こんにちは。Gazです。
先日、Twitterで以下の内容を発信しました✨
・ポートフォリオ
— Gaz(ガズ) (@gazooblog) March 24, 2020
・アセットアロケーション
上記2つの違いを知ろう。
ポートフォリオは
金融商品別の分散比率。
アセットアロケーションは
資産クラス別や国別、セクター別など
ポートフォリオよりも大きいカテゴリでの分散比率を意味します。
分散比率を見るにも
複数の視点を持つと良い👍
本記事では【 アセットアロケーション 】について詳しく解説していきます。
アセットアロケーションとは
アセットアロケーション(asset allocation)とは、資産分配のこと。
allocation(アロケーション)という英語には「割り当てる」という意味があります。
アセットアロケーションを考える際には以下の軸が必要となります。
- 「資産クラス」ごとの投資比率
- 「国」ごとの投資比率
- 「セクター」ごとの投資比率
どの切り口で分散比率を見るのかは投資家それぞれ。
投資とは、分散比率が高ければ高いほど信用リスクが小さくなる傾向にあります。
同じ種類の投資が集中しすぎないようにリスクを調整するのがアセットアロケーションの本質です。
- 資産クラスとは:
ほどんどは「株式(証券)」と「債券」の資産クラス比率を意味します。それ以外にも金や原油などの先物や現金などの資産クラスを見る場合もあります。
- セクターとは:
セクターとは業種です。GICS(世界産業分類基準)では、ヘルスケアや金融など10種類のセクターに分かれます。
ポートフォリオとの違い
アセットアロケーションとよく比べられるのが「ポートフォリオ(Portfolio)」という考え方です。
前提として、ポートフォリオはもともと「紙入れ・札入れ」という意味を持つ言葉。絵や文字などの作品集、人間の能力分布などもポートフォリオという言葉で表されることがあります。
金融業界でポートフォリオという場合には、金融商品別の分散比率を意味します。
例えば以下のような金融資産を保有していることを想像してください。
銘柄名 | 保有金額 | 構成比率 |
マイクロソフト(MSFT) | 100万円 | 25% |
KDDI(9433) | 100万円 | 25% |
米国債10年利回り | 100万円 | 25% |
日本国債10年 | 100万円 | 25% |
上記のアセットアロケーションを考える際は株式と債券の投資比率が1:1で投資されていること、国別の投資比率でも1:1で投資が行われていることを意味します。
ポートフォリオを語るのであれば、マイクロソフト(MSFT)の保有比率が25%、KDDI(9433)も25%と商品別の構成比率に注目することになります。
アセットアロケーションとポートフォリオの関係は森と木の関係によく似ており、保有資産の分類を大きく見るのがアセットアロケーション。対して、資産の分散比率を細かくみるのがポートフォリオということになります。
アセットアロケーションの考え方
いきなりアセットアロケーションを考えようとしても難しいものです。
まずはご自身の金融資産がどのように割り振られているのかを把握するところから始めるのがおすすめ。
以下は金融広報中央委員会の調査による二人以上世帯の金融資産の構成比です。
金融商品 | 構成比 |
預貯金 | 42.7% |
金銭信託 | 0.4% |
生命保険 | 23.3% |
損害保険 | 3.1% |
個人年金保険 | 7.3% |
有価証券(債券) | 2.4% |
有価証券(株式) | 10.5% |
有価証券(投資信託) | 6.6% |
財形貯蓄 | 2.5% |
その他 | 0.9% |
日本人の金融資産には大きな特色は2つあります。
- 預貯金の割合が高い
- 保険を活用しすぎ
1つは預貯金の資産比率が海外に比べて高いということ。
2019年の日本銀行調査統計局によれば
— Gaz(ガズ) (@gazooblog) March 21, 2020
各国の金融資産に対する「投資比率」は以下のとおり。
米国:47%
欧州:25%
日本:16%
対して、
「貯金比率」は以下のとおり。
米国:13%
欧州:35%
日本:52%
日本人は投資しなさすぎですね💦
だから金融資産が増えないんだ。。。
以前ツイートした通りですが、米国の貯金比率は日本に比べると半分以下です。
日本人は貯金を投資に回さない分、資産運用による機会損失が大きい国となっています。
2つ目の特徴は保険に頼り過ぎているということです。
二人以上の世帯では生命保険や医療保険、学資保険などを活用する家庭が少なくありません。
もちろん必要に応じて使い分けるべきですが、多くの場合は公的保険の存在を知らずに高額な保険を支払っている場合もあるはずです。
現金比率の考え方
アセットアロケーションを考える際に大切なのが現金と金融資産の比率です。
現金比率が高いほどリスクは少なく、現金比率が低いほど投資リターンが大きくなる傾向にありますが、明確な正解というのはありません。
参考になれば幸いですが、私の場合は生活費12ヶ月分の現金を必ず確保するようにしています。
その現金さえあれば、万が一自分や家族が病気になったり、仕事を休まなくてはいけない状況になった場合でも対応できると考えるからです。
人によっては1年以下の生活費に設定する投資家もいますが、私は自分なりのロジックで1年と設定しています。
貯金必要額を私は生活費12ヶ月分と決めていますが、ジンさんは【 月給6ヶ月分 】と決めているんですね。
— Gaz(ガズ) (@gazooblog) December 30, 2019
家族が病気になったり、自分の給料が止まった時にどのくらいの期間があれば復旧できるかを考えれば、自ずと必要な貯金額を割り出すことができます。
金額ではなく、ロジックが大切✨ https://t.co/rGvrjx6uVG
この記事を見てくださっている方が現金と投資の比率を考える際の最高になれば幸いです。
理想のアセットアロケーション
アセットアロケーションは定期的に見直していくものであって、常に最適な比率を探し続けなければいけません。
そして、大まかな流れとしては「年齢に合わせて無リスク資産比率を高めていく」はず。
その理由は簡単です。
- 年齢ととにも労働収入が減る
- 使う時に株価暴落がくると困る
老後資産として投資をしているのであれば、老後資金をいざ使うときになって資産が半減されていては困ります。
つまり、年齢が高くなるにつれて現金や債券などの無リスク資産の比率を上げることにより安全に資産を担保することができるようになります。
迷ったら投資信託やETFを頼る
何度も言う通り、アセットアロケーションに正解はありません。
どうしても自分で資産比率を調整できない場合はプロに任せてしまうというのも回答の1つです。
例えば、つみたてNISAの対象銘柄にもなっている「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」という金融商品があります。
この商品は国内外の株式や債券、不動産へ均等に投資をする商品です。
株式と債券比率を常に調節してくれるので均等に投資をしたい場合はこれ1本でOKということになります。
他にも債券に特化した米国ETF「BND」「AGG」「SHY」と株式100%の投資信託と組み合わせる方法も人気です。
自分なりの投資比率を模索してみてはいかがでしょうか。
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