Ethereum(イーサリアム)や仮想通貨のことを調べると、「スマートコントラクト」という概念(考え)がよく使われています。



スマートコントラクトは仮想通貨で生まれた新しい考え方なので、仮想通貨になじみのない方々がいきなり理解するのは、かなりハードルが高いはずです。



本記事では「スマートコントラクト」をできるだけわかりやすくお伝えしていきます。


スマートコントラクト(Smart Contract)とは

スマートコントラクト(Smart Contract)を始めて認識する場合は、以下のように考えると理解が早くなります。

「スマートコントラクト = 自動化された契約システム」

本来スマートコントラクトとは、「賢い(Smart)契約(Contract)」という意味で使われています。

携帯電話であればパソコンやアプリの機能が実装された携帯電話を「スマートフォン」と呼んだり、太陽光など自立可能な発電システムを組み込んだ家を「スマートハウス」というような考えと全く一緒です。

スマートコントラクトは通常の契約システムとは別で、ブロックチェーンやP2Pネットワーク技術によって自動化された契約をスマートコントラクトと呼んでいます。


スマートコントラクトのたとえ

「自動化された」と言われてもなかなかイメージしにくいと思いますので、今回はどこにでもある「缶コーヒーやペットボトル飲料が購入出来る自動販売機(自販機)」に例えてスマートコントラクトを説明していきます。

自動販売機は購入者がお金を入れて、欲しい商品のボタンを押すと商品が取り出せるという契約システムになっています。一見単純な契約システムかのように見えますが、購入者の状況に応じて契約ができなかったり、契約内容に応じて実行される作業がことなり、複雑なブログラムが組み込まれています。

自動販売機のプログラムは以下のようになります。

    プログラム1:代金投入と商品ボタンが押された場合のみ、商品を提供する
    プログラム2:商品代を上回る金額の投入が確認できない場合、商品ボタンは押せない
    プログラム3:商品代金を上回る金額で商品ボタンが押された場合、差額を返金する
    プログラム4:商品在庫がない場合、商品ボタンを押せない
    プログラム5:必要な金額が投入された後でも、商品ボタンを押す前であれば契約はキャンセルできる

上記のようなブログラムがあるおかげで、購入者の作業内容に応じて、自動販売機の契約システムがが自動的に実行される仕組みになっています。

これが自動的な契約システムであるスマートコントラクトの考えとなります。


スマートコントラクトの特徴

スマートコントラクトの特徴まとめ
  • 1つの処理で複数の作業が実行される
  • 悪用やデータの改ざんが不可能
  • 管理費、手数料コストが圧倒的に安い

1つの作業で複数の処理が実行される

自動販売機のたとえでも説明したように、スマートコントラクトを使ったシステムでは1つの作業を実行するだけで、複数の手間を省く事が可能となります。

「dock」という仮想通貨ブロジェクトでは、1度個人登録するだけで新規のリクルートサイトにアクセスする際は、新規登録なしでサービスを即利用する事が可能となります。

関連記事:dockとは?わかりやすく説明

別のスマートコントラクトの利用法を考えると、万が一、不動産賃料の支払いが遅延した場合、担保から自動で引き落としがかかるスマートコントラクトの仕組みを構築すれば、国籍、身分など関係なく賃貸契約を結ぶ事が可能となります。

契約者やスマートコントラクトを用いたプロダクトの利用者は1つの作業を実行するだけで、その後に起きる事象に対して自動で契約が行使されるシステムに触れる事が可能となります。


悪用やデータの改ざんが不可能

スマートコントラクトはブロックチェーンを使って構築するため、「改ざん不可」「データの透明性」というブロックチェーンの特徴を併せ持っています。一度実行された契約は一生残り続け、世界中の誰もが閲覧可能となるため、個人の利益のためにデータを改ざんしたり、悪用することはできまません。

このブロックチェーンの技術によりシステムが信用され、大きな普及につながると予測されています。


管理費、手数料コストが圧倒的に安い

スマートコントラクトで自動化されたシステムは、人の手を介することなくブログラムが実行されるため、人的なコストや作業ミスが発生することはありません。そのため、企業やプロジェクトを動かすために最もコストシェアが大きい人件費を大幅にカットすることができます。


また、エクスクローなどの仲介サービスでは、仲介コストを削減することができるため、Eコマースやオークションサイトなどの利用も注目されています。

関連記事:エクスクローとは

スマートコントラクトを理解するための書籍

本書は、FinTechの最新アウトラインから入り、スマートコントラクトの基礎、事例、可能性、コーディングと、順を追って掘り下げていきます。

コーディング以外は、金融業界の方などエンジニアでない方も図解とクリアな説明によって無理なくお読みいただける内容です。

スマートコントラクトの知見を深めたい方は是非手に取ってみてください。