家計簿アプリと併用して運用できる「おつり投資」が話題となっています。100円以下のお金を投資に回せるとあって、簡単に投資家に慣れてしまいます。そんな新しいカタチの資産運用方法について詳しくまとめてみました。




おつり投資とは

1,000円以下を投資に回す

おつり投資は現金のおつりを投資資金にするというものではなく、クレジットカードや電子マネーのお買い物データを参照し、買い物ごとに発生した1,000円以下の端数分の合計金額を毎月銀行口座から引き落とし、投資資金として運用するという仕組みです。

たとえば、1回の680円の買い物を月に5回した場合は以下の計算式により1,600円を銀行口座から引き落として、投資し始めることになります。

    (1,000円 - 680円)× 5回 = 1,600円

おつりの設定金額は1,000円以下でも可能です。100円に設定した場合680円の買い物1回につき20円が投資にまわり、500円に設定した場合は680円の買い物1回につき320円が投資に回るということです。


運用実績はアプリ内で確認

トラノコ

上記は人気おつり投資アプリ「トラノコ」のUIです。おつり投資の運用実績のほか、将来の資産趣味レーションや市況の解説などもアプリで一括管理できる仕組みです。


投資額は買い物回数に比例

買い物データを抽出し、買い物回数とおつり金額によって毎月の引き落とし金額が決まっていく仕組みなので、買い物回数が多い人はおつりの設定金額を小さくすることで投資金額を調整することができますし、それほど買い物をしない方であればおつり金額を高く設定すれば投資金額が増えることになります。


おつり投資の評判

投資未経験者に強い

おつり投資はアプリをインストールし、個人情報登録(銀行口座、クレジットカードの登録やマイナンバーカードの提出など)を行った後は、基本ほったらかしで資産運用することが可能です。金融関連の専門知識やチャート分析技術などはなくても投資家になれるのが魅力です。

日経新聞によればトラノコ・ファンドの2019年5月時点の運用実績は利回りプラス0.23%(半年でプラス3.54%)となっています。投資初心者は資産がマイナスとなる場合が多いので、マイナスになっていないだけでも成功してると言えます(運用実績はマイナスになることもあります)。


超少額投資でハードルが低い

おつり投資は数円や数十円から投資ができるという点において、投資のハードルを極端に下げた金融商品です。投資に対してマイナスイメージを持っている方であっても、数百円、数千円のマイナスは全く気にならないとあって、投資市場へ参入するきっかけになるはずです。

マイルやポイントも投資可能

おつり投資はANAのマイルや楽天ポイントなども投資資金にすることが可能です。(一部サービスのみ)お金と同じように使えるポイントやマイルも有効活用できるため、無駄なく投資資金を作ることができます。


おつり投資のデメリット

手数料が高い

おつり投資有名企業の手数料率を比較すると年率0.3〜1%となっています。

手数料比較
手数料項目 マメタス トラノコ
月額利用料0円300円
信託報酬率0.5〜1%/年0.3%/年

年率1%の信託報酬率というのは投資資金100万円を1年間運用した場合、手数料として年間1万円支払うということになります。他の投資信託や金融商品と比べると年率1%の手数料は比較的高く設定されていることがわかります。

信託報酬率が安いとされている金融商品で有名なのが「eMAXIS Slimシリーズ」信託報酬率は0.11772%とマメタスの約10分の1程度となっています。


大きな利益は期待できない

おつり投資ははじまってまだ間もない金融商品ですが、大きなリターンを期待できるものではありません。過去の実績を見ても利回り3%あればかなり優秀な方です。投資資金はおつりから捻出されるため運用資産もかなり低くなります。

仮に利回り2%で30年間を毎月1,000円ずつ投資した場合の最終積立金額は約50万円にしかなりません。運用収益としては約13万円分が30年後にプラスとなる計算です。


結論:おつり投資は初心者向き

おつり投資の場合は投資銘柄が明確に開示されないため、株式市場の動向や為替相場を分析しても自分の資産にどんな影響があるかを知ることができません。投資の入り口商品としてはロボアドバイザーなどと同様に優秀なおつり投資ですが、しっかり投資をしたい、原因や儲かる仕組みを勉強したいという方には物足りなさは隠せません。


ちゃんと投資するならNISAがおすすめ

投資のことを勉強し、効率よく稼ぎたいと考えるならNISA(少額投資非課税制度)を活用することをおすすめします。NISAは売却益や配当金の利益がそのまま自分の利益になり、税金を支払う必要がありません。

以下の記事を参考に少しずつ勉強してみてください。