そもそもマイニングって何?

マイニングプールについて書く前に、マイニングとは何かということを説明させてください。


マイニングとは、簡単に言えば、仮想通貨同士の取引を見届ける(承認する)ことで、報酬がもらえる仕組みのことを意味します。


ビットコインをマイニングする人を「ビットコインマイナー」と呼びます。

世界中に点在するビットコインマイナーたちは、コンピュータに大量の計算をさせながら、ビットコイン取引の承認権の獲得を争っています。

承認権が与えられたビットコインマイナーにだけ報酬(ビットコイン)が与えられる仕組みのため、ビットコインマイナーは高いコンピュータマシンを使って計算の速さを競っています。

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ビットコインマイナーがもらえる報酬の量には限りがあります。

報酬の総量は増えない仕組みなので、ビットコインマイナーが増えれば増えるほど、一人当たりのビットコインマイナーの報酬獲得確率は少なくなる計算です。

10人で報酬獲得権利を争えば、獲得確率は10%となりますが、100人なら1%、1,000人なら0.1%というように、マイニングへの参加者が増える分だけ報酬が獲得しにくくなるのです。

この現象を解消するための対策として考えられたのが、マイニングプールになります。


マイニングプールとは

マイニングプールとは、マイニングという作業を大規模に行う集団、組織、施設のことを意味します。

マイニングを集団や組織で行うとこのようなメリットが生まれます。

マイニングプールのメリット
  • 個人よりも大きな計算力を持ったコンピュータを管理できる
  • 計算処理が早いため、報酬をもらえる確率が高い

本来、マイニングは世界中の誰でも参加することができます。

しかし、報酬を得るためには早い計算処理ができるコンピュータと、そのコンピュータを稼働し続けさせるための電気代が必要不可欠です。

これらを実現するためには「資金力」が重要となるため、マイニングは個人よりも組織の方が有利になる状況があります。

シェア率の高いマイニングプールになると、マイニング専用のコンピュータチップまで開発、導入をしており、個人で追いつけるレベルには全くない状況です。


マイニングプールのシェア率

ビットコインのマイニングプールのシェア率を見るには、「ハッシュレート分布」がおすすめです。


ハッシュレートとは

ハッシュレートとは、日本語に訳すと「採掘速度」という意味です。

マイニングマシンの計算力を測定する単位にも使われます。

たとえば、1秒間に1,000ハッシュの計算であれば「KHs/s」と表記し、100万ハッシュであれば1MHs、10億ハッシュであれば、1GHsと表記します。

ハッシュレートが高ければ高いほど、マイニングできる確率(シェア率)が向上します。


ビットコインのハッシュレート分布は、「blockchain.info」で確認することができます。

ハッシュレート分布

上記は2018年8月4日時点の、ハッシュレート分布を表したグラフです。


BTC.com

ハッシュレート分布でシェア率1位となるマイニングプールは「BTC.com」です。

BTC.comはBitmainという企業がが運営しています。

Bitmainの本拠地は中国の北京にあり、BTC.comだけでなく、世界シェア4位のAntPoolも運営しています。


Bitmainだけでなく、他のシェア率の高いマイニングプールのほとんどが中国となっているのですが、それには理由があります。

中国には、コンピュータチップを作るメーカー(企業)が集結しており、マイニングプールを運営する企業はコンピュータチップの開発事業も持っているからです。

中国は世界最高のスーパーコンピュータを作れる技術があり、アメリカや日本よりも群を抜いています。

もちろんマイニングマシン専用のコンピューターチップ(ASIC)を設計するのも得意ということになります。

さらに、中国は石炭などの資源により、電気代を安く提供できる環境があるため、より永続的に少ないコストでマイニングを実施することが可能となり、これだけのシェアが獲得できるという仕組みとなっています。


ViaBTC

4番目にシェア率の高いViaBTCもBTC.com同様に中国の企業によって運営されています。

ViaBTCの面白い特徴は、2018年になってCoinExという仮想通貨取引所事業を始めたことです。

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CETという取引所トークンがFCoinの動向と似ており、非常に話題となっています。


マイニングプールのおすすめ、選び方、投資

結論から言いますと、以下の理由からマイニングプールへの投資は全くおすすめできません。

マイニングプールへの投資をおすすめしない理由
  • 仮想通貨が暴騰しない限り、利益は出ない。
  • マイニングプールへの参加条件が厳しい
  • 他にもっと有効な投資方法がある

マイニングプールへの参加方法として、クラウドマイニングという投資方法があります。

自身のコンピュータリソースや一定額の資金を提供することで、企業にマイニングを代行させる投資方法です。

マイニングする銘柄(仮想通貨)や預ける資金額は企業のサービスによって異なりますが、どの銘柄をマイニングしたとしても通貨の価格が暴騰しない限り利益はほぼ出ないという構造になっています。

また、マイニング代行サービスは参加者が多ければ多いほど、利益を参加者全員で割るので、薄利です。

これを分かっていれば、マイニングするよりも上がると思う仮想通貨を分析して投資を行う方が賢明です。

またマイニングの弱点は、価格が上がれば、マイニング参加者も増えるので、採掘難易度が上がり、結局利益が圧縮されるという構造になっています。

つまり、莫大な資金でマイニングプールを自ら運営できるノウハウがない限り、個人でのマイニング参加は全くおすすめできません。


GMOインターネットがマイニング事業を展開

2017年よりGMOインターネットがマイニング事業を始動しています。

2018年現在ですでに黒字化し、ハッシュレートも全体の1%まできていると各メディア社が報道をしています。


マイニングサービスも、2018年8月から開始し、2年間で500万ドル+管理手数料(電気代、土地代、設備メンテナンス費)が参加費となっています。

かなり参入の壁は高そうです。