Dappsとは
Dappsの読み方
Dapps(ダップス)は「Decentralized Applications」の略称で直訳すると分散型アプリケーションという意味です。一部ではディーアップスという方もいるようですが、短い略語となるダップスが多用されています。
Dappsの定義
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主にDappsの定義は上記にある3つとなります。特に「分散型」「非中央集権型」というワードに着目しているところがあり、一般的なアプリケーションやプログラムと違って特定の組織や管理者がいないというのがDapps最大の特徴でもあります。
現状Dappsは存在しない
2019年時点でDappsと呼ばれるプロジェクトのほとんどは中央集権的なアプリケーションで、特定の組織や開発者に意向によってシステムがアップデートされています。今後は本来の定義に当てはまるDappsが登場するかもしれませんが、現時点では暗号通貨を使っているシステムであればDappsと呼んでいることがほとんどです。
Dappsのメリット
不正やデータ改ざんできない
特定の管理者がいないということは、プラットフォームに参加するユーザ全員が管理者であり、互いの監視役を務めることになります。当然不正があれば民主主義のもと対処され、新しいルールが積み重なっていきます。
また、ブロックチェーンなどの公開台帳技術を利用することにより相手の実績が全て記録されるため、信用度を無視した行動や取引が可能となります。
運用コストが低い
Dappsを作り上げるまでは莫大な費用がかかりますが、一度稼働してしまえば参加するユーザによって価値が生み出され、自動的に生産活動を実行するため運用コストは劇的に安くなります。新しいシステムを導入するためのコストは無数の参加者が少しずつの負担で賄うクラウドファンディングのような仕組みをとることもできれば、何かの権利と引き換えに資産を投入することも可能です。とにかく、特定の管理者や組織が資金調達をして運用コストをまかなう仕組みではありません。
Dappsのデメリット
スケーラビリティの問題
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Dappsは上記のような市場で使われることが期待されており、どの市場でも膨大な取引量が発生するため、ブロックチェーンへの負担や取引速度の遅延、スケーラビリティの問題が深刻となります。スケーラビリティの問題とは取引量が増えることによって、送金コストの高騰や遅延が大きくなる問題を意味します。
これらのスケーラビリティの問題を解決するプロジェクトもすでに存在し、「loom network」は特に有名でゲーム市場から問題解決を図っています。