こんにちは。Gazです。

先日、Twitterで以下の内容を発信しました✨

本記事では【 HDVの特徴とVYMとの比較 】について解説していきます。


【高配当ETF】HDVとは?

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HDV(iShares Core High Dividend ETF、iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)は「エネルギー」「通信」「ヘルスケア」セクターへの投資比率が強い高配当ETFです。

まずは基本情報から見ていきましょう。

HDVの基本情報
項目 詳細
ファンド名iShares Core High Dividend ETF
ファンド種別インデックスファンド
ティッカーHDV
設定日2011年3月29日
ベンチマークモーニングスター配当フォーカス指数(MDYFT)
ファンド総資産USD 7,572,421,803(約8,309億円)
組入銘柄数75銘柄(2020/2/6)
経費率0.08%
配当時期四半期ごと
平均利回り(直近5年)8.87%
分配金実績(2019年)$ 3.20 / 口
分配金利回り(2019年)3.26%
※参照元:BlackRock HP(2020年2月時点)

世界No1の運用資産を誇るブラックロック社が運営するHDVは、米国企業の中でも特に事業収益性が高く安定成長している企業への投資比率が高いETFです。

経費率は0.08%と他の高配当ETFと比べると若干高いものの、分配金利回りは3%を超えていきます。

非常に安定性が高く、配当金生活を実現したい投資家にとっては検討銘柄の1つに必ず入っていくるはずです。


HDVの組入銘柄

保有銘柄TOP10
銘柄名 業種 保有比率
AT&T通信9.97%
Exxon Mobilエネルギー8.78%
Johnson&Johnsonヘルスケア7.26%
Verizon Communications通信6.58%
Chevronエネルギー5.66%
Pfizerヘルスケア5.30%
Wells Fargo金融4.91%
Coca-Cola生活必需品4.48%
Cisco System情報技術4.34%
PepsiCo生活必需品3.74%
※参照元:BlackRock HP(2020年2月時点)

HDVの組入銘柄数はわずか75社しかありません。

そのため1社あたりの構成比率が高く、2020年2月時点ではAT&Tが全体の1割近い構成比率を占めています。


AT&TやVerizon(ベライゾン)は日本で言えばNTTやKDDIのような米国最大手の電話会社です。

ストック型の収益構造であることと生活になくてはならないインフラを提供する企業であるからこそ、石油やエネルギー事業を展開するExxon Mobil(エクソン・モービル)やChevron(シェブロン)も同様に底堅い収益性を保つことができます。

Johnson&Johnson(ジョンソン&ジョンソン)やCoca-Cola(コカ・コーラ)、Cisco System(シスコ)は連続増配年数が50年以上としても知られており、上位10名柄を見れば高配当銘柄である上に事業の安定性が高い企業がズラリと並んでいることがわかります。


HDVのセクター

セクター 構成比率
エネルギー21.57%
通信17.25%
ヘルスケア16.98%
金融10.53%
生活必需品10.39%
公益事業8.49%
情報技術7.68%
資本財・サービス4.90%
一般消費財・サービス1.85%
キャッシュ・デリバティブ等0.27%
不動産0.07%
※参照元:BlackRock HP(2020年2月時点)

HDVは上位3セクターだけで構成比率50%を超えるほど、「エネルギー」「通信」「ヘルスケア」に投資先が集中しており、大手企業の成長性や配当金をうまく利用したETFであると言えます。

また、情報技術や電気機器、素材など景気敏感株とされるセクターへの投資比率がかなり低くなってるため、グロース株投資やMicrosoftやAppleなどの成長企業への投資と相性が良くなっています。


HDVの配当実績

HDV分配金実績
※参照元:BlackRock HP

2012年と2019年の分配金実績を比較すれば+53%も成長しており、2015年だけちょっと上がっていますが分配金は年々増えています。

分配金利回りも1度も3%を下回ったことがなく、順調に推移していることがわかります。


HDVの基準価格

SP500比較HDV
※参照元:tradingview

HDVの基準価格は2011年3月から2020年2月時点で+88%成長となっていますが、S&P500と比べるとリターンは遠く及びません。

高配当ETFで売却益よりも配当収入さえ安定していればOKと考えるなら、基準価格が上がっているだけでも儲けもんと判断することもできます。

分配金の再投資効率が悪いというデメリットがあったとしても、配当収入が安定していることは十分評価できるETFです。


配当金生活ならVYMとどっちがおすすめ?

高配当ETFで人気の高い銘柄「VYM」との実績を比較してみましょう。

分配金実績比較
VYM HDV 差分
2012年3.59%3.60%0.01%
2013年3.88%3.18%-0.70%
2014年3.20%3.15%-0.05%
2015年3.18%3.92%0.74%
2016年3.53%3.28%-0.25%
2017年3.40%3.27%-0.13%
2018年3.02%3.70%0.68%
2019年3.93%3.27%-0.66%
平均値3.46%3.42%-0.02%

2015年、2018年など一時的に大きく実績を上回ることはあっても、トータルで見ればVYMの分配金実績を上回ることはできていません。

高配当ETFを運用する目的はいかに分配金実績を高く保てるかということなので、分散性が低くてさらに実績も低いとなれば軍配はVYMに上がります。


VYMとの基準価格比較

VYM比較HDV
※参照元:tradingview

VYMと基準価格推移を比較してもVYMには負けています。

+22%もVYMの成長率が高く高配当ETFを選択するなら、過去の実績から言えばVYMに絞られることは間違えなさそうです。


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