一目均衡表とは



一目均衡表とは

一目均衡表

一目均衡表とは、昭和初期に細田悟一氏によって発明されたテクニカル指標です。

一目でチャートの動きを分析できるという由来から「一目均衡表」と呼ばれるようになりました。


一目均衡表を英語で言うと

一目均衡表は海外サイトの場合「ichimoku」「ichimoku cloud」と表記されることが一般的です。

一目均衡表が日本生まれだからこそ、英語らしい表記は存在しません。


一目均衡表と転換線

一目均衡表構成要素

一目均衡表は「3つの線」と「1つの雲」によって構成されます。

一目均衡表の構成要素
  • 転換線
  • 基準線
  • 遅行スパン
  • 一目雲

転換線と基準線の使い方

転換線と基準線は2本セットで見るのが基本です。

既に移動平均線を勉強されている方は、2つの移動平均線として捉えると理解が早くなります。

転換線と基準線のサイン
チャートの形 サイン
基準線より転換線が上にある買い注文が優勢
基準線より転換線が下にある売り注文が優勢
転換線が基準線を下から上に追い抜く上昇トレンドの始まり
転換線が基準線を上から下に突き抜ける下降トレンドの始まり

転換線と基準線から読み取れるサインとして最もわかりやすいのは、転換線が基準線を下から上に追い抜くゴールデンクロスと、転換線が基準線を上から下に突き抜けるデッドクロスです。

一目均衡表 転換線と基準線

ゴールデンクロスは下落トレンドが終了し、上昇トレンドが始まる合図です。

一般的にはゴールデンクロスが起きてから買い注文を入れると、その後の上昇トレンドで利益が発生しやすくなります。


デッドクロスは上昇トレンドが終了して、下落トレンドが始まる合図となります。

デッドクロスの後はショート(売り)注文を入れると、下落トレンドで儲けられる可能性が高まります。


遅行スパンの使い方

遅行スパン一般的に26日前の終値が表示されます。

遅行スパンとチャートを照らし合わせることで、26日前の価格に対して、どれくらい乖離しているかというのが瞬時に判断することができます。

一目均衡表 遅行スパン

たとえば、上記のグラフ(10時前後)ではローソク足が遅行スパンのはるか上の位置にあるのがわかります。

この状態は26日前の価格よりも現在の価格が高くなっていることを表しており、「買われすぎている」ということを意味します。

その後、買われすぎた状態からローソクは遅行スパンに近づいていき、16時には26日前の価格と変わらないくらいまでになります。

遅行スパンのサイン
チャートの形 サイン
遅行スパンよりローソクが上にある買われすぎ、今後下がる可能性が高い
遅行スパンよりローソクが下にある売られすぎ、今後上がる可能性が高い

一目雲(一目均衡表の雲)の使い方

一目雲は「物体」として捉えると、チャートをわかりやすく読むことができます。

さっそく、一目雲から読み取れるサインについて説明します。

一目雲のサイン
チャートの形 サイン
ローソクが雲の上にある買い注文が優勢
ローソクが雲の下にある売り注文が優勢
雲の形が大きい雲の境界線でローソクが反発しやすい
雲の形が小さい雲の境界線でローソクが反発しにくい
ローソクが雲を突き抜けるローソクの動きが一気に加速しやすい

一目雲の位置がローソクの下にある場合は、基本的に売りが優勢となり、ちょっとした要因で価格が下がりやすくなっている状態です。

雲の下にローソクがあるときに買い注文を入れるのは、かなりリスクを要することだと認識しておきましょう。


また雲の形が大きくなればばるほど、雲の境界線で反発が起こりやすくなります。

雲の中にローソクがある場合は、雲の中で値動きが収まる可能性が高いということです。

逆に雲の外にある場合は、雲の近くでローソクが反発し、トレンドが変わる可能性が高くなっていきます。


一目均衡表の設定

一目均衡表で設定を変更できるのは、以下の集計期間のみです。

  • 転換線の集計期間
  • 基準線の集計期間
  • 遅行スパンの集計期間

一目均衡表「転換線」の設定

転換線の集計期間設定は「9(日間)」が基本です。

数分や数秒間でトレード(スキャルピング)する方など、特殊な取引ををする方以外は9日間がおすすめです。


集計期間を9日間以外で設定する場合、転換線は基準線とセットで判断するため基準線よりも短く設定することを把握しておきましょう。


一目均衡表「基準線」の設定

基準線の集計期間設定は「26(日間)」が基本です。


基準線を小さくしすぎると、ゴールデンクロスやデッドクロスが起こりやすくなり投資家として指標にだまされやすくなってしまいます。

長くしすぎると転換線とかみ合わず全く参考にならなくなってしまうため、長すぎても短すぎてもダメです。


一目均衡表「遅行スパン」の設定

遅行スパンも基準線同様に「26(日間)」がおすすめです。

人間の心理で1週間、1ヶ月間、3ヶ月間、半年間、1年間というサイクル同じことを繰り返す確率が高くなります。

ただし、期間を長く設定しすぎると信ぴょう性が低くなる傾向にあります。


一目均衡表の設定まとめ

一目均衡表設定画面

上記はGMOコインアプリ内にある一目均衡表の設定画面です。

基本的には転換線「9」、基準線「26」、スパン「26」がおすすめです。


一目均衡表の見方、使い方

一目均衡表は他のテクニカル指標と比べて情報量が多く、いくつもの視点からチャートを分析できます。

ここでは、一目均衡表の見方、使い方(応用編)として「三役好転」というシグナルを紹介していきます。


一目均衡表、三役好転とは?

三役好転とは、以下の条件を満たした状態のことを意味します。

三役好転の条件
  • 転換線が基準線を上回っている
  • 遅行スパンがローソクの上にある
  • ローソクが雲の上にある

上記にある3つの条件をすべて満たした状態が「三役好転」です。


一目均衡表、三役好転の勝率

ビットコインFX市場を見ると、2018年12月後半の長期的な下落相場で、何回かビットコイン価格が上昇する局面がありますが、そのときに「三役好転」となっている確率が高いです。


ただし、ビットコインFXでは下落トレンドが強いため、上昇トレンドは長くありません。

三役好転を利用する場合は、上昇相場の時に発揮しやすいといえます。


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ぜひ、ご参考ください。