日本人が大好きな「宝くじ」が実は損をする仕組みになっているという事をご存知でしょうか。宝くじは貧乏くじとも言われており、参加者のほとんどがありえないくらい不利な条件のもとに、搾取されています。
なんとなく宝くじを買っている方も、買わなきゃ当たらないと思っている方もまずは宝くじの仕組みを知ることが大切です。おそらく、この仕組みを知った人のほとんどは宝くじを購入しなくなるはずです。世の中には意外な落とし穴がたくさんあるため、知識をつけることによって自分を守らなければいけません。
記事の内容に共感いただければ、友人や家族にも考え方を教えてあげて下さい。では、最後までよろしくお願いします。
宝くじの損する仕組み
TVCMに洗脳された日本人
年末ジャンボやサマージャンボ宝くじなど、日本人の多くが定期的にお金を使う恒例行事。その時期にSNSを見れば宝くじ売り場に列をなして買っている日本人を簡単に確認することができます。
年末ジャンボ宝くじ!!
― orca (@yaskn_orca) 2018年11月27日
なんか沢山並んでいたので、つられて自分も並んじゃいました(^^)
後ろにもあれよあれよという間に行列が出来てました。
やっぱりみんなつられちゃうんだろうなぁΣ(-∀-;)
毎年当たれーと夢を見れるこの時期はハズレても夢を1ヶ月見れると思い、今年も参加です(* ̄∇ ̄)ノ pic.twitter.com/4jnFGOU3TD
続いて訪れたのは東京駅から山手線外回り電車(品川方面)に乗って1駅の有楽町。
― 旅人よっちゃん🍳 (@tabibgtoyocchan) 2018年11月25日
少し歩くと行列があるのでその先を見ると、数寄屋橋交差点前にある年末ジャンボ宝くじ売場への購入の列でした。特に1番窓口が人気らしく、数百人が並んでおりました。 pic.twitter.com/odMPiiRgFE
有楽町のチャンスセンターで年末ジャンボ宝くじを買うのに1番窓口でと思ったら凄い行列だった。1時間ちょいかかった。
― sanopin (@sano_miyako) 2018年11月23日
あとこんな買い方があるの知らなかった。 pic.twitter.com/WN4E0HfLbq
彼らはTVCMに出演する有名芸能人や運営の地方自治体、業務を受託している大手銀行のブランドを信用し、券売所にお金を納めにいっています。宝くじを買う人のほとんどは宝くじがどれくらい購入者に還元されているのか、他のギャンブルと比べて儲かる確率はどれくらい高いのかということを調べもせずに購入しているはずです。
投資家は宝くじを買わない
資産家や投資家と言われる人で宝くじを購入する人はほとんどいません。なぜなら、彼らは宝くじがどういう仕組みでお金が流れているかをしっているからです。
仕組みを知らない人はまずはキャンブルと宝くじの「還元率」を知るべきです。還元率とは、参加者から集めたお金と参加者へ配るお金の割合のことを言います。仮に友達と一対一で対戦し、負けた方が1万円を払うというゲームがあった場合、掛け金は全て参加者に支払われるため還元率は100%ということになります。ただし、このゲームに主催者が登場し、参加費5千円で勝者は8千円受け取れるとなった(運営者は2千円の運営費を回収する)場合は還元率が80%に減少します。そして、ゲームは千円分損した状態から始まることになるため、還元率の低いキャンブルほど、参加者に不利ということが理解できます。
還元率の仕組みがわかったところで、次は公営ギャンブルと宝くじの還元率を見ていきましょう。
ギャンブル名 | 還元率 |
オンラインカジノ | 98% |
パチンコ・パチスロ | 85% |
競馬 | 80% |
競艇・競輪 | 75% |
宝くじ | 46% |
上記の表からも分かる通り、宝くじというギャンブルは参加者から集めたお金を半分も返さない仕組みなんです。競馬やパチンコなどは運営側が2割程度の取り分に対して、宝くじは54%も運営側が回収するぼろ儲けビジネスだということがわかります。
言い換えれば参加者が1万円分の宝くじを購入する場合、結果がでる前から5,400円分は運営に支払っている状態ということになります。
宝くじの当選確率は無理ゲー
還元率がものすごい低いというだけで宝くじを買いたくないと思いますが、宝くじがさらに不利な仕組みがあります。
それは、途方もなく低い当選確率です。2018年の年末ジャンボ宝くじ(第770回)の当せん本数を参考に当選確率の概要を把握していきましょう。
賞 | 当選金額 |
1等(7億円) | 24本 |
前後賞(1億5,000万円) | 48本 |
組違賞(10万円) | 4,776本 |
2等(1,000円) | 72本 |
3等(100万円) | 2,400本 |
4等(10万円) | 96,000本 |
5等(1万円) | 480,000本 |
6等(3,000円) | 4,800,000本 |
7等(300円) | 48,000,000本 |
2018年の年末ジャンボ宝くじは2018年11月21日(水曜日)~2018年12月21日(金曜日)までの間に4億8,000万枚(1,440億円分)の宝くじが販売されたとのことなので、1等の当選確率はわずか2,000万分の1。
2,000万分の1という当選確率は東京ドーム5個分の敷地面積に宝くじ券を敷き詰めて、そこから1枚しかない当選券を引き当てる行為と一緒です。更に言えば、交通事故にあう確率の方が宝くじに当選するよりも600倍可能性が高いため、ほぼ無理だということがわかります。
そして、しかも2,000万枚の宝くじを買ったら必ず1回当たるということではありません。2,000万枚(60億円分)買っても当たらない可能性があります。倍の4,000万枚(120億円)を購入したとしても2回あたるかどうかはわかりません。これが宝くじの恐ろしい仕組みです。
宝くじと税金はほぼ一緒
お金を散財したい、今持っている資産をとにかく減らしたいというのであれば、宝くじを購入することを否定はしません。しかし、「お金を増やしたい」「大金が欲しい」と思って宝くじを購入ている友人や自分自身がいるのであれば、それはやめるべきです。
宝くじの還元率・当選確率の仕組みを知れば、宝くじは情報弱者を狙ったカツアゲ、徴税行為だということがわかります。TwitterやSNSを見ていると、異常な当選確率から宝くじを「税金」「貧乏くじ」と呼ぶ声も上がっています。
【宝くじは還元率45%の貧乏くじ】
― BLOGOS編集部 (@ld_blogos) 2018年11月23日
"ちょっと頭を働かせて計算してみれば「買ってはいけない」商品であるかが良くわかると思います。庶民の夢をかなえるのではなく、貧しい人をより貧しくする「貧乏人の税金」です。"https://t.co/d5m2250Y5O
宝くじによる利益の一部はチャリティだったり、義援金として様々な団体に寄付されるので良心的だと考える方もいるかもしれませんが、正直その効果を証明するものは多くはありません。自分の目的を見失わずに、もっと効率的にお金を使うことを覚えましょう。
宝くじより「投資」
経験や知識によって差が出る投資
お金を増やしている資産家のほとんどは、宝くじよりも「投資」を選択します。宝くじにお金を使うよりも投資の方が確実性が高く、お金を増やせる期待値が高いからです。
ただし、投資家になれば必ず儲かるという訳ではありません。投資商品によっては大きく損をする可能性あるものも存在します。中には損失するリスクがものすごく高い上に、儲かる可能性もほとんどない投資商品(宝くじよりも悪い商品)もあるので、投資を始めるには十分に知識が必要となります。
これから投資家になるなら
過去に投資経験がなく、これから投資を始めて資産を増やそうと思うなら、まずは少額投資非課税制度であるNISA(ニーサ)から調べてみることをお勧めします。中でもお勧めなのは「つみたてNISA」です。
つみたてNISAは「投資信託」という金融商品を購入することになるのですが、かなり抜け目のない金融商品となっているからです。ただし、リスクがないわけではないので、その点は十分に勉強が必要です。つみたてNISAを含めた積立投資は投資期間が長いほど有利に働きやすい投資方法なので、まずは以下の記事を参考に勉強を始めてみて下さい。