アービトラージのやり方とリスク

この記事では以下の悩みや疑問を解決していきます。

    「アービトラージをわかりやすく教えて欲しい」
    「アービトラージって禁止されてる?違法なの?」
    「アービトラージのやり方を知りたい」
    「アービトラージのリスクは?」
    「アービトラージのツールが知りたい」

もくじ(コンテンツ)










アービトラージとは

アービトラージとは金融商品の一時的な価格差を利用して、利益を得る取引を意味します。


日本語に訳せば「裁定(さいてい)取引

同一の金融商品でも取引所が違えば価格差が生じるため、価格が安い取引所で商品を購入し、割高な取引所で売る事で利益をとる取引ということになります。


取引所の価格差を利用するアービトラージ

ビットコイン価格差

上記は流通量の多い取引所のビットコイン価格を羅列した表です。


同一時刻の価格が並んでいますが、取引所によって価格差があることがわかります。

仮想通貨取引所CoinBeneとSimexのビットコイン価格差は2,716円。


仮に価格の安いSimexで1BTCを仕入れた後、即CoinBeneで1BTCを売却すれば

1BTCにつき、2,716円の収益が得られることとなります。

単純計算ですが、100BTC分の取引を行えば約27万円の利益を発生させることが可能です。


アービトラージのやり方

ここからはアービトラージのやり方について説明していきます。

アービトラージは一見簡単そうに見えて、気をつけるポイントがたくさんあります。

うっかりして損失を被ら無いように十分注意することが必要です。


送金コストを計算しないとアービトラージは成功しない

先ほど仮想通貨取引所CoinBeneとSimexの価格差が2,716円ありましたが、

2,716円がそのまま利益になるわけではありません。


それは、アービトラージを実行するには仮想通貨取引所で購入した仮想通貨(ビットコイン)を他の仮想通貨取引所に送金するためのコストが必ずかかるからです。


送金コストは取引所によって大きくことなります。

送金手数料を無料と設定する取引所もあれば、数百円程度の手数料が発生することもあります。

送金コストが高いほど、利益が削られるためできるだけ安い取引所を利用するのがアービトラージで利益を上げるコツです。


送金遅延に巻き込まれないよう送金コストを調整する

ビットコインなど人気の仮想通貨は送金が遅延することも珍しくありません。

2017年の仮想通貨人気があった時は、送金が一週間程度完了しないこともありました。


送金が完了しなければ、アービトラージは完了しません。

送金に時間がかかり、売るタイミングを逃してしまった場合は仮想通貨を売るに売れ無い状態となってしまうことにもなります。


送金に時間がかかりそうな場合は、多少高い送金コストを払って早急に送金処理が行われるように調整する必要があります。

送金が遅れているかどうかは、blockchain.comでビットコインの未確認取引量を確認すればわかります。

Blockchain.com
blockchain.com:ビットコイン取引リストの実況更新

送金料は高く設定すればするほど少ない時間で送金が完了しますが、低く設定すると送金に数日かかることがあります。

今回確認した際は1,646件でしたので、取引所が設定する送金料を高く設定しなくても数時間で送金が完了するレベルです。


取引量が多い取引所でアービトラージを利用する

アービトラージをするためには、タイミングが重要となります。

仮想通貨の場合、1秒単位で価格が変わるため取引ができずにタイミングを逃してしまうと利益が減るだけでなく、損をする可能性すらでてきます。


取引量が多い取引所では指定した価格レートでの注文が通りやすいというメリットがあります。


日本なら以下の仮想通貨取引所が取引量が多くて有名です。

  • Liquid(リキッド)
  • bitFlyer(ビットフライヤー)
  • Coincheck(コインチェック)

アービトラージを始めるなら取引所へ登録しよう

先ほど紹介したLiquidやbitFlyerと比べると取引量は少ないですが、手数料が安いのはGMOコインです。


ご自身の気に入った取引所が見つかれば、まずは取引所の口座開設を行うことからはじめましょう。

最低2つ以上の口座開設手続き完了後、指定口座に投資金を振り込んだらアービトラージを開始することができます。


アービトラージのリスク

アービトラージは「必ず儲かる」「勝率100%の投資方法」と紹介されることもありますが、

アービトラージも投資なので、ちゃんとリスクがあります


アービトラージは流動性リスクに注意

ビットコイン急落

ビットコインチャートや過去の仮想通貨の値動きを見た事があれば、

ビットコインの値動きが激しいことは明らかです。


数時間で10%程度の値動きがあることも珍しくありません。



仮想通貨を仕入れた直後、売る前に価格が急変したことで価格差がマイナスとなると、

アービトラージは損失することが確定します。


相場が改善するまで待つ方法もありますが、相場や投資は自分の思うようにはいかないため、待ちの状態に入るとさらに状況が悪くなることが多いです。

損失が確定した場合でも即売りにだすことで、損切りを選択することが賢明な判断となります。


アービトラージは下落トレンドに弱い

アービトラージは基本先に買って、あとで売る投資方法です。

そのため、相場が上昇トレンドの時は儲けやすく、下落トレンドの時は損失する可能性が高くなります。


FXの「ショート注文」や「空売り」のように先に売ってから、買い直すことができれば下落相場でも利益を発生させることができますが、

アービトラージにはその特性はないので、相場が下落している時は十分に注意する必要があります。


アービトラージは禁止されていない

アービトラージを禁止する法律があるわけではありませんが、

それぞれの取引所や証券企業によって、アービトラージを禁止することがあります。


アービトラージを禁止する理由は、以下の通りです。

  • 取引所の利益につながらない
  • 取引所が負債を抱えてしまうリスクがある

市場から乖離している価格をつける取引所がアービトラージの対象となります。

価格を高く設定している取引所は、安い取引所で仕入れた仮想通貨を大量に購入することとなり、

結果値を下げて売るしかなくなるため、その分の価格差が取引所の損失へとつながります。

逆に、価格を安くしている取引所は、たくさん購入されますが、

市場から仮想通貨を仕入れるためには、その価格よりも高い値段で仕入れることとなります。

その価格差が取引所の負債へとつながっていくため、アービトラージを嫌煙することになります。


言い換えれば、アービトラージは取引所からお金を巻き上げる行為ともなります。


アービトラージは違法ではない

アービトラージは取引所目線で見ると、かなり迷惑な行為ですが、

市場全体を考えれば、良い効果を発揮します。


アービトラージの構造上、「安い取引所には買い注文が集まり、価格の高い取引所には売り注文が集まる」という傾向にあります。

この現象が起きると、価格を安く設定している取引所は価格を上げるしかありません。

価格を高く設定している取引所は安くするしかありません。


すると、市場に流通する商品の価格差が小さくなり、価格が安定してくるという現象が起こります。

仮想通貨は価格差が大きく変動することが問題視されているため、アービトラージは価格変動のリスクを解消する対策にもなります。


アービトラージのメリット

アービトラージのメリット
  • 他の投資よりも高い確率で利益を出せる
  • テクニカルチャートなど分析にかける時間が少ない
  • 20歳以上であれば、誰でも実践可能

アービトラージは投資センスや予備知識を必要とすることはほとんどありません。

取引所間の価格と送金コストをチェックし、実行するだけで利益が発生します。

興味があれば、誰でも実行可能です。


アービトラージのデメリット

アービトラージのデメリット
  • 大きく儲けるには大きな資金で、何回も取引を繰り返す必要がある
  • 価格変動など一定のリスクを負う必要がある
  • 税金計算が面倒

アービトラージの難点は取引所ごとの価格差がそれほど大きくないということです。

利益額としては、1BTCあたり数千円レベルです。


アービトラージで大きく儲けるためには、大量の資金を投入して儲ける他ありません。


ただし、大きな資金を動かすとなると、価格変動のリスクも同時に大きくなります。

リスクが少なければリターンも少ないですが、リターンを大きく狙いにいくとリスクも大きくなる仕組みです。


アービトラージは税金計算が面倒

アービトラージで利益を得る場合、必ず発生するのが税金です。


サラリーマンや主婦、学生であってもアービトラージで利益を発生させた場合は

必要な税金計算のもと確定申告を提出し、納税する義務があります。

(ただし、他の雑所得と合わせてた年間利益が20万円以下の場合は申告は免除されます。)


確定申告も慣れればそれほど難しい作業ではありませんが、

サラリーマンや主婦など、今まで確定申告をしたことがない方にとっては、とても面倒な作業だと感じるはずです。

関連記事:仮想通貨の税金計算方法【サラリーマンや学生にも簡単】

アービトラージを簡単にする自動ツール

アービトラージを行う場合、複数の取引所の価格差をチェックするのに、

とても長い時間を費やしてしまう可能性があります。


その手間や時間を削減し効率的に価格チェックできるツールや、自動で売買するアプリケーションを提供している企業があります。


仮想通貨・ビットコインの価格比較「Cryptopippi」

Cryptopippiは日本だけでなく、世界の仮想通貨取引所の価格もサポートしており、

どの取引所のペアがどれだけ価格差があるのか、一覧で確認することが可能です。


Cryptopippiは19の取引所と43種類の通貨に対応し、最も価格差が大きい取引所を瞬時に見つけることができます。

アービトラージをするならなくてはならないツールといえます。


Cryptopippi


海外の価格比較サイト「COINIGY」

COINIGY

チャートサイトTrading View同様に独自のAPIを提供する仮想通貨ツール「COINIGY」

メールアドレスを入力するだけで会員登録が完了し、以下のような価格比較ツールを利用することができます。

もちろん有料プログラムも用意されており、利用範囲が広くなるほど課金しなければいけない仕組みです。

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