1月12日、手数料と遅延が原因で、北米ビットコイン・カンファレンスはビットコインでのチケット代の支払い受け付けを停止したとのニュースがありました。


ビットフライヤーやコインチェックも昨年、手数料の引き上げを実施しています。



ビットコインの送金が遅延し、さらに手数料も上がる原因は、ビットコインを使う人が急激に増えたからという事です。

ビットコインの取引は手数料を高く設定すると優先して処理されるようブログラミングされているため、取引所は送金時間をあげるために手数料を高く設定しているという事です。

テクノロジーの発展スピードよりもブロックチェーン技術の可能性に気づいた人が多く、仮想通貨の需要が爆発的に伸びて、供給が追いついていないんです。

ライトニングネットワークで仮想通貨の送金を高速化

では、いつになったらこの混雑状況が改善され、供給が十分な状態になるのか。それは、テクノロジーの進化を待つほかありません。

セグウィットなど取引量を増やすアイディアがいくつかある中で、今回は「ライトニングネットワーク」という技術をご紹介します。

ライトニングネットワークとは

基軸のブロックチェーンとは別のブロックチェーン(=オフチェーン)を使って仮想通貨の取引を行うシステムです。

通常アカウントAからアカウントDに仮想通貨を送る際は、ブロックチェーンに取引記録を残すマイニングという計算作業が必要になります。

しかし、ライトニングネットワークは、マイニングの代わりにオフチェーンを使って計算するので、以下のようなメリットがあると言われています。

ライトニングネットワークのメリット
    メリット1:ミリ秒単位で何千のトランザクションが可能
    メリット2:採掘コストは、チャネル作成時と、チャネルクローズ時のみ
    メリット3:1satoshi単位(0.0001円)といった、超少額支払いが可能

さらに、ライトニングネットワークによる支払いデモ動画では、ビットコイン決済が一瞬で完了します。すごい。

しかし、ライトニングネットワークをビットコインに導入させるためには、技術的に超えなければいけない壁がたくさんあるとのこと。

日々、テクノロジーは進化していると思われますが、ブロックチェーンがより便利になるには、交通機関や携帯電話の進歩同様に、たくさんの時間がかかるようです。

ライトニングネットワークのβ版が稼働開始

去年末にビットコインの投機的な需要が急速に上昇し、送金遅延や手数料高騰を起こしていたビットコインの問題の解決手段として有力視されているオフチェーン技術のライトニングネットワークが、ついにβ版の稼働を開始しました。

発表内容は開発者向けとなりますが、Lightning Labsからの発表内容の詳細は以下のリンクから確認が可能となります。

lnd 0.4-beta

https://github.com/lightningnetwork/lnd/releases/tag/v0.4-beta

今回のアップデートはSegwitアドレスのみとなり、損失したデータを復帰させるプログラムなどが採用され、「対故障性」にすぐれていると言われています。しかし、まだテスト版なので、送金は少額で行うよう推奨されています。


Lightning Labsは、β版の発表と同時にJack Dorsey氏(TwitterのCEO)、Jacqueline Reses氏(Square Capital役員)、Charlie Lee氏(LitecoinのCEO)、David Sacks氏(PayPal元COO)などから総額250万ドルの出資を受けたことも発表しました。

彼らはビットコインをはじめとした仮想通貨には他にも積極的に投資をしている人物です。

オフチェーン技術はライトニングネットワーク以外でも、いくつか有力視されているプロジェクトはありますが、その中でライトニングネットワークを出資先に選んだという事は、Lightning Labsの将来性がかなり明るいのかもしれません。


ライトニングネットワークの技術が完全に完成すれば、送金手数料は一桁以上安くなり、テキストメッセージを送る程度の時間で送金が可能になると言われていますので、今後も非常に楽しみです!