今週の仮想通貨市場を振り返る

ビットコインチャート

先週(7月12日〜7月18日)のビットコインチャートは強い下落相場。17日(水)には100万円を下回るも翌日23時から相場は一変。わずか1時間で10%近い上昇率を記録しました。

7月12日~7月18日のビットコインの値動き
  • 始値:1,280,472円
  • 終値:1,109,693円
  • 最高値:1,287,029円
  • 最低値:992,497円
  • 最大変動率:22.48%(287,975円の下落)

これほど強い下落相場を起こした要因は「ビットポイントの仮想通貨部制流出事件」と「Facebookのリブラ」が同時に重なった結果と考えるのが大方の見方です。


ビットポイント仮想通貨不正流出

今週ビットポイントで発生した約32.7億円の仮想通貨流出事件により、それまで上昇トレンドを描いていたビットコインチャートは強い下落トレンドとなりました。不正に入手された32億円分の仮想通貨が売りに出されることによって仮想通貨の価格は必然的に下落が避けられない状況を生んでしまいました。コインチェックのNEM流出事件の主犯が北朝鮮と明らかにされたように、今後ビットポイントの事件についても原因や犯人情報が上がってくると考えられます。

今回の事件ではコールドウォレットに保管してある資産の被害はなかったものの、ホットウォレットの資産内訳のほとんどが顧客資産だったことが問題視することができます。そもそも顧客資産をホットウォレットに入れている管理体制も見直されることが期待されます。ビットポイントの事件については以下の記事でまとめていますので、詳細を知りたい方はご覧ください。



リブラの公聴会

VISAやPayPalなどの大手企業とともにFacebookが中心となって発足した仮想通貨ブロジェクト「リブラ」がアメリカの国会上院銀行委員会との公聴会を実施。結果的にはアメリカ政府側にリブラを滅多刺しにされてしまい、2020年春にローンチがかなり困難な状況になっています。

論点は個人情報管理で問題となっているFacebookが世界通貨を発行することに対しての批判やAML対策やプライバシー問題を十分に解決することができないという批判が相次いだ結果となります。SNSでもリブラの公聴会は話題となりました。以下のツイートはその一部です。

7月17日にプランスのパリで実施された主要7カ国財務省・中央銀行会議(G7)でもFacebookが計画するリブラについて話し合われ、早急に規制の枠組みを作る必要があるという認識で一致したと日経新聞が報道しました。

リブラのホワイトペーパーや計画を見ると、EOSやイーサリアムなどのアルトコインの存亡がおびやかされるように感じますが、それはリブラがローンチできるかどうかという問題が大きな壁となっています。リブラの詳細については以下の記事でもまとめていますので、ご覧ください



コインチェックのデータ公開

日本の仮想通貨取引所であるコインチェックがアプリダウンロード250万件突破を記念して、インフォグラフィックを公開しました。記事の中ではいくつかのコインチェックユーザデータが公開されており、中でも取引金額ランキングの上位はビットコイン、リップルNEMの順となっており、王道のイーサリアムが首位から外れているという点です。

まだまだ日本ではアルトコイン熱があり、リップルやNEMについてはコアなファン層がいるという確信が持てるデータが公開されました。


来週の仮想通貨価格予想

119万円と129万円付近に注意

7月19日時点のビットコインチャートは上昇トレンドを見せていますが下落相場の中にいることは変わりません。119万円と129万円付近で発生しそうな抵抗線に注意して下さい。そのあたりで強い下落トレンドになるか、突き抜けて上昇トレンドを生むかを見極める必要があります。

仮想通貨FXの戦略としては119万円と129万円付近で発生しそうなトレンドを待つか、抵抗線に近く習性を利用して細かく利益を取っていくかという戦略も考えられます。(ただし投資は自己責任で。)

トレンドは繰り返す

2019年発生している上昇トレンドが2017年の時とよく似ていると分析するトレーダーもいます。上がりきったところで強い下落相場が展開され、ビットコイン相場はまたも30万円代付近に収束していく可能性も考えられますが、ビットコインのファンダメンタルを見る限りでは可能性としては低いのではないでしょうか。


来週の気になる仮想通貨ニュース

来週(7月19日〜7月25日)の間に発生するニュースやファンダ情報などをまとめました。事前にチェックしておくことで、仮想通貨相場への影響を察知しておきましょう。


藤巻議員は当選なるか

7月21日(日)は25回目の参議院選挙の投票日となります。仮想通貨の税制について国会で議論している藤巻健史議員も日本維新の会から立候補しており、どれだけ票を集められるのかが注目されています。

投票は小選挙区と比例代表に別れるため、全国どこからでも藤巻氏に投票することが可能。全国にいる仮想通貨投資家、開発者などから票が入るのではという狙いです。藤巻議員の当選結果によって、日本の仮想通貨市場がどの程度需要があるのかを図ることができるため、注目されています。


bakktのテスト開始

インターコンチネンタル取引所が設立したビットコイン先物取引所であるbakktのテスト運用が7月22日から開始することがBakktのCOOのAdam White氏によって明らかになりました。

現時点でもまだアメリカの規制当局からの認可が下りていない状況ですが、認可されれば機関投資家の流入が見込めることとなります。そのためにはまずはテスト運用を成功させる必要があり、その結果を見届ける必要があります。


バフェットとのランチ会

仮想通貨「Tron」のCEOであるJustin Sun氏が世界的投資家であるウォーレン・バフェット氏とのランチ会議ができる権利を約5億円で獲得。ランチは7月25日に実施され、Justin Sun氏は以下のように語っています。

わずか3時間でWarren Buffettに暗号通貨を買うよう説得するのは現実的ではないかもしれません。しかし、我々は彼に暗号通貨とブロックチェーン技術の最近の進歩を見せたいのです。それはTron自体だけではなく、暗号とブロックチェーン、業界全体に関するものです。


CME先物7月決算日

CMEビットコイン先物取引の決算日が7月27日0時(日本時間)となります。相場を予想して27日前に動く可能性もあるため、期日が近くなるにつれて十分に注意しておきましょう。


仮想通貨FXはGMOコイン

これから仮想通貨FXをやってみようと考えている方必見!スマホで仮想通貨トレードするならGMOコインがおすすめです。


テクニカルチャートが見やすいGMOコイン

GMOコインはスマホアプリ「ビットレ君」により、スマホでもテクニカル分析がしやすいしようとなっています。本ブログでもいくつものテクニカル指標の使い方をビットレ君の画面を利用して説明をしています。よろしければ以下の記事をご覧ください。


GMOコインの評判

GMOコインは東証一部に上場するIT大手企業GMOインターネットの子会社。GMOクリック証券などのノウハウが活かされるなど経済的にも技術的にも安心できる仮想通貨取引所となっています。評判やレビューをまとめた以下の記事をご参考ください。