セルフゴックス(Self-GOX)とは

セルフゴックス(Self-GOX)とは、自らの不手際で仮想通貨資産を消滅させる自滅行為です。

2011年6月19日に発生したマウントゴックス事件をきっかけに、仮想通貨投資に関わる人たちの中では資金消失のことを「ゴックス」と言われるようになりました。

取り扱いが難しい仮想通貨は、ハッキングや詐欺とは別に自分自身で仮想通貨資金を消失することもしばしば発生しており、自らの不手際で仮想通貨資産を消滅させることを「セルフゴックス」と言われています。


セルフゴックスには様々な種類があります。この記事ではその事例と対応策について説明していきます。

これから仮想通貨を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。


スマホや携帯の機種変更で起きるセルフゴックス

仮想通貨初心者のほとんどは、仮想通貨を取引所にそのまま保管している人が多いと思います。

先に説明すると仮想通貨を保管する場所(ウォレット)は、ハードウォレットがおすすめです。その理由を説明していきます。


仮想通貨取引所では、取引や資金を移動させる際にニ段階認証用のパスワードを必要とします。このパスワードはニ段階認証アプリをインストールしたデバイス(スマホ)でしか発行することはできません。

つまり、ニ段階認証アプリをインストールしたスマホを紛失、破損(水没)、機種変更など通信ができなくなると取引所のログインはおろか、仮想通貨の売買ができなくなります。

取引所のウォレットは秘密鍵を取引所が管理しているので取引所がハッキング等で秘密鍵が盗まれていなければ、取引所への身分証明等を正当に交渉する事で救済することは可能です。

しかし、スマホウォレットの場合はスマホ内に秘密鍵が入っているので、そのスマホが破損するとTHE ENDです。取り出すことは秘密鍵のバックアップがなければ絶対にできないので、資金救出をあきらめるしかありません。

二段階認証の対策は以下の記事でもまとめています。

関連記事:ニ段階認証の役割と万が一の対処方法も解説

スマホでセルフゴックスしないための対策
  • 取引所のウォレットに大金を保管しない
  • 仮想通貨資産保管はハードウォレットが一番安全
  • ニ段階認証のバックアップを取っておく

送金アドレスミスで起きるセフルゴックス

仮想通貨はウォレットの特性を把握していないと仮想通貨を取り戻す事が出来ない状態に陥ってしまう事があります。

たとえば、ビットコインウォレットにイーサリアムを保管することはできません。逆も然りです。万が一、イーサリアムのウォレットアドレスにビットコインを送ってしまうとビットコインはGOX(消失)してしまいます。

よくあるのはICOに参加する際に、ICOトークンを受け取るためのアドレスに取引所のアドレスを入力してしまうことです。

基本取引所では、新しいトークンの規格に対応したウォレットにはなっていないことが多いため、取引所のアドレスで新しいトークンを受け取ろうとすると、新しいトークンはゴックス(消失)します。

ウォレット種別はあっていたとしても、送金アドレスを間違えて送ってしまっても同じ状態となります。イーサリアムのERC223という規格のトークンではアドレスが存在しない場合は送信する事ができないよう設計されていますが、ほとんどの仮想通貨はこのような機能を実装していません。

つまり、たくさん文字列がならんだアドレスを1つ間違えるだけで送金しようとした資産が消えてなくなるという事態になってしまうということです。

送金ミスでセルフゴックスしないための対策
  • 送金は登録したアドレスにしか送らない
  • 新しいアドレスに送金するときは、まずは少額でテストした後に送金する

秘密鍵で起きるセフルゴックス

秘密鍵を紛失した場合に起こる王道のセルフゴックスです。おそらく秘密鍵の紛失が最も発生確率の高いセフルゴックス事件となるのではないかと思います。

秘密鍵を自分で管理するPCやスマホウォレット、WEBウォレットを使っている場合は、自分で秘密鍵を保管しなくてはいけません。通常は、紙に印刷したり、USBメモリの中にファイルで保管したりするなどオフラインで管理するのが一般的です。

印刷した秘密鍵を失くした、水没や色あせ等で印刷が見えなくなったなど、様々なケースが考えられますが、対策は至ってシンプルです。

秘密鍵紛失でセルフゴックスしないための対策
  • 秘密鍵のバックアップを複数とっておく