Kyber Networkとは

KyberNetwork

Kyber Networkとは分散型仮想通貨取引所「DEX」の一つです。

DEXは、Zaifやビットフライヤーのような仮想通貨取引所と比べると、人の手なしに半自動で仮想通貨の交換することができる取引所。

手数料が安く、セキュリティ性能が高いことが大きな特徴です。

関連記事:分散型仮想通貨取引所「DEX」とは

DEXは仮想通貨(トークン)を預けるウォレットを使って、取引を行うので、数多くのウォレットに対応していなければいけません。

Kyber Network以外のDEXを見ても、2018年現在ではまだまだDEXがサポートされてるウォレットは少なく、実用性が低い段階です。

しかし、その中でもKyber NetworkがサポートしているウォレットはMyEtherWalletやimToken、TrustWalletなど数多くのウォレットに対応し、最近ではイーサリアムを使ったゲームとも連携をするなど、今後の活躍が非常に期待されている仮想通貨ブロジェクトと言えます。




Kyber Networkのチーム

Kyber NetworkのCEOはまだ27歳のLoi Luu(ロイ・ルー)氏です。

Loi氏は2014年にはじめて仮想通貨に触れ、シンガポール国立大学の仲間たちと共に仮想通貨について研究し、プロジェクトを立ち上げていきます。

彼の半生ととにもKyber networkのビジョンがトークンエコノミーの可能性を与えることとして公式ブログにも語られています。

KyberNetworkmission
kyber公式ブログ:Kyberと共に

Kyber Networkのアドバイザー

KyberNetwork-adviser

Kyber Networkのアドバイザーにはイーサリアムの創始者ヴィタリクも参加しています。 イーサリアムはKyber Networkをはじめとした新しい仮想通貨プロジェクト(Dapps)を作り出した根幹ブロジェクトです。

今後もPlasmaやShardingなどのイーサリアムのスケーラビリティ問題を解決する技術革新が起きる仮想通貨市場ではかかせないパートナーシップであることは間違えありません。


Kyber Networkの基本情報

Kyber Networkはイーサリアムのブロックチェーンをベースに作られたERC20トークンです。

そのため、ブロック生成間隔や合意形成アルゴリズム(Proof of work)はイーサリアムに依存します。

Kyber Networkの基本情報
分類 割合
プロジェクト名Kyber Network
通貨単位KNC
公開日2017年9月
システムPoW
発行上限2億2,600万KNC
トークン規格ERC-20
ブロック生成間隔ETHに依存
創設者Loi Luu

現在の価格と時価総額(marketcap)は以下の通りです。


coinmarketcap:Kyber Network (KNC)チャート

Kyber Networkの仕組みと特徴

ビットフライヤーなど一般的な仮想通貨取引所では、顧客が仮想通貨取引所内に作成したウォレットから日本円でビットコインを購入し、レートに応じて取引所がビットコインをウォレットに送金するという仕組みになっています。

しかし、Kyber NetworkなどのDEXでは、そもそも取引所の中にウォレットを作る必要がなく既存のウォレットを使って仮想通貨を交換することが可能です。

出会い系のマッチングアプリを想像すればわかりやすいかもしれません。

KyberNetwork仕組み

左側の女性が自分のウォレットからKyber Networkへ1ETHでBTCの買い注文を出します。

そのあと、右側の男性のようにマッチングする相手が見つかれば交換が成立し、同時にKyber Networkへの支払いとそれぞれのウォレットへの送金が完了する仕組みです。

Kyber NetworkにはビットフライヤーやZaifのようなオーダーブック(板情報)はありません。

KyberNetwork-trade

仮想通貨の交換レートは複数のデータソースから最適価格を見つけ出し決定されます。

ユーザは取引時にKyberNetwork上で表示された数量と交換レートを確認の上、取引を実行することができるため不本意は交換レートで取引が成立することはありえません。


取引所のウォレットを使わない構造をとることで、取引所は顧客資産や秘密鍵の管理をする必要がないということが大きなメリットとしてあげられます。

取引所がウォレットを持たないKyber Networkのメリットをまとめると、以下のようになります。

Kyber Networkのメリット
  • 取引所内に秘密鍵と資産が存在しないためハッキングが困難
  • 顧客が秘密鍵をオフラインで管理すればハッキングは不可能
  • ハードウォレットから直接仮想通貨を交換することができる
  • 取引所運営にかかるコストがほぼないため、低価格でサービス提供ができる

Kyber Network Wallet

Kyber Networkを使ってETHとKNCを交換したり仮想通貨同士の取引を成立させるには、あらかじめウォレットを用意する必要があります。

Kyber Networkでは、以下のウォレットさえ保有していれば取引を成立させることが可能です。

KyberNetworkwallet

ETHLendであればスマホアプリをインストールして利用することが可能ですし、MyEtherWalletならMetamaskを使ってWEB上で取引を成立させることもできます。

上記に掲載はありませんが、LedgerやTrezorを使ったハードウォレットからの取引も可能となっています。

ERC20に対応する上記のウォレットから好きなウォレットを選択できるため、ユーザニーズにマッチしやすくなっています。


Kyber Networkの取引可能トークン

Kyber Networkで取引できるトークン(仮想通貨)は、52種類(2018年9月21日時点)

KyberNetwork-tokens

OmiseGOやABT、DAIなど面白いブロジェクトが揃っているため、Binanceなどで取り扱っていない仮想通貨をトレードすることもできます。


Kyber Networkの取引手数料が安い

Kyber Networkでは、一般の仮想通貨取引所のような高い手数料を取られることはありません。

そのからくりを把握するためには、以下4つの存在を理解する必要があります。

  • ユーザ(User)
  • リザーブコントリビューター(Reserve Contributor)
  • リザーブマネージャー(Reserve Manager)
  • KyberNetworkオペレーター(KyberNetwork Operator)

KyberNetwork仕組み

KyberNetworkでは、ユーザがKyberNetworkを利用すればするほど、KyberNetworkの収益が蓄積されていく構造になっています。

「でも手数料は無料なのでユーザはKyberNetworkに対して何も支払っていないのでは?」という質問がでてくるかと思いますが、実はそうではありません。

KyberNetworkもコインチェックやビットフライヤーと同様に「スプレッド」という売値価格と販売価格の価格差を使って取引所の収益を確保しています。

コインチェックやビットフライヤーなどの「アルトコイン販売所」を利用したことがある方であれば、理解が早いかもしれません。

実際の仕入れ価格よりも高い価格で仮想通貨をユーザに販売することによって、その価格差(スプレッド)が利益となる仕組みです。


リザーブコントリビューター(Reserve Contributor)とは、英語のcontributionに由来する言葉で「寄付(きふ)者」という意味になります。

リザーブコントリビューターはKyberNetworkへETHやKNCなどの仮想通貨資金を貸し付ける存在。

貸し付けている期間中リザーブコントリビューターはスプレッドで設定された利率に応じて、収益の一部を報酬として受け取ることができます。

不動産経営のようにマンション購入後住人から賃貸を受け取る感覚に似ていますが、多額の仮想通貨資産をロックする代わりに毎回ちょっとした利率の報酬を受けることができるという資産運用方法です。

長期的に考えれば、大きなリターンが見込めます。


リザーブマネージャー(Reserve Manager)は、以下2つの役割を持っています。

  • 交換レートの提示
  • トークンのリバランス

交換レートの提示はユーザの需要に合わせて、適正なレートを提示することです。

リザーブマネージャーはユーザ同様にKyberNetworkネットワーク内に複数存在するため、ユーザにとって不利なレートを提示してしまうと取引が成立しないため、自ずと適切なレートに近づくように設定されます。

トークンのリバランスとは、取引量の多いペアとそうではないペアの量を確認し、需要の多いトークンを供給したりすることです。

この2つをマネジメントすることによってより多くの収益をリザーブマネージャーが獲得することができます。

また、リザーブマネージャーとリザーブコントリビューターは同一主体であることがほとんどとされています。


KyberNetworkオペレーター(Kyber Network Operator)はネットワーク全体管理をする役割であり、KyberNetwork運営側が管轄しています。

役割としては以下の2つです。

  • トークンの上場と撤退
  • リザーブマネージャーの追加と除外

トークンの上場条件やリザーブマネージャーの除外条件などについては、これから審議されていくところでもあり、実験段階の現在においても様々な議論が検討されています。

オペレーターを運営から切り離して外部機関に委託する案やリザーブマネージャなどプラットフォーム参加者によって決議される案などが浮上しています。


Kyber Networkの使い方

Kyber Networkを利用するのはそんなに難しいことではありません。

手順を見てみると、5通りの作業をするだけで仮想通貨の交換ができてしまいます。

Kyber Network使い方手順
  • 手順1:Kyber Swapへアクセスし、Acceptをクリック
  • 手順2:metamaskやKeystoreなどの条件を選択
  • 手順3:Swap画面右上のTransferをクリックして高度な設定を確認
  • 手順4:Swap画面に戻り、支払うトークンと受け取りたいトークンを選択
  • 手順5:Swapボタンを押してレートを確認し、問題なければConfirmをクリック

metamaskとハードウォレットがおすすめ

手順2で利用するウォレットを選択する画面が表示されます。

KyberNetworkwallet選択

この際「JSON」と「PRIVETE KEY」を選択すると重要な個人情報をWEBサイトに貼り付けるという行為が発生生ます。

以前、MyEtherWalletのDNSが書き換えれ不正に資産が盗まれた事件を考慮すれば、あまりおすすめできる方法ではありません。

つまり、Kyber Networkを利用する際は「metamask」もしくはTrezorやLedgerなどのハードウォレットを選択する方がセキュリティが高く、おすすめできる方法となります。


Kyber Networkの将来性

KyberNetworkチャート

Kyber Networkはビットコインやイーサリアムなどの主要仮想通貨同様に2018年は下落トレンドとなっています。

価格は下がっていますが技術的な進歩は進んでおり、今後のインフラとしての価値は着実に進んでいる状況と分析できるはずです。


DAppsゲーム「Etheremon」と連携

38,000種類のモンスターと30万回以上のバトルが行われているイーサリアムのDAppsゲーム「イーサエモン(Etheremon)」

ブラットフォーム内でレアモンスターを購入するにはETH(イーサリアム)とEMONT決済しか受け付けない仕様となっており、プレイする前にイーサリアムを用意しておく必要があります。

これの仕様がKyber Networkの統合により、Kyber Networkで交換できるトークン(OMGやDAIなど)でETHと交換することなく、直接モンスターを購入したり決済として利用することが可能となりました。

kyber公式ブログ:イーサエモンは、Kyberのオンチェーン流動性プロトコルを通し、ERC20トークンでの決済を受け付けます。

Kyber Networkのロードマップ

2018年第1四半期
  • メインネット立ち上げ

2018年第2四半期
  • オンチェーン流動性ブロトコル発表
  • ERC20-ERC20変換をサポート

2018年第3四半期
  • Gormosの技術詳細をリリース
  • 開発者向けAPIをリリース

2018年第4四半期
  • クロスチェーンをサポート
  • リザーブの解放

2019年前半
  • 高度な金融商品をサポート

2019年第2四半期
  • Gormos testnetを起動

Kyber Networkトークン(KNC)の購入方法

KyberNetworkトークン(KNC)は中国の大手仮想通貨取引所である「BINANCE」「Huobi」「OKEx」で取引されていますが、ETHを持っている方であればKyber Networkを使って取引する事をおすすめします。

仮想通貨資産を一切持っていない方は、一度日本の仮想通貨取引所を経由して購入する必要があります。

日本の取引所であれば、ビットフライヤーがおすすめです。


bitFlyer公式HPはこちら




私がおすすめするKNCの購入手順は以下のとおりです。

KyberNetworkトークン(KNC)の購入方法
    手順2:bitFlyerでETHを購入
    手順3:MyEtherWalletに登録
    手順4:bitFlyerで購入したETHをMyEtherWalletへ送金
    手順5:Kyber NetworkでETHとKNCを交換(スワップ)