NOAHCOINは教材として勉強になると思ったので、シンガポール発で昨年ICOに成功した「TenX」と比較しながら、投資案件の判断ポイントをご紹介したいと思います。


最低限、ICO案件に投資する際に確認しなければいけないのは以下の5つです。

確認する5つのポイント
    1:公式サイトおよびホワイトペーパーのプロモーション内容
    2:ブロックチェーンに関わるシステムのソースコード
    3:信頼できるマーケティング活動
    4:論理的かつ公平なトークンの価格設定と販売方法
    5:法律や税制への対応


公式サイトおよびホワイトペーパーのプロモーション内容

TenXのホワイトペーパーを見るとウォレットの仕組みや決済フローの仕組みが15ページから25ページまで約10ページの間に図を使いながら解説がされています。一部を抜粋する下記のように説明があります。(参照元:https://www.tenx.tech/whitepaper/tenx_whitepaper_final.pdf

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記載されているのはトークン保有者と承認者が構造的にどのように作用するか、そしてどういったメリットをうけられるかという論理的な内容となっています。

通常はこれくらいのボリュームでシステムの構造と、それらによって解決できる問題などをロジカルに説明していきます。もし疑問が生まれやすい箇所などがあれば、ホワイトペーパーの他にFAQで新たに説明を加えるのが一般的です。



NOAHCOINのホワイトペーパーを見ると、エコシステムと題したテーマの中には「暗号通貨のプラットフォームを開発しました」「今後ノアコインを使って取引ができます」などほとんどシステムの詳細に対しての言及がされていません。

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画像を見ていただくとわかるのが、文字よりも画像が占める割合も大きく、前後のページも同様に昨今のICOブームの話が掲載されており、プロジェクトの詳細についての記載はほとんどありません。

他にも、公式サイトに掲載されているスマホの決済画面がイラストだったり、ホームページの対応言語が英語と日本語しかなかったり、、かなり不思議なポイントが多く存在します。

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ICO案件を判断する際に大切なのは、ホワイトペーパーに明確なロジック(数式、構造、技術、法律)の記載されているかは最低限度として必要です。

それらの根拠を元に、実現したい未来を想像できるかどうかを判断していくことが大切になります。もし、そこで想像ができないのであれば、それは投資しない事を視野に入れるべきだと思います。

ブロックチェーンに関わるシステムのソースコード

NOAHCOINはトークンセールを実施するタイミングにも関わらず公開されているコードがこれしかありません。

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信頼できるマーケティング活動

マーケティングツールとしては、多く採用されるのはTwitter、Telegram、mediumが一般的です。

Twitterのフォロワー数やTelegramの参加者数は未来の価値を決めるのに大切なバロメーターにもなりえます。

現在仮想通貨市場において時価総額の高いプロジェクトのほとんどはSNSのフォロワー数が驚異的に多い傾向にありますし、コミュニティが盛り上がっているプロジェクトほど成長が著しいのは、仮想通貨投資をする上で常識の事実になりつつあります。

TenXであれば、チームメンバー紹介とともに、Twitterアカウントとlinkedinが閲覧可能です。「linkedin」は過去の職歴等細かく掲載されているので、非常に信頼できるSNSの一つです。

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linkedinを見れば、そのチームがプロジェクトを成功するだけの技術開発ができるエンジニアとしての経験があるのか、資産家とのコネクション(政治力)があるのかという事も予想することができます。

今までビジネスの経験が少なく、エンジニアが少ないチームはプロジェクトの成功率も低くなるはずですので、投資する前には必ずチームメンバーも確認しておきましょう。



NOAHCOINの創業者は「Josef Werker」という方のようですが、公式アカウントもCEOのツイートも一切ありませんでした。。

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これは結構衝撃的ですねww SNSやブログ記事が多ければいいというわけではないですが、このようなプロモーションやmeetupが活発であるほど、プロジェクトは前進しやすい傾向にあるため、マーケティング活動の頻度やクオリティを十分に確認していく必要があります。

論理的かつ公平なトークンの価格設定と販売方法

今までの経験からですが、システムやアプリケーションのテスト(α版、β版)リリースがされた後に、トークンセールが始まります。もし何もできていない(ホワイトペーパーしかない)状態でのICOに参加するのは危険だという事を覚えておいてください。

必ずロードマップを確認し、トークンセール後どのくらいの期間を経てサービスがローンチされるのかを確認しましょう。もし、取引所への上場スケジュール等が決まっているのであれば、どこの取引所にコネクションがあるのかを十分に調べておく必要もあります。


トークンセールの前に「プレセール」を実施する事は珍しくはありません。

市場のニーズや売れ行きを把握する目的で実施されることがほとんどです。人気ICO案件の中には実施せずに、そのまま公開セールを踏み切るプロジェクトも存在します。

プレセールを実施する際は、非公開もしくは限られた大物投資家へ案内するのが一般的です。実施回数も1度のみになります。

ただし、目標金額が集まらなかった場合は2回目を行う事もありますが、それは市場ニーズがないということでもあるので、投資として参加しないという決断も考えるべき案件だということです。


プレセール終了後、公開セールが行われます。

公開セールは誰でも公平に購入する権利があります。国や場所に応じて、購入が制限される事はほどんとありえません。

公開セールには目標金額、最低購入金額、購入上限金額、トークン全体の保有割合が明示され、購入タイミングに応じてボーナスが設定されるのが一般的です。購入時期が早い人ほどお得にトークンが購入出来る仕組みになっています。

支払いはほとんどの案件がイーサリアム(ETH)かビットコインなどの主要仮想通貨です。

覚えておいて欲しいのが、プロジェクトが現金で回収する事は絶対にありえません!!(絶対というのは言い過ぎですが、本当に仮想通貨プロジェクトでドルや円で資金を調達するというのは聞いた事がなく、もし仮にあれば詐欺を疑ってほしいくらいのレベルです。)



NOAHCOINは、プレセールが3回行われる予定で、かつ2回目までが日本のみの販売です。しかも、調達金額がドルです。。

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もうわかりますよね??

Youtubeでノアコインと検索すると「私は100万円分買いました」というような動画が出てきまが、そのほとんどが購入アドレスを見せる事なく、通貨の購入を促進する動画になっています。

配信者は通貨を購入せずに犯罪に関与している可能性が高いですので、絶対に関わらないようにしましょう。

法律や税制への対応

最後に法律や税制への対応についてですが、こちらの判断はかなり難しいです。

仮想通貨の法律自体も整備されていないため、世界の市場もどのように仮想通貨やICOに対応していくのかを検討中だからです。


国の問題から言うと、中国のように極端に禁止にしてからルールを検討していく国もあれば、日本のように規制がされない国、エストニアのように積極的に仮想通貨を取り込む国など、国によって対応は様々です。


そして、どのICOや仮想通貨プロジェクトにおいても必ず立ちはだかる壁とも言えます。

たとえば、仮想通貨リップルであれば、各中央銀行との連携が必要不可欠になるので、各国政府にリップルを認めてもらわないと国際送金は完結しませんし、Augerのように賭博や保険を扱う仮想通貨はその国の賭博法などをクリアする必要があります。

これらは今後仮想通貨全体で解決していかなければいけないので、プロジェクト側の取り組みを判断するのは、今後解決が極めて難しい法律や税制にぶち当たる危険性がないかどうかを判断するのが賢明です。




    終わりに

個人的な被害を被ったわけではありませんが、仮想通貨やICOを利用した詐欺については苛立ちと強い怒りを覚えます。一人でも多くの人が詐欺や犯罪に巻き込まれないで欲しいと思っています。

ブログを読んでくださった方々が、少しでも楽しい投資ライフを送っていただく事を願っています。