一般NISAと積立NISAどっちが得?

2018年より新しく金融庁が発表した「積立NISA」

積立NISAは前からある「NISA」と併用することができないため、どちらを選んでいいのか迷ってしまうのも無理はありません。

この記事では一般NISAと積立NISAどっちを選ぶべきかという問題を解決していきます。

もくじ(コンテンツ)








NISAと積立NISAどっちがおすすめ?

結論から言うと、ほとんどの方は積立NISAがおすすめです。

一般NISAは投資経験が豊富で、投資を専門に時間が使える方以外の方にはおすすめできません。

では、何故ほとんどの方に積立NISAがおすすめなのかを説明していきます。


NISAって何?

NISAとは少額非課税投資制度のこと

NISAは非課税

NISAを使って投資をすると、本来支払うべき税金が免除されます。

株式投資で年間100万円の利益を出した場合には約20万円の税金を翌年に支払う義務が発生しますが、NISAを使った場合はその20万円の支払い義務が発生しないということです。

この仕組みは3種類すべてのNISAに対応しています。


NISAは一人1口座まで

NISAには3種類のNISAが存在します。ジュニアNISAや積立NISAとNISAを区別するために2014年1月から開始されたNISAを「一般NISA」と呼ぶことがあります。

  • NISA(2014年1月から開始)
  • ジュニアNISA(2016年1月から開始)
  • 積立NISA(2018年1月から開始)

NISA口座を持つためにはNISA口座を開設する金融機関にマイナンバーを提出する必要があり、複数持つことはできない仕組みになっています。

1つしかNISA口座を持つことができないからこそ、どのNISAを使うべきか悩む人が増えています。


積立NISAとNISAの違い

NISA比較表
項目 一般NISA 積立NISA
対象年齢20歳以上20歳以上
非課税投資期間5年間20年間
年間非課税投資枠120万円40万円
累積非課税投資額600万円800万円
投資対象商品投資信託、株式等条件を満たした投資信託のみ
投資方法制限なし継続的な買付のみ
金融機関の変更各年変更可能各年変更可能

ジュニアNISAは年齢が20歳以下の子供を持つ方が対象となるため、今回は比較対象から除外します。


積立NISAはNISAの4倍期間が長い

積立NISAが非課税で投資できる期間は20年間。

一般NISAの非課税投資期間(5年間)と比べると4倍もの差があります。

積立NISAの非課税期間が長く設定されている理由は、「長期投資」を目的としているからです。


長期投資は損失(リスク)を少額で抑えることが簡単というメリットがあります。

長期投資とは反対に短期トレードでは資産増減のスピードが早くなるため、ハイリスクハイリターンとなる傾向にあります。

投資経験が少ない方にとって、リスクを抑えることは利益を増やすことよりも大切です。

決してハイリスクハイリターンを狙わずに、確実に利益を積み上げていくことを優先させることがおすすめします。


積立NISAは年間非課税投資枠が少ない

年間非課税投資枠とは、1年間で投資できる金額のこと。

積立NISAでは年間非課税投資枠が40万円なのに対して、一般NISAでは120万円に設定されています。

積立NISAの年間非課税投資枠が少ないのは、一般NISAよりも先ほど説明した「非課税投資期間」が20年間と長く設定されているからです。


一般NISAは年間120万円の投資を5年間継続できるため、合計600万円の投資までは非課税となります。

対して、積立NISAでは年間40万円の投資を20年間継続できるため、合計800万円のまでの投資が非課税となる仕組みです。

積立NISAは年間投資枠が少ないものの、合計投資金額の上限が大きいのは積立NISAということになります。


積立NISAの投資先は投資信託のみ

一般NISAでは国内外の個別株やFXなどあらゆる金融商品に投資することが可能ですが、

積立NISAでは金融庁の認可にある投資ファンド(投資信託)にしか投資をすることができません。


投資信託とは、「投資専門家を信じて、投資を託す」金融商品です。

投資信託の仕組み

上記の図のように金融のスペシャリストが世の中にある株式や不動産などの金融商品から優良な銘柄だけを1つにまとめた金融商品が投資信託です。


投資信託は1つの銘柄に少ない金額を投資するだけで分散投資と同じ効果を得ることができます。

分散投資の効果とは、多数の銘柄に投資することによって資産価値が下がりにくいというものです。

他の金融商品に比べて低リスクで運用できるのが投資信託のメリットであり、積立NISAと組み合わせて使うことによって売却益や配当金を非課税で受け取ることができるようになります。


積立NISAをおすすめする理由

投資は少額が基本

成功している投資家ほど、小さな失敗を繰り返しているもの。

逆に投資で成功していない人の共通点は大きく失敗していることです。

退職金やボーナスなどを大きなお金を投資に利用してしまうと、2度と投資ができない資産状態に陥ってしまいます。


投資は経験値も必要なマネーゲームなので、失敗の経験値を生かして成功ロジックを構築していく必要があります。

はじめから身に余る資産を投資に費やしてしまうと、投資資金だけでなく生活資金までも脅かしてしまい、2度と投資の世界に戻って来れません。


積立NISAでは月3.3万円を超える投資は非課税対象とならないため、実際は3.3万円以下の少額投資に抑えることができます。

一般NISAで必要な年間120万円の投資は日本人の平均年収400万円を想定した場合には、投資に回す費用の割合が多すぎです。

年間40万円の出費で抑えられる積立NISAであれば、年収400万円の会社員でも無理なく投資を始めることが可能ということがわかります。


値動きに時間を費やさない

積立NISAは初めに投資信託の購入設定をした後は、ほとんどやることがありません。

テクニカル分析も必要なければ、取引も毎月自動で行ってくれるからです。


やることといえば、週に数回チャートを見て進捗状況を確かめるくらい。


他の投資ではチャートと日々にらめっこしながらテクニカル分析を必死で繰り返し、銘柄に関連する情報を絶えず収集し続けなければいけないため、投資に膨大な時間がかかってしまいます。

しかし、積立NISAでは値動きを確認する時間は1週間でも数分あるかないかくらいです。

それくらい他のことに気を取られていても安心して運用ができる投資となっています。


預金より投資がおすすめ

銀行預金金利が0.001%と言われる時代で、投資信託の利回りは±10%程度です。

仮に利回り2〜4%で20年間積立NISAを運用した場合の評価額(積立額+利益額)を想定すると以下のようになります。

積立NISA利益額想定
積立金額/月 利回り2% 利回り3% 利回り4%
千円294,797円328,302円366,775円
5千円1,473,984円1,641,510円1,833,873円
1万円2,947,968円3,283,020円3,667,746円
2万円5,895,937円6,566,040円7,335,493円
3万円8,843,905円9,849,060円11,003,239円

銀行預金で毎月1万円ずつ貯金した場合は20年間で97円しか増やすことができません。

しかし積立NISAなら毎月たった1万円の投資でも20年後には約300万円の資産を作れる可能性があり、3万円なら1,000万円以上の資産形成も見えてきます。

積立NISAは投資なので必ず儲かるというわけではありませんが、銀行預金では絶対に届かないであろう資産を作れる可能性があることはたしかです。


積立NISAのデメリット

積立NISAは短期的な利益回収がしづらい

積立NISAの投資対象となる金融商品(投資信託)は、株式やFXなどの投資と比べると短期的に利益を稼ぐことはできません。


最低でも5年、10年のスパンで利益が出るか出ないかを見極めていく必要があります。

短期的に利用する予定のあるお金を積立NISAに回してしまうと、損失が出ている状態で解約する可能性も高くなります。


積立NISAは「少額投資」「長期運用」が基本の金融消費だと把握すべきです。

どうしても短期的に利益を回収したい、大きな金額を運用したいという方は一般NISAがおすすめです。


積立NISAでは株主優待が受けられない

株主優待を発行する企業の株が投資信託の保有銘柄に加えられていたとしても、株主優待の受取手は投資信託になってしまうため、積立NISA口座所有者が株主優待を受け取ることはできません。


ただし、投資信託が分配金を発行する場合は分配金を受け取ることができます。

積立NISAの場合、分配金は非課税なので税金を払う必要はありません。投資以外の目的に全額使うことも可能です。


積立NISAは特定の株式銘柄に投資することができない

Uber(ウーバー)やAirbnb(エア・ビー・エヌ・ビー)などの将来有望な企業に投資できる場合、積立NISAを使って投資することはできません。

積立NISAで投資できるのは投資信託のみとなるので、特定の株式銘柄だけを購入することができないからです。


どうしても特定の銘柄だけを購入したい場合は一般NISA口座への変更手続きをするか、NISA以外の口座を使って購入する必要があります。

ただし、特定銘柄への投資は積立NISAよりもハイリスク・ハリリターンであるということを忘れてはいけません。


積立NISAに向いている人

忙しい会社員は積立NISAに向いている

積立NISAというのは、基本ほったらかしながら投資する方法です。

毎日チャートを確認したり、テクニカル指標などを分析する必要はありません。(むしろ、しない方がいいです。)


投資には興味があるけど、勉強する時間がなくて始められないという方にはモッテコイの投資方法なのです。

毎日仕事で忙しい会社員や子育てや家事などの激務に追われている主婦でも、一旦始めさえすれば後はほったらかして5年、10年放置でOKです。

負担のない金額を投資することによって、5年後、10年後には大きな資産を作れる可能性が広がります。


人生においてマイホームや結婚式など大きなお金を必要とする機会があるはずですが、その時の足しになるかもしれません。


始める時期が早ければ早いほど、有利なので興味のある方は今から進めてみてください。


無駄遣いが多い方も積立NISAは向いている

無駄遣いが多く、なかなか貯金が貯まらないという方も積立NISAが向いています。

ファッションや趣味など好きなことがあれば、どうしてもたくさんお金を使ってしまい、後から考えると出費を抑えておけばよかったと後悔する人はすぐに積立NISA投資を始めるべきです。


積立NISAへの投資は給料から自動天引きがおすすめです。

先に必要な資金を投資してしまうことで、残りの金額でやりくりする思考が生まれるからです。


毎月千円や1万円など負担のない金額から始めることで、将来の資産形成を加速させることができます。

先ほど紹介したように千円でも20年後には30万円程度の資産を形成できる可能性は高いです。

ぜひ、以下のページを参考に「積立NISA」にチャレンジしてみてください。

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