一般的に株式投資では利益の約20%を税金として支払わなければいけません。ただし、少額投資非課税制度「NISA」は株式投資で得た利益すべてが個人の利益となります。

運用利益が多いほど儲かる仕組みとあって、NISAは人気の投資手法として広く知られるようになりました。


ただし、NISAは便利な投資手法ですが永遠に続けられるわけではありません。

NISAの運用期間は日本政府よって決められています。NISAがいつまで続くのか、運用期間を伸ばす方法はないのか、気になるところです。


本記事でわかることは以下の通りです。

この記事のポイント
  • NISAの非課税期間がいつまでかを知ることができる。
  • NISAの非課税期間は乗り換えることができる
  • つみたてNISAやジュニアNISAの非課税期間も理解できる

では、早速説明していきます。





NISAの非課税期間はいつまで?

NISAの非課税期間は最長5年間と決められています。

NISA期限

金融庁のHPを確認すれば、投資可能期間は2014年から2023年までとなっています。

2019年8月に始めた場合は2023年の12月31日まで(約4.3年間)に取引した株式や投資信託の売却益が全て非課税となります。


年末の取引は要注意

株式投資では約定日と受渡日が同じ日ではないことがあります。

  • 約定日:取引を終了した日
  • 受渡日:NISA口座に現金を入金した日

例えば長い間買い続けてきた投資銘柄をNISA開始4年目の12月中すべて売却(約定)したとします。しかし、現金の受け渡し日が間に合わず1月4日以降となってしまった場合には、その売却益すべてに税金が課されることとなります。

利益が大きいほど得をするNISAですが、受け渡し日が数日ずれてしまったことによって大きな課税義務が発生ししまう事態が起こってしまうのです。NISAで最終期限の年末に取引をする際は利用している証券会社に十分確認の上、余裕を持って手続きをすることをおすすめします。


NISAはいつまで更新できる?

先ほどNISAの非課税期間は最長5年、期限は2023年までと説明しました。

しかし、ロールオーバーという制度を活用することによって期限を2023年から2027年まで伸ばすことができるようになります。

つまり、2020年から始めたとしても最長3年間しかできなかったNISAですが、ロールオーバーを使うことによって最長7年間もNISAを継続することが可能となります。


ロールオーバー

ロールオーバーとは、非課税期間が終了する翌年に非課税投資枠を移すことを言います。

NISA ロールオーバー

ロールオーバーは上図のように1年ずつ投資枠を移すことが可能です。

例えば、1年目の投資金額が120万円の投資枠に対して80万円しか使っていないのであれば、6年目には残り40万円分の投資が可能となります。逆に毎年120万円ずつ投資をしてきたのであれば、非課税投資総額が600万円を超えることはできないので、6年目以降は新たに投資することはできません。

ただし、新たに投資ができない場合でも金融資産として持ち続けることが可能で、長期投資による値上がり率が期待できれば受け取れる金額が増えていくため、メリットは大きくなります。


ロールオーバーできないケース

ロールオーバーをする際には利用している証券会社を一致させる必要があります。

例えば、4年前に使っていた証券会社Aと現在使っている証券会社Bが別の企業の場合、ロールオーバーするには4年前の証券会社にNISA口座を登録し直さなければいけません。

乗り換え作業は1年に1回でで手続き期間も2〜3週間はかかってしまうので用意周到に準備をしなければ、ロールオーバーすることができません。

NISA口座を複数社に乗り換えて使っている投資家は十分に準備した上で、ロールオーバーの手続きを進める必要があります。


もっと詳しくロールオーバーの仕組みについて知りたい場合は以下の記事を参考にしてみてください。


つみたてNISAはいつまで?

NSIAにはつみたてNISA、ジュニアNISAと3種類のNISAがあり、それぞれ投資期間や上限枠が違うのをご存知でしょうか。

NISA比較表
項目 一般NISA 積立NISA ジュニアNISA
非課税期間5年間20年間5年間
非課税期限2023年2037年2023年
年間非課税投資枠120万円40万円80万円
累積非課税投資額600万円800万円400万円

最近では、2018年からスタートしたつみたてNISAの人気が高まっています。

つみたてNISAの投資可能期間は2037年まで。最長20年間運用し続けることができます。2014年からスタートしたNISAと比べると、投資可能枠が少なかったり、選べる金融商品も少ないのですが、長期積立運用できるとあって人気となっています。その仕組みや理由を知りたい方は以下の記事をご覧ください。


つみたてNISAにロールオーバーはない

先ほど、NISAではロールオーバーすることによって運用期間を延長できると説明しましたが、つみたてNISAではその制度が適応されません。

2020年からつみたてNISAを始めた場合は最大17年間の運用期間となり、2030年から始める人の運用期間は最大7年と、どんどん短くなっていきます。