頃XRPの需要が現在と比べてどの程度となっているかは未知数です。

1つ言えることは、リップル社が価格を操作できる状況ではなくなるためボラティリティは現在よりも落ち着くことが予測でききます。


2019年リップルのロックアップ残り

ロックアップは残り512億XRP

XRP-Supply

リップル社のHPを確認すれば、2019年5月26日時点でエスクローされたXRPの総量は51,200,000,013XRP(約512億XRP)となっています。


全放出には23年かかる

リッピリ社による2018年第4四半期のレポートによれば、3ヶ月間で放出されたXRPはわずか6億XRPで残り24億XRPは再度55ヶ月後のロックアップステージに移管されたと報告されています。

単月に直してみれば2億XRPペースで放出されているため、550億XRPが放出され終わるまで当時の計画55ヶ月の約5倍の時間(約23年)が必要なことになります。