ひふみ投信(ひふみプラス)はNISA対象の投資信託として人気が高く、楽天証券やSBI証券でも常にトップクラスを維持しています。

人気があるひふみ投信に組み入れられている株式銘柄を理解し、今後の株式市場の将来性を判断する材料として知っておきましょう。




ひふみ投信とは

ひふみ投信とは日本の成長企業に投資する投資信託です。これから伸びる可能性のある日本企業を発掘し投資をしてきたことにより、過去には高い実績が評価されています。以下の動画はひふみ投信が運営する金融商品「ひふみプラス」のプロモーション動画となります。



ひふみ投信はNISA対象

ひふみ投信は金融庁が勧める少額投資非課税制度「NISA(ニーサ)」の対象となっており、NISA口座を開設後にひふみ投信を始めれば、売却益や分配金に税金がかからなくなるため、お得に株式投資を始めることができる仕組みです。


ひふみ投信は不調?

ひふみ投信はTOPIX(東証株価指数、東証1部に上場している全銘柄の指数)が過去10年間で170%程度しか成長していないのに対して、ひふみ投信は同じ期間同じ市場で約400%以上の成長を遂げています。ひふみ投信開始後基準価格が1万円だったのに対して、2019年6月の基準価格は45,000円を超えています。

ひふみ投信基準価格

ただし、2018年1月以降のひふみ投信を見てみると、米中貿易戦争などの外的要因により直近1年間はマイナス成長が続いている状況です。詳しくは過去記事「ひふみ投信は不調?不調理由がどこまで続くのか」をご覧ください。


ひふみ投信の銘柄【業種別】

ひふみ投信は純資産1,200億円のうち、7,241億円を233銘柄に投資。その資産配分比率は国内株式が83%、海外株式が11.7%、その他5.3%となり、市場比率のほとんどが東証一部に偏っています。(2019年5月度レポートより参照)

市場別比率
市場 比率
東証一部77..5%
東証二部1.3%
マザーズ2.8%
JASDAQ1.4%
海外株11.7%
その他5.3%

業種別比率

ひふみ投信業種別比率

上記グラフは東証33業種分類を参考に作られており、海外株式は「その他海外株」と表示されています。業種についてはある程度満遍なく組み入れられていますが、成長産業である情報通信やサービス業の比率が大きいことが一目でわかります。


ひふみ投信の銘柄【TOP30】

組入銘柄TOP30
銘柄名 組入比率
協和エクシオ2.3%
光通信2.1%
東京センチュリー1.9%
ネットワンシステムズ1.9%
リクルートホールディングス1.9%
OLLIE'S BARGAIN OUTLET HOLDINGS1.8%
アンリツ1.8%
ガンホー・オンライン・エンターテイメント1.7%
共立メンテナンス1.7%
ショーボンドホールディングス1.7%
ダイフク1.5%
シスメックス1.5%
SUMCO1.4%
GMOペイメントゲートウェイ1.4%
コスモス薬品1.4%
INTUIT INC1.3%
日本電産1.3%
九電工1.3%
アマノ1.3%
ミライト・ホールディングス1.2%
ソニー1.2%
ジャフコ1.2%
VISA INC-CLASS A1.1%
グンゼ1.0%
あい ホールディングス1.0%
MICROSOFT CORP1.0%
リログループ1.0%
TDK1.0%
兼松0.9%
宝ホールディングス0.9%

協和エクシオ

ひふみ投信の組入銘柄に入る「協和エクシオ」はNTTやドコモなどの通信キャリアから各家庭に光ファイバーケーブルを接続する事業を展開する企業(以下は協和エクシオの公式サイトより参照)

協和エクシオ

今後は5Gなどの新しい通信インフラ需要に伴って売り上げが拡大することが予測されてます。


光通信

光通信は電話回線やOA機器、保険など企業向けの月額課金やストック型ビジネスを展開。

光通信の決算短信

2019年3月期の決済資料によればストック収益が2020年には1,000億円を突破する予定。強い営業力が特色で、2018年に起きた株価暴落時期を経験しても他の企業よりも回復力が早く2019年6月時点ではすでに2018年の実績を上回る株価となっています。

光通信株価

東京センチュリー

東京センチュリーはみずほFGや伊藤忠商事を母体とする企業。B向けのリースやレンタル事業、コンサルティング、や不動産事業など多岐に渡ったビジネスを展開しています。さらには航空機や環境エネルギーなど参入が難しいとされる事業にも積極的に参入している企業です。

東京センチュリー

2019年3月期の決裁資料によれば、東京センチュリーの経常利益は10期連続過去最高益を記録しており、配当金においても毎年過去最高を記録しています。