仮想通貨市場は常に大きな価格変動が起きています。

大幅な下落が起きるたびに以下のようなツイートやブログ記事が取り上げられ、さらに下落相場を生んでいます。

    「仮想通貨は完全に死んだ、これからもう上がることはない。」
    「仮想通貨はもう終わった。」
    「仮想通貨市場はバブル。」
    「仮想通貨が暴落したので、持っている通貨を売り払った。」

もし、仮想通貨が終わったというなら、「私は仮想通貨に対して何も知りません」と言っているのと同じです。

「仮想通貨はこれからの技術で、全く終わってなんかない。」ということを本記事でお伝えできれば考えています。


3つの観点から仮想通貨市場を見てみよう

本記事では仮想通貨の状況を以下の3点にスポットをあてて解説していきます。

  • お金の歴史
  • 数字(統計データ)
  • 仮想通貨関連の技術

お金の歴史を振り返ろう

仮想通貨の歴史は2009年にナカモト・サトシが提案したビットコインの原論文からはじまります。

仮想通貨の歴史を人間に例えると、2018年ではまだ9歳(小学校3年生)です。

仮想通貨に対して、法定通貨は2〜300年の歴史があり、人間に例えるなら老人(仙人)の域に達していると言えます。当然、様々な経験を積んで、安全に運用できるお金(通貨)となっているわけです。

ここでお伝えしたいのは、法定通貨の歴史を遡(さかのぼ)ることで、仮想通貨の歴史を予測してほしいということです。

法定通貨の歴史を振り返れば、仮想通貨がどのような状態なのか想像することができます。


法定通貨の歴史は1844年から始まります。

2017年以降仮想通貨の種類が1,500以上に増える時代ですが、お金(法定通貨)の歴史を辿れば同様のことが起きていることがわかります。

アメリカドルや日本円など、各国の中央銀行が発行する銀行券(法定通貨)の歴史は1694年に設立されたイングランド銀行から始まります。

1,700年代は各銀行が勝手に銀行券を発行していたため、数え切れないほどの手形などが存在していた時代です。(それは、まさに2017年以降の仮想通貨市場と同じ状態と言えます。

イングランド銀行は、アメリカなどから採掘される金や銀を担保に銀行券を発行を開始し、1844年には銀行券をピール銀行条例によって銀行券を独占し、世界初の中央銀行が誕生しました。


世界恐慌、世界大戦などの危機が何度も発生

中央銀行から銀行券が発行されてから第二次世界対戦が終了するまで、通貨の価値が暴落する「通貨危機」が何度も繰り返されます。

原因は世界大戦による各国の軍事資金調達や変動相場制と金本位制の摩擦、ブロック経済問題など、様々です。

アメリカでも、ベトナム戦争よる財政支出とインフレにより、ドル価格が暴落したときもあります。

1900年代にもニクソンショック(1971年)、ボンド危機(1992年)、ペソ暴落(1994年)など何度も世界中で通貨危機が発生しました。


仮想通貨はまだ法整備もされていない状態

仮想通貨の歴史を振り返ると、2017年は中国がICOと仮想通貨取引の全面禁止によるチャイナショックが発生し、アメリカではICOプロジェクトとSECの摩擦、リップルの裁判などが起きています。

しかし、法定通貨の歴史と比較してみると、これらの事件は新しい通貨が生まれる上で、暴落を繰り返す事はごくごく自然なことがわかります。

法定通貨の歴史と重ねるならば、仮想痛はまだ「金本位制」や「変動相場制」などのルールができる前の段階です。

今後はG20(先進国首脳会議)などを中心に、仮想通貨を安全に運用するためのルールや規制が構築され、税制や規制緩和等も生まれてくるはずです。

そのようなルールが作られて、環境が整備された時点で、やっと仮想通貨がスタートする時期がくるはずです。


数字(統計データ)を確認しよう

仮想通貨市場でビットコインやアルトコインの利用人数や利用量がどのように推移しているのかを把握した上で、「仮想通貨は終わっている」と指摘する人は少ないはずです。

「仮想通貨はバブルだ」とか「仮想通貨は死んだ」と言ってる人の大半は、ビットコインの相場(チャート)だけをみて判断しているのだと思います。

ビットコインは相場以外にも利用状況を数字で確認することができ、その傾向と対策を分析することが可能です。


ビットコインウォレットの推移

ビットコイン(仮想通貨)を格納するためのお財布である「ウォレット」がどの程度の進捗で増えているかを確認できるサイトがあります。

それが、「blockchain.com」です。

外部リンク:Blockchain Wallet Users

上記のサイトにアクセスすると2012年1月から現在までのウォレット数の推移を確認することができます。

ウォレット推移

見たいただくとわかる通り、1度も落ちる事はなく、むしろ増加率が伸びていることがわかります。

ビットコインウォレット数が上昇し、ビットコインを利用する人が日々これほど増えているにもかかわらず、「ビットコインは終わった」と言える理由はどこにあるのか理解不能です。


ビットコインコアノードの推移

ビットコイン・コアノードとは、ビットコインのマイニングをするシステムをインストールしているコンピュータ端末のことを意味します。

コアノードをインストールすることによって、マイニングに参加したり、ビットコインの取引を監視することができます。 そして、コアノードの推移は以下のサイトで確認することが可能です。

外部リンク:Bitcoin Core Nodes

直近のデータをみると1万件に達した後、9000あたりまで下降していますが、実際には20万件のノードを抱えるコニュニティも存在しているので、おそらく計測に問題がでている可能性があります。

ビットコインコアノードの推移以外にも、ハッシュレート(採掘難易度)やライトニングネットワークなどの状況を見ることとで、ビットコイン経済が確実に広がっているのことが確認できます。

以下の記事にもまとめていますので、ぜひご覧ください。

関連記事:ビットコインの状況を数字で見てみよう。

仮想通貨関連の技術を把握しよう

仮想通貨関連の技術はブロックチェーンに始まり、スマートコントラクトや秘密暗号鍵などたくさん存在しますし、今もなお新しい技術が生まれています。

仮想通貨関連技術で期待されていることを1つ紹介します。


仮想通貨技術で大幅なコストカットができる

それは、仮想通貨関連の技術を既存のビジネスに利用することで、9割以上の間接コストを削減できると言われていることです。

例えるなら1回1,000円のサービスが、仮想通貨を導入することによって1回100円で受けられうようになるということです。

しかも、サービスクオリティは変わらない(もしくは過去以上にクオリティが高い状態)かつ、サービス提供する企業の利益分も圧迫されることなく、提供金額だけが安くなるということが仮想通貨によって起ころうとしています。

AIやロボット技術のような革命が、仮想通貨でも起こせる未来はほぼ間違えなくくると考えらえています。

もし、同じクオリティのサービスで値段の違いがあるなら、人は必ずやすい方を選択するばずです。それは、つまり仮想通貨関連技術が組み込まれた方のサービスを利用する時代にシフトしていくということでもあります。


仮想通貨関連技術を詳しく調べてみよう

本記事で仮想通貨の技術を紹介すると、かなり長い記事になってしまい本筋からズレてしまうため、詳しく説明できないことをご了承ください。

また、ブロックチェーンなどの技術を初めて理解しようとするには、かなり難易度が高いはずです。

はじめは仮想通貨関連の単語から覚えていき、慣れてきたところで原文やプロジェクトのホワイトペーパーを読むことをお勧めします。

当ブログでも仮想通貨用語集を用意してしますので、良ければ参考にしてみてください。

関連記事:仮想通貨用語集