FUDとは、「Fear Uncertainty Doubt」の3つの単語の略称です。

    Fear = 恐怖、不安、心配
    Uncertainty = 不確実、不安定、半信半疑
    Doubt = 疑う、疑惑を抱く、ダウト

それぞれの英単語の意味は上記の通りですが、FUDとは、自分以外の市場参加者に対して不利益な情報拡散を促進し、自らが利益を得るためのアンチマーケティングのひとつです。

アンチマーケティングとは

YoutubeやTwitterなどを使って相手の主張を覆したり、論破する事が一部で話題となったりします。

正しい主張をしている方々の意見を利用し、自らの逆説的な主張で話題を取りに行く手法はよく使われるアンチマーケティング手法のひとつとなります。


仮想通貨や株式市場などの投資の世界でも1つの事件をきっかけに、間違った情報が拡散したり、正しくない主張が横行する事態は頻発しています。

仮想通貨は新しいテクノロジーを集合させたキラーコンテンツにもかかわらず、未発達な部分を多く取り上げられ、「仮想通貨」という単語を聞くだけで、損をする、騙されるなどの印象が蔓延してる理由にもなっています。

これから過去に起こった事例を紹介していきます。


コインチェックNEM不正送金事件をきっかけにした仮想通貨への恐怖

580億円相当のNEMが流出した事件の真相は以下の通りと考えられています。

  • 四六時中コインチェック社を含めた大手仮想通貨取引所を何度もハッキングするハッカーが世界中に存在している
  • コインチェック社がNEMを常時ホットウォレットに保管していた

他にもマルチシグの未対応、サーバー監視時間の問題など様々ありますが、根本的な原因は上記の通りだと考えられます。


コインチェック社の記者会見でも明らかなように、記者さん自体が仮想通貨の知識がない(もしくは、正しく情報伝えるよりもアクセス数や話題を取りに行く目的が優先される)ため、仮想通貨やブロックチェーンについて知識がない方々に正しい情報が伝わることは難しい状況でした。

NEMのブロックチェーンは、資金移動を完全に監視することが可能です。

ほとんど報道されていませんが、2018年3月20日にNEMの公式ブログにてNEM財団が日本政府に有力情報を提供している事が記載されています。

Coincheck Hack Update: Removal of Mosaic Tagging System(モザイクタギングシステムの削除)

3月18日から、NEM.io財団はCoincheckの盗難からのXEMの動きを監視するために配置された追跡モザイクを無効にしました。

この努力は盗難されたXEMを清算するハッカーの能力を削減するのに効果的であり、法執行機関に実行可能な情報を提供しました。

この調査の慎重な性質のため、詳細を公開する予定はありません。

引用元:NEM公式ブログ


上記のような情報は不正送金発生時から送金の追跡情報が上がっているにもかかわらず、報道される内容は話題性の高いものばかりで人気芸能人のNEM消失記事や「ブロックチェーンは欠陥だらけで仮想通貨は危ない」「匿名系の仮想通貨は廃止したほうがいい」といった仮想通貨市場にとってマイナスな情報が拡散されていったわけです。

その結果、仮想通貨市場全体が大きく下落し、ビットコインにおいては約30%も下落することとなりました。

2018/1/26以降BTC相場

市場が30%変化するということは資産に対して30%の利益を上げる事ができるということでもあります。投資金額1億円なら3,000万円儲かる事ができますし、10億円なら3億円の利益をこのコインチェックの事件で創出できたことになります。

当然このような相場ですから通貨流通量は普段よりも大きく跳ね上がっていました。事件に便乗し、アンチマーケティングを行うことによって莫大な利益を得る事ができる事を証明しています。

これを防ぐには投資家全員が正しい知識をつける以外ないのですが、なかなか難しいことでもあります。