ビットコインETFとは

ETF(上場投資信託)とは

ビットコインETFを紹介する前に「ETF」について説明します。

ETFとは、Exchange Traded Fandの略称で日本語に直すと「上場投資信託」という意味です。投資信託には上場しているETFと上場していない投資信託が存在します。

  • 上場していない投資信託
  • 上場している投資信託 ➡︎ ETF

上場しているというのは株式のように取引所が開いている間は自由に売買ができる仕組みで、信託報酬が非上場の投資信託よりも安いという特徴を持っています。


ビットコインETFとは

ビットコインETFとは株式と同じように証券会社がビットコインという銘柄を取り扱うことを意味します。証券会社がビットコインを取り扱うことによって証券会社に口座を持つ投資家がビットコインに投資をしやすくなるという効果が期待されています。

ビットコインETFが承認されれば仮想通貨取引所で扱うような取引銘柄を証券会社で購入することができるようになり、証券市場から仮想通貨市場に一気に資産が流入すると考えられています。ちなみに、アメリカの上場投資信託企業(ETF)の市場規模は3兆5,000億ドルとも言われており、非常に巨大なマーケットとなっています。


ビットコインETFと投資信託の違い

ETFは証券会社で購入可能

上場していない投資信託はファンドが指定した証券会社および銀行、郵便局などを介して代理で販売されていますが、ETFは証券取引所に上場しているので銀行業などその国の免許や登録を受けていればどの企業や組織でも売買をすることが可能です。販売できる企業が多いため、売り買いも活発になりやすいという特徴があります。

ETFと投資信託の違いをまとめると以下のようになります。

ETFと投資信託の違い
ETF 投資信託
上場の有無上場非上場
販売先証券会社ファンドが指定した代理店(証券会社も含む)
取得価格リアルタイムで変動1日1回算出される基準価格
手数料比較的安い比較的高い

ETFは手数料が安い

ETFは投資先を分析したり投資銘柄を頻繁に組み替えたりするようなアクティブ運用をしない分、手数料が低く抑えられているのが特徴です。ビットコインETFに関してはまだリリースされていませんが、おそらく信託報酬などの手数料は発生せず売買手数料が発生する仕組みと考えられますが、それでも他の投資信託と比較した場合の手数料はかなり安くなることが期待されます。


ビットコインETF承認候補

CBOE

アメリカの証券市場における最高機関であるSEC(アメリカ証券取引委員会)が2018年6月にビットコインETFを承認する声明を発表したことにより、アメリカ国内の取引所が挙ってビットコインETFの取り扱うをSECに申請しました。

中でも話題になったのが2018年7月3日にビットコインETFの取り扱いリストをSECに提出したCBOE(シカゴ・ボード・オプション取引所)が話題となっています。CBOEは既にビットコインの先物取引を2017年12月より展開している取引所でセキュリティが高いと評判のため、ビットコインETFの取り扱いにおいても他の取引所より早くリリースができると期待されています。


bakktが与える影響

ニューヨーク証券取引所を運営するインターコンチネンタル取引所が展開するビットコイン先物プラットフォーム「bakkt(バックト)」が2019年7月22日からテスト運用を開始している。bakktは認可が下りている取引所ではないが、今後bakktが認可されることによってビットコインETFの承認も出やすくなるという見方がある。いずれにせよ、bakktの動きにも注目することになる。


ビットコインETFの延期理由

セキュリティに問題がある

仮想通貨市場は2019年でもなお多くの取引所がハッキングや詐欺によって大きな被害を受け続けています。日本ではコインチェックビットポイント取引所がハッキング被害にあったり、仮想通貨関連の事件で逮捕されるような詐欺犯罪も発生しています。

このような状況の中でビットコインETFが増えれば、そこを狙った犯罪が生まれる可能性が高くアメリカを中心に各国の規制当局はむやみに規制を緩和することができない状況が続いており、ビットコインETFを承認できない事態に陥っています。


激しい価格変動に問題がある

仮想通貨市場は株式市場や為替市場と比較した場合、あり得ないほど価格が動く傾向にあります。規格外のハイリスク・ハイリターンな金融商品であるために、投資素人の投資資金を奪いやすい傾向にあることがビットコインETFを延期させる理由のひとつとなっています。

規制当局はハイリスクな商品を承認してしまうことによって、多くの投資家が資産を消滅させるシナリオを恐れています


ビットコインETFの影響

仮想通貨市場規模の拡大

証券企業や株式を扱う投資信託がビットコインETFを取り扱うことによって、証券会社などの既存顧客はビットコイン投資を始めやすくなります。中でも投資信託を利用する機関投資家などの大口投資家がビットコインをポートフォリオに加えることによって巨額の資産が株式から仮想通貨へと流れ込んでくることによって、ビットコインの時価総額は爆発的に上昇すると言われています。


税制優遇を受けやすい

世界各国の動きとして株式投資による利益は労働収入よりも税率が低く、国によってはISA(アイサ、Individual Savings Account)など非課税制度を設けています。日本でもNISAといって株式投資には少額投資非課税制度があり、投資で儲けた利益に税金が加算されない仕組みが存在します。

ビットコインETFが承認されることによって、仮想通貨はより証券と似た税制が用いられる可能性が高く、将来的には非課税となることも期待されています。