夫婦でNISAを始めるようと考えている方も多くいます。その時に悩むのが投資銘柄をどのように組み合わせるかというポートフォリオの考え方です。一般NISAと積立NISAを組み合わせて使うべきなのか、それとも夫婦揃って同じ銘柄を購入するべきなのか、悩みはつきません。

この記事では、夫婦でNISAを始める時の考え方からオススメ銘柄までを説明していきます。できる限り役立つ情報を詰め込んでいますので、参考にしていただけると幸いです。




夫婦で積立NISAを始める前に

NISAを始める理由を明確にする

まずNISAを始める前に「なぜ投資をするべきか」ということを夫婦間で話し合っておくべきです。今の年収だけで老後も不安なく過ごせそうだと考えられる状況であれば、無理に投資をする必要はありません。

人によってはお金が少ない状態でも幸せだと思える人もいれば、お金がないとやりたいことができないと考える人もいます。人生は人それぞれなので、まずは夫婦で資産に対する考え方をまとめていきましょう。


夫婦

夫婦で話し合った結果、お金が必要となる理由や目的が見えてくるはずです。

  • 一軒家を購入したい
  • 家が古く、リフォームが必要になる
  • 子供の養育費が足りなくなる
  • 定期的に海外旅行に行きたい

このような夫婦の目標がある場合は目標を達成させるために投資をすることを検討するべきでしょう。

貯金と投資のバランスを考える

投資をすることを決めたら、次は「運用資金」を決めることから始めましょう。

運用資金は世帯収入(月収)から生活費と貯金額を抜いた金額が最大値となります。生活費を必要以上に削ったり、貯金をせずに投資資金に回すという考えは危険です。あくまで、月収から生活費と貯金を引いた最終的な金額が運用資金となるということを覚えておきましょう。


月収40万円の夫婦に例えて説明をしていきます。

運用資産

月収40万円のうち、生活費20万円、貯金額10万円となる夫婦が月に使える投資金額は【10万円まで】ということになります。貯金額を設けることによって、年末年始など生活費が増える場合は貯金から切り崩し、翌月の投資資金から使った分を補填するサイクルが重要になります。

貯金なしに投資を始めるのは危険です。貯金を全て投資に回すことだけは避けるべきです。世帯収入によって金額のバランスは変わりますが、大きく生活費、貯金、投資の3つの項目に分けることが大切です。


NISAは夫婦と祖父母で話し合う

19歳以下の子供がいる夫婦の場合は祖父母ともNISAについて話をするべきです。その理由は贈与税の問題と養育費の問題をNISAで解決できる可能性があるからです。

NISAで贈与税を回避する

贈与税とは親の財産を子供が引き継ぐ際にかかる税金のこと。年間で110万円以上の金融資産を受けとる場合に税金がかされることになります。

ただし、NISAを使うことによって数千万円単位の金融資産も贈与税を発生させることなく子供に残してあげることができます。


NISAには3つの種類がありますが、その中でも「ジュニアNISA」は子供名義で親が出資と運用を管理することができる金融商品となります。

各NISAの概要
項目 NISA 積立NISA ジュニアNISA
対象年齢20歳以上20歳以上20歳未満
非課税期間5年間20年間5年間
年間非課税投資枠120万円40万円80万円
累積非課税投資額600万円800万円400万円
金融機関の変更各年変更可能各年変更可能開設後変更不可
投資方法制限なし継続的な買付のみ制限なし
途中売却制限なし制限なし18歳まで払出不可

ジュニアNISAは年間最大80万円ずつの積立投資となるため、贈与税をかけることなく金融資産を子供に残してあげることが可能です。

贈与

仮に年収440万円の夫が妻と子供のNISAに出資した場合、子供に5年間80万円ずつ出資すれば400万円分の金融資産が運用され続けることになります。運用期間は最大20年間なので、その間に400万円が500万円に増えることもあれば、300万円に減る可能性もあります。

ここで大切なのは400万円が500万円や1,000万円に増えようとも、そこから税金を引かれることがないということです。ジュニアNISAも売却益については税金が免除される仕組みのため、子供に大きな金融資産を残してあげることが可能となります。


ジュニアNISAを祖父母にお願いする

あまり知られていませんが、ジュニアNISAの運用管理者は口座開設者本人の2親等以内の親族まで認められています。つまり、どういうことか説明すると、子供名義の口座を祖父母が運用するということができるのです。

おじいちゃんおばあちゃんが孫に資産を残す場合も先ほどと同様に贈与税の問題が絡んできますが、ジュニアNISAで毎月積立運用することによって贈与税を払うことなく、子供に資産を渡すことができるのです。

祖父母に経済的な余力に合わせて5年間で最大400万円を子供に残すことができますし、ジュニアNISAに預けた資産は最大20年間で資産を増やすことができるので、協力を仰がない手はありません。


夫婦で最適なNISAのポートフォリオを作ろう

投資の目的と投資に運用できる金額、祖父母の協力の有無が決まった後は夫婦で3種類あるNISAからどの種類を選ぶか考えましょう。

NISAは1人1口座までと決まっているので、組み合わせパターンは以下の通りです。

  • パターン1:一般NISAと積立NISA
  • パターン2:夫婦揃って、一般NISA
  • パターン3:夫婦揃って、積立NISA

短期集中なら「一般NISA」

例えば、夫婦で片方が専業主婦(主夫)の場合、投資を勉強する時間がたくさんあり、短期的にお金を貯めて何かに使いたいという目的が明確にあるのであれば、一般NISAがおすすめです。

一般NISAは国内外の株式やETFなどを取引することが可能で積立NISAよりも商品の選択肢を広く持つことができます。当然ハイリスク・ハイリターンな投資が多く、お金を大きく増やせる可能性もありますが、逆にお金が減ってしまうリスクも高くなるのが特徴です。

ロールオーバー制度を利用すれば、運用額は変わらないものの5年以上運用を継続させることができるので、とにかくアグレッシブな投資がしたいという夫婦に一般NISAはおすすめということになります。

長期積立なら「つみたてNISA」

積立NISAは長期積立型の投資方法なので、一般NISAよりも価格変動リスクに強いという特徴があります。投資目的が老後資金の貯蓄だったり、10年後20年後の資産形成であれば「積立NISA」を選択するのがおすすめです。

極端な言い方をすれば、専業投資家以外の方は積立NISAを選択するべきです。

積立NISAのデメリットは投資可能枠が少ないことですが、夫婦で1つずつ口座を持つことでデメリットをカバーすることができます。これまでの情報で「一般NISA」か「積立NISA」の選択に迷う場合は以下の記事を参考にしてみてください。


上限金額までNISAを使う必要はない

NISAを選ぶ際に年間投資可能枠が「120万円(一般NISA)」「40万円(積立NISA)」が大きすぎると考えてしまう方もいるはずですが、年間投資枠はあくまで最大値なので、それ以下でも全く問題はありません。

先ほど説明した月収と生活費、貯金額のバランスを考慮して算出された投資金額が毎月1万円であろうが、3万円であろうが、それは人それぞれなので、少ないことを気にしすぎる必要はありません。


夫婦におすすめ!積立NISAのポートフォリオ

全米 or 全世界株式がおすすめ

積立NISAのポートフォリオを考える際は「全米 or 全世界株式」を中心に見据えるのがおすすめです。

なぜ「全米 or 全世界株式」を中心にするかというと、それは「新興国株式」「日本株式」に比べて将来性が高いからに他なりません。


全米株式の将来性が高いと言い切るのは過去の歴史を見れば理解することができます。全米株式はダウ平均指数やS&P500を見ると、過去30年間に渡って株価が上がり続けていることがわかります。

ダウ平均株価
日経平均株価

これに対して、日本株式(日経平均株価指数)は過去30年間の株価は上がったり下がったりを繰り返しており、全く成長していないことがわかります。

株を個別で見ても日本株の代表であるトヨタ自動車やソフトバンクGよりも、AmazonやMicrosoftのような企業の方が成長性が明るく手堅いことは言うまでもありません。


全米 or 全世界株式でおすすめの銘柄は以下の通りです。


日本株なら「ひふみプラス」

運用資産に余裕があり、全米株式だけでは不安という方は日本株や新興国株式もありです。ただし、リスクが高くなるため、少額分散投資を心がけるのはもちろんのこと、利益確定のポイントや出口戦略をしっかりと考えておく必要があります。

日本株式でおすすめできるのは以下の銘柄です。


ポートフォリオを考える際は同じ銘柄に集中せず、銘柄を分散させるのが基本です。

しかし、積立NISAの場合投資信託を1つ買うだけで500社以上の銘柄に分散投資をしていることと同じ効果があるため、目的の投資信託が1つしかない場合でもポートフォリオに問題はありません。

継続して購入したい投資信託が複数ある場合は運用資金を均等割した金額で投資するといいでしょう。