反転するチャートパターン
反転するチャートパターンとは、もともとあったトレンドが良くあるチャートパターンを描いた後に、トレンドが逆転する現象を意味します。仮に上昇トレンドの後に反転するチャートパターンが起こり、その後は下降トレンドとなる流れです。
トリプルトップ
トリプルトップ(三尊天井)とは山のような三角形が3つできた時に、山の谷底にあるチャートが同じラインで反発している状態を意味します。同じ価格帯(ライン)で値動きが反発することによって、その価格はネックラインと呼ばれ、そのラインをチャートが超えると、反転するトレンドが発生しやすくなります。
上図は上昇トレンドが下降トレンドに変わる様子を描いていますが、逆に下降トレンドから上昇トレンドになる場合は山の形が反対に下を向いた状態となり、それらはトリプルボトム(逆三尊)と呼ばれます。
ダブルトップ
ダブルトップもトリプルトップも理論は同じですが、同じ赤いネックラインで複数回反発することによって、ネックラインを飛び越えた際にはトレンドが変わりやすくなります。

上図は上昇トレンドが下降トレンドに変わる様子を描いていますが、逆に下降トレンドから上昇トレンドになる場合は山の形が反対に下を向いた状態となり、それらはダブルボトムと呼ばれます。
スパイク
スパイクはセリングクライマックスなど強いトレンド時に起こる現象で、尖った釘(くぎ)のようなチャートを描きます。
上図は上昇トレンドが下降トレンドに変わる様子を描いていますが、逆に下降トレンドから上昇トレンドになる場合は山の形が反対に下を向いた状態となります。
ソーサー
ソーサーはコーヒーカップの受け皿(ソーサー)のような緩やかなチャートとレンジ相場が発生後、トレンドが変わるというパターンです。
反転するチャートパターン
継続するチャートパターンとはトレンドが文字通り継続するチャートです。上昇トレンドであればさらに上昇し、下降トレンドであればさらに下降していくチャートパターンとなります。
トライアングル
トライアングルとは2つの抵抗線が重なることによってできるチャートパターン。三角形の内側にチャートが収まりやすく、三角形を抜け出すとトレンドが強くなる傾向にあります。
下降トレンドの場合もチャートが反発しているポイントを線でつなげるとトライアングルを描くことができ、ネックラインを超えるとトレンドがさらに加速する傾向があることを覚えておきましょう。
フラッグ
フラッグとは2つの抵抗線が平行になっているチャートパターン。ラインが傾いただけのレンジ相場のように長期化することもあります。
チャートパターンを読むコツ
チャートパターンだけに頼らない
今回紹介したようなチャートパターンが出現したからといって、必ずしもトレンドが反発したり継続するわけではありません。大きなトレンドにも目を向けなければ、予想と反した方向に動いた時に対処が遅れてしまいます。
チャートパターンをつかむコツで大切なのはチャートパターンだけに頼らないことです。テクニカル指標を使えば大きなトレンドの流れを読むことも可能ですし、ファンダメンタル情報の収集を怠らなければ急激なトレンドにも対応しやすくなります。
複数パターンを予想する
チャートパターンに当てはめて市場を予測するときは、抵抗線に反発してトレンドが変わるのか、それとも突き抜けることによって継続するなど複数のシナリオを用意しておくことが大切です。複数のシナリオを計画しながらどこで損切りするべきか、エントリーするべきかを常に情報修正していくことによって、大損しにくい投資ができるようになります。