ひふみ投信の信託報酬とは
信託報酬は手数料の1つ
信託報酬とは、投資信託を購入した投資家が預ける資産額に応じて投資信託企業に支払う手数料の1つです。信託報酬の相場は0.1%から2%程度で設定されることが多く、信託報酬1%であれば100万円を1年間預けた場合に1万円の手数料を投資信託に支払うこととなります。
ひふみ投信の信託報酬は「1.0584%」(税込)です。
負担は信託報酬のみ
つみたてNISAを使って投資信託を利用する場合は購入手数料や解約手数料がかからないことがほとんどで、投資信託は顧客から信託報酬しか受け取ることがありません。信託報酬は投資信託の唯一の収益源であり(つみたてNISAの場合のみ)、信託報酬が安ければ安いほど投資家に有利となります。

ひふみ投信も他の投資信託どうように信託報酬以外の手数料は無料となっています。ひふみ投信は他の投資信託と比べると高めに設定されていますが、過去に実績を見ればその理由は明らかですが、最近のひふみ投信は不調という見方もあります。
ひふみ投信の信託報酬はいつ払う?
毎計算期末に払う
ひふみ投信の公式サイトによれば、信託報酬は「日々計算されて、毎計算期間の最初の6ヵ月終了日および毎計算期末または信託終了のとき信託財産から支払われます。」と記載されています。ひふみ投信は9月末決算のため、最初の6ヶ月以降は毎年9月末に支払いが実行されます。
解約時に払う
9月末を待たずにひふみ投信を解約する場合も信託報酬は支払う必要があります。その場合は信託報酬を日割りで算出し、解約時に支払うこととなります。
ひふみ投信の信託報酬は安くなる
資産形成応援団の仕組み
ひふみ投信の信託報酬は「資産形成応援団」によって安くなる仕組みです。この仕組みは他の投資信託で採用しているところが少なく、珍しい施策となっています。

資産形成応援団とは5年以上ひふみ投信を保有している投資家にだけ、5年後から信託報酬率が0.2%還元され、さらに10年間保有した場合には0.4%還元されるという仕組みです。
割引率計算のシュミレーション
つみたてNISAを毎年40万円ずつ積み立てた場合(利回りが全く発生していない状況も想定したとき)の効果を比較してみると20年後には約29万円分の手数料を削減することができます。
投資期間 | 信託報酬額 (還元なし) |
信託報酬額 (還元あり) |
差分 |
10年間 | 232,848円 | 188,848円 | 44,000円 |
15年間 | 508,032円 | 360,032円 | 148,000円 |
20年間 | 889,056円 | 597,056円 | 292,000円 |