中々消化することができないポイントを資産運用に充てるポイント投資が話題となっています。

使えるポイントは楽天ポイント、Tポイント、dポイントなど大手企業のポイントが多く、投資はギャンブル性が高くて中々できないけど、ポイント分くらいならと気軽に始める人も多いようです。

ただし、ポイント投資とは本当に効率的な資産運用になるのでしょうか。数々の金融商品や投資方法を見てきた者から言わせてもらうと、ポイント投資は正直デメリットの方が大きいように考えられます。

今回はポイント投資の正体(本当の姿)について解説していきます。

この記事でわかること
  • なぜポイント投資にデメリットが多いのか理解できる
  • ポイント投資よりも自分にあった投資方法がわかる




ポイント投資のデメリット1

ポイント還元率はたった1%

コイン

企業が発行するポイントの還元率相場はだいたい1%程度です。


還元率1%ということは1ポイントを得るために、100円の買い物をしなければいけません。

ポイント投資で10万円分の資産運用をするためには、1,000万円分の買い物をしなければいけないという仕組みになっています。


もちろん、最近のクレジットカードやQRコードなどのキャッシュレス決済を使うことによってポイント還元率が向上したり、期間限定企画によってポイント還元率が10倍以上になったりもします。

しかしポイント投資に必要な運用資金を集めるには、おおよそ20倍〜100倍程度の支出が必要不可欠となるのがポイント投資の仕組みです。


不要なものを買わされている

ポイントは資産運用だけでなく対象店舗の割引券としても活用することができるので、あなたの生活にどうしても必要なものを適正な価格で購入しているのであれば、ポイント投資も悪くはありません。


しかし、ポイントを得るために消費を促されてるケースはないでしょうか。

私たちが生きるためにどうしても必要な出費と言えば、「家賃」「水道やガス料金」「税金」などですが、これらの支出にポイントがつくということは多くはありません。


ポイントを貯めるために消費を増やすことは、投資の考えから言えば本末転倒です。無駄な支出を抑え、節約できた金額を使って投資をする方がよっぽど運用資産を早くためることができる上に、効率的に収益化が見えてくるはずです。


ポイント投資のデメリット2

よくポイントをもらうよりも「現金値引き」の方が良いという人がいますが、これは正しい考え方です。現金の方が使い道が広い分、効率的にお金を使うことができる上に無駄な消費をしにくくなるからです。


企業が発行するポイントは使える店が限られています。

その分だけ無駄に消費しやすく現金よりも価値が低いお金ということになります。


ポイントは企業戦略のうちの一つで、リピート率(購買頻度)やLTVを増やすための販促費(営業活動費)として捉えることもできます。

顧客に向けて広告を展開するよりも購入時にポイントをつけることによって、次回もお買い物をしてもらいやすい環境を作れるメリットが企業にはあるからです。


ポイントは最安値を無視

無駄遣い

企業はポイントを付与する分だけ、商品価格を上乗せするケースが少なくありません。

大手家電量販店やネットスーパーの料金が市場価格よりも高い値段に設定されている理由の一つがそのポイントにあります。


ポイントの還元率分だけ商品価格を上げなければ企業は利益を取ることができず、経営を存続することができないからです。

顧客目線で見れば、ポイントよりも現金で値引きで市場価格の最安値をつけれくれる方がよっぽどメリット高いはずです。


ポイント投資のためにポイントを貯めるということは市場の最安値を無視して、ポイントが付与される商品(もしくは店舗)を選択する行為に他なりません。


市場価格を無視できるほどポイント投資が儲かるのであれば、その理屈もわかります。

しかしポイント投資も運用方法は現金と似てくるため、ポイント還元率に縛られて消費しなければならないポイント投資は良い金融商品とは言い難くなります。


ポイント投資のデメリット3

ポイント貯金には限りがある

ポイント投資最大のデメリットは効率の悪さです。


年間支出総額300万円のすべてのポイント還元率5%の付与を受けた場合の資産形成をシュミレーションしてみましょう。(年間300万円の支出すべてにポイント還元が適応されることはほぼ不可能ですが、ポイント投資の最大値を検証したいのでこの設定にしています。)


1年間に得られるポイントの総量は15万円( = 300万円 × 0.05)となります。この15万円のポイントを全額投資に回します。平均利回りを3%に設定して、30年間続けると資産総額は728万円ということになります。

ポイント投資-資産推移

ポイント投資に対して、積立NISAで毎月33,333円の投資をした場合は同じ平均利回りで30年間続けると資産総額は1,942万円にも膨れています。ポイント投資に比べると約2.6倍の資産を作ることができます。

積立NISA-資産推移

ポイント投資でいくら頑張っても700万円程度にしかなりません。30年間もかけて700万円を貯めても老後資金としては全然十分ではありません。だったら途中で別の使い道に利用した方がまだ効率的と言えます。


ポイント投資のデメリット【まとめ】

ポイント投資のデメリットについてまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか。

これまでの内容を簡単にまとめると以下の通りとなります。

ポイント投資のデメリット【まとめ】
  • ポイント投資は20倍から100倍の支出の上に成り立っている。
  • ポイント投資は最安値を無視せざる得ない。
  • ポイント投資は700万円以上の資産形成はほぼ不可能

ポイント投資より積立NISAにすべき

ポイント投資は700万円以上の資産形成が見込めない上に、無駄な消費に惑わされることを理解できれば、おのずと罠のような金融商品をつまされる心配が減ります。

当ブログでは何度か説明していますが、少額投資でコツコツ資産形成をするならポイント投資よりも積立NISAの方が断然お勧めです。


以下の記事で必要な項目を説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。