値動きの激しい仮想通貨・ビットコインFXをする上で重要なのが証拠金維持率。極端に少雨コキン維持率が下がってしまうと「ロスカットルール」が発動してしまい、意図していない損失が確定してしまう危険があります。
この記事ではロスカットの計算方法と考え方について説明していきます。
仮想通貨で使うロスカットとは
ロスカット後は損失が確定する
ロスカットとは損失が一定割合以上に拡大させないために強制的に取引を終了させるルールです。ロスカットが発生するタイミングは各取引所が設定している証拠金維持率によって決まります。ロスカットが発生するとそれまでの損失が確定するため保有資産がマイナスとなります。
証拠金維持率
証拠金維持率とは保有資産に対して取引中の資産評価損益の割合を表す指標です。証拠金維持率が100%以下であれば保有資産より損失額が大きいことを表し、100%以上であれば損失額が小さい(もしくは利益が出ている)状態を意味します。
ロスカットは投資家のライフライン
一般的にロスカットを発生させることはよくありませんが、人間の心理として損失が膨れ上がると取引を終了させることができなくなるため機械的に取引を終了させることが重要です。ロスカットルールは借金してまで投資をする人を防ぐためのライフラインとしての役目もあります。
ロスカットの計算方法
証拠金維持率の計算式
証拠金維持率は上記の計算式で算出することができます。では、実際に計算をしてみましょう。
証拠金維持率の計算方法1
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上記にある条件のもとで投資をした場合、証拠金維持率を計算すると以下のようになります。
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保有資産10万円のうち5万円を使って50万円分(レバレッジ10倍)の投資した結果、BTC価格が5万円下がると損失はマイナス2.5万円となります。取引直後の証拠金維持率が100%だったのに対して、BTC価格が5万円下がったことにより証拠金維持率は100%から50%へと下がります。
証拠金維持率の計算方法2
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上記にある条件のもとで投資をした場合、証拠金維持率を計算すると以下のようになります。
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保有資産10万円のうち5万円を使って25万円分(レバレッジ5倍)の投資した結果、BTC価格が10万円上がると利益がプラス2.5万円となります。取引直後の証拠金維持率が100%だったのに対して、BTC価格が10万円上がったことにより証拠金維持率は100%から150%へと上がります。
各仮想通貨取引所のロスカットルール
日本の主要仮想通貨取引所のロスカット条件(証拠金維持率)をまとめると以下のようになります。
取引所名 | ロスカット条件 |
Liquid | 110% |
GMOコイン | 75% |
ビットフライヤー | 50% |
bitbank | 20% |
口座残高がポイント
高い証拠金維持率を保つためには取引をしていない保有資産(口座残高)を多く持っておく必要があります。Liquidように高いロスカットルールを設定している取引所においては、少ない資金で運用することは難しく、多くの資金があってもすべて運用できるわけではないということを把握しておきましょう。
低ければ有利というのは間違い
ロスカットルールは低い証拠金維持率を設定している取引所ほど、発生しないような設計になっています。ロスカットが発生しなければ強制的に損失が確定することがないため、損失を免れるチャンスも増える可能性もでてきます。
しかし、一般的には証拠金維持率が100%を下回っている時点でかなり危険な状態であると言えます。
証拠金維持率 | リスク(目安) |
10,000% | ほぼ問題なし |
5,000% | 安全圏内 |
2,000% | 余裕あり |
500% | 不安 |
250% | 危険 |
110% | すぐに赤字 |
100% | 赤字確定 |
50% | 2倍の赤字 |
30% | 3倍の赤字 |
20% | 5倍の赤字 |
ロスカットに陥らない方法
記事の冒頭でも「ロスカットは投資家のライフライン」ということを説明しましたが、ロスカットに陥らないことに越したことはありません。万が一ロスカットが発動してしまった場合は投資方法を大きく見直す必要があります。
ロスカットを発生させないためにも以下の記事を参考にしてみてください。